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ジェイテクト製 高耐熱リチウムイオンキャパシタが 日野チームスガワラのダカール・ラリー2022完走に貢献

2022年1月27日

  

ジェイテクト製 高耐熱リチウムイオンキャパシタが
日野チームスガワラのダカール・ラリー2022完走に貢献

  

 株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)の高耐熱リチウムイオンキャパシタは、ダカール・ラリー2022に参戦した日野チームスガワラの参戦車両に搭載され、トラック部門総合22位で完走という戦績に貢献しました。

 ダカール・ラリー2022は1月1日(土)~14日(金)にサウジアラビアを舞台に開催され、日野チームスガワラは初のレース用ハイブリッドシステム搭載車両で参戦しました。そのハイブリッドシステムを支える装置の一つとして、No.1 & Only Oneの性能を誇るジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタが採用されました。



(画像提供:日野自動車株式会社)

  

1. 高耐熱リチウムイオンキャパシタの、ラリー参戦車両への貢献

 今回、高耐熱リチウムイオンキャパシタは参戦車両に搭載されたハイブリッドシステムの主電源として搭載されました。キャパシタは、電気の出入り(放電・充電)が非常に速いことと、繰り返し充放電による性能劣化が少なく長寿命といった特長がありますが、ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタは
 ① -40~85℃という業界トップの動作温度範囲
 ② 自己発熱(ジュール発熱)に伴う劣化の大幅抑制で実現した、高負荷連続使用時での高耐久性
 ③ 発火しにくい材料構成による高い安全性
 ④ 自動車分野で培った技術による高い信頼性
という特長があります。
 
 世界一過酷と言われるモータースポーツ競技であるダカール・ラリーの参戦車両には、砂漠、泥濘地、岩場などあらゆる悪路を約2週間かけて走破するための高い信頼性と高耐久性が求められます。
 
 上記、高耐熱リチウムイオンキャパシタの特長を活かし、日野チームスガワラのラリー完走に貢献しました。

  

2.高耐熱リチウムイオンキャパシタを通じて達成可能なSDGsの目標とターゲット

7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を
   通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を
   行う。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

 高耐熱リチウムイオンキャパシタは、開発当初に狙ったEPSの補助電源装置としての用途に加え、自動運転でのバックアップ電源などの自動車領域での用途のみならず、工作機械、建設機械、鉄道、発電装置、交通インフラなど様々な領域での使用も見込まれます。

 今回の過酷なダカール・ラリーを乗り切ったことで、高耐熱リチウムイオンキャパシタの高い信頼性・耐久性が実証されました。この実績を活かすとともに、キャパシタの特長であるエネルギー効率の高さや環境性の向上などを実現し、あらゆる産業におけるSDGs達成に貢献します。

【左:高耐熱リチウムイオンキャパシタのセル単体 右:複数のセルを直列したモジュール(協豊製作所と協業)】

  

  

  

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