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セーフティ、アシスタント、コンフォート機能をさらに強化 ボッシュがプレミアムセグメント向けの新しいESP®を投入【ボッシュ】
2012年8月15日
● 高性能のリターンポンプで極めて一定した昇圧を実現し、快適性を向上
● 将来のドライバー・アシスタンス・システム用の優れた基盤
● サイズ、重量ともに大幅に低減
ボッシュは、Generation 9ブレーキコントロールシステムに極めて高性能なバリアントを導入します。ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長を務めるGerhard Steigerは、その利点を次のように述べています。「新しいESP® 9 premiumは、高性能なアシスタンスシステムとセーフティシステムにとって理想的な基盤となります」。この新バージョンのコアとなるのが、ブレーキ圧を迅速に昇圧し、ほとんど振動のない、極めて優れた効率性を発揮するリターンポンプです。
現行のブレーキコントロールシステムは2つのポンプエレメントで作動しますが、ESP® 9 premiumには合計6個のピストンが組み込まれており、ブレーキ圧の高低にかかわらず、ブレーキ圧を迅速かつスムーズに昇圧します。これにより、ブレーキコントロールシステムが瞬時にブレーキを作動させ、危険な状況を回避できるだけでなく、ブレーキ・ディスク・ワイピング(ディスク水膜除去)やストップ&ゴー機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール・システムに必要となる穏やかなブレーキ介入を実現できます。このようなブレーキ昇圧を、ハイドロリックユニットに内蔵された2つの圧力センサーが支援します。また、ポンプのスムーズな作動は車体に伝わる振動の軽減につながり、ブレーキペダルの不快なノイズや振動を抑えます。
最高の性能を誇るGeneration 9バージョン
ボッシュは、エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(横滑り防止装置)を製造した世界初の企業として、常にその改良を重ねてきました。ボッシュが今回の新しいGeneration 9ブレーキコントロールシステムの設計にあたり、特に重視したのは高水準の柔軟性です。この柔軟性を実現するために、ハードウェアとソフトウェアの大部分にモジュラー方式を採用しました。ESP® 9のベーシックバリアントには危険な状況下での横滑り防止機能が十分に備わっていますが、ESP® 9 plusでは、ヒルホールド・コントロールからストップ&ゴー機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)に至るまで、数多くのアシスタンス機能を実行できます。さらにこのESP® 9 premiumでは、高度なドライバー・アシスタンス・システムをほぼ制限なく利用することができます。これには、車線維持支援、緊急ブレーキアシスト、スマートクルーズコントロール、トルクベクトル制御、トルクを各ホイールに個別に配分する車両ダイナミクスコントロール機能などがあり、その他にも数多くの機能を自由に設定できるようになっています。そのため、「この機能でドライバーをどれくらい支援できるか」、「どのタイミングで介入して状態を修正し、どの程度介入するか」など、カーメーカーはこうした点を検討し、自社ブランド、あるいは個々のモデルの特性を思い通りに作り上げることができます。
このように、数多くの機能が追加されているにもかかわらず、ESP® 9 premiumは旧バージョンより小型化し、800g軽量化され、新モデルの全体的な軽量化に取り組むカーメーカーにも大きく寄与するものとなっています。また、リターンポンプの改良などにより、耐久性も向上しました。
▶ ボッシュの衝突予知緊急ブレーキシステム (YouTube リンク)
▶ ボッシュのストップ&ゴー機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC) (YouTube リンク)
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