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ボルボ・カーズの条件付自動運転機能 「ライドパイロット」 カリフォルニア州で導入へ

2022年1月7日

  

ボルボ・カーズの条件付自動運転機能 「ライドパイロット」 カリフォルニア州で導入へ

  

ボルボ・カーズは、条件付自動運転機能「ライドパイロット」を、カリフォルニア州のお客様に先行 して導入します。

ボルボ・カーズの次世代電気自動車に搭載されるライドパイロットは、業界をリードする安全基準を基に、お客様がより多くの自由時間を確保し、運転をより便利で楽しいものにすることを目的としています。

高速道路での安全性が確認された後、ライドパイロットは、ボルボが近い将来発売する完全電気自動車(BEV)のSUVにサブスクリプション機能として提供される予定です。この新たなフラッグシップモデルは、年内に公開されます。

ボルボ・カーズは次世代の車において、最先端のセンサーと組み合わせて、無線によるソフトウェア更新を行い、安全性の新しい基準をつくり出そうとしています。このソフトウェアは、自動運転(AD)ソフトウェア会社のZenseactが、ボルボ・カーズの社内開発チームと、技術パートナーのひとつであるLuminarの開発者と共に開発したものです。センサーは、Luminarの最先端LiDARセンサー「Iris」を含む20数個のセンサーで構成され、開発されたソフトウェアと連動して作動します。

ボルボ・カーズの研究開発責任者であるマッツ・バーグ氏は、「私たちは、安全性を損なうことなく自動運転の新しい業界標準を確立するために、当社初の条件付自動運転機能を米国で発表することを誇りに思っています。Zenseactの全く新しいADソフトウェアとLuminarのLiDARを新しいSUVの電気自動車に標準搭載することは、ボルボ・カーズだけでなく、自動車の安全性と自動運転にとって画期的なことです」と述べています。

ボルボ・カーズの年内に発売予定であるSUVの電気自動車には、このソフトウェアとセンサーが標準搭載され、時間の経過とともに安全性が更に高まっていきます。ライドパイロットはボルボ・カーズの厳しい検証およびテストプロセスを経て、初めてお客様に提供されます。この検証およびテストには、さまざまな条件下で高速道路を走行しても安全であることを確認するための技術も含まれます。

この検証プロセスの一環として、ボルボ・カーズはすでにZenseactと共同でスウェーデンの道路において自動運転機能のテストを行い、欧州と米国でデータを収集しています。今年半ばには、気候や交通条件、法規制が自動運転の導入に適した環境であるカリフォルニア州*の道路でテストを開始する予定です。

ZenseactのCEOであるエドガード・アンダーソンは、「業界に新しい安全基準を提供するには、世界的に拡大する厳格なテストと検証のレベルが必要です。ZenseactのADソフトウェアは、この新しい基準と衝突事故ゼロへの過程で重要な役割を果たします」と述べています。

ライドパイロットの安全性が確認され、必要な認可をすべて取得した後、まずカリフォルニア州で導入し、その後、世界の他の市場や地域で徐々に展開することを目標としています。

ライドパイロットを利用することで、ドライバーは運転から解放され、読書や書き物、仕事、ソーシャルメディアなどの活動に時間を費やすことができるようになります。また、渋滞や交通量の多い場所での運転に伴う精神的な負担を軽減し、休息をしながら目的地に到着することができます。

「ライドパイロット」という名称は、ドライバーが期待することを暗示しています。それは車が条件付自動運転をしているときは、ボルボ・カーズが運転に責任を持ち、ドライバーに安心と快適さを提供するということです。

LuminarのLiDARセンサーは、ボルボ・カーズの次世代電気自動車のSUVに装備される5つのレーダー、8つのカメラ、16の超音波センサーを補完することになります。この標準的なセットアップは、優れた視界と物体認識における信頼性を提供します。このシステムは、継続的な無線ソフトウェアの配布とともに、高い信頼性を確保し、ボルボ・カーズがライドパイロットで安全な自動運転を実現することを可能にします。

Luminarの創業者兼CEOであるオースティン・ラッセル氏は、「Luminarのビジョンは、次世代の安全と自律性を普及させることであり、すでにボルボの新しいプラットフォームで発売される最初の車両で現実のものとなります。Luminarを全車に標準搭載することで、ボルボの次世代のSUVは、道路上で最も安全な車になる可能性があります」と述べています。

編集者への注釈:
*必要な認可を申請中です。

  

2020-2021年のボルボ・カーズ
2020年7月から2021年6月までの12ヶ月間、ボルボ・カー・グループは225億SEKの営業利益を記録しました(2019年は143億SEK)。同期間の売上は2,921億SEK(2019年は2,741億SEK)、世界販売台数は773,000台に達しました。

ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に創業された高級自動車ブランドの一つであり、現在、約100カ国以上でお客様に販売しています。ボルボ・カーズは、ナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」というティッカーで取引されています。

ボルボ・カーズは、それぞれに合わせた、持続可能かつ安全な方法で、お客様に「移動する自由」を提供することを目指しています。これは、2030年までに完全な電気自動車メーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標を掲げて、カーボンフットプリントを継続的に削減することに反映されています。

2020年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約40,000人です。ボルボ・カーズの本社、商品開発、マーケティング、管理機能は、主にスウェーデンのイェーテボリにあります。生産工場は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ(米国)、成都および大慶、台州(中国)にあります。また、イェーテボリ、カマリロ(米国)、サニーベール(米国)、上海(中国)に研究開発及びデザインセンターを有しています。

Luminar Technologiesについて
Luminarは、自動運転車のセンサーとソフトウェアの会社で、業界の厳しい性能、安全性、経済性の要件を満たす唯一のライダーと関連ソフトウェアを提供することで、自律性を安全かつユビキタスにすることをビジョンとしています。Luminarは、世界トップ10の自動車OEMのうち8社を含む50社以上の業界パートナーを急速に獲得しています。2020年、Luminarはボルボ・カーズと業界初の消費者向け自動運転車の生産契約を締結し、最近ではダイムラートラックAGおよびインテルのMobileyeとの契約も成立させました。また、Luminarは、世界最大の商用車メーカーであるDaimler Truck AGおよび自動車における安全の世界的リーダーであるボルボ・カーズからマイノリティ出資を受けており、高速道路での自動運転トラックおよび自動車の導入を加速しています。2012年に設立されたLuminarは、パロアルト、オーランド、コロラドスプリングス、デトロイト、ミュンヘンにオフィスを構える400人規模のチームです。

Zenseactについて
Zenseactは、ADとADASのためのセンシングからアクチュエーションまでの完全なソフトウェアスタックを開発することで、安全でインテリジェントなモビリティを実現することを目的としています。様々なレベルの自律性に対応し、同時に比類ないスケーラビリティを提供するために、最先端のソフトウェアサービス・プラットフォームを構築することに重点を置いています。Zenseactは、2020年にボルボ・カーズによって設立され、スウェーデンのイェーテボリと中国の上海に拠点を置き、約600名のエンジニアが衝突事故ゼロをより早く達成することをミッションとしています。

本プレスリリースは、1月5日スウェーデン本社発の翻訳版です

  

  

  

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