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ボルボ・カーズ、気候変動対策におけるリーダーシップの評価を獲得
2021年12月10日
ボルボ・カーズ、気候変動対策におけるリーダーシップの評価を獲得
ボルボ・カーズは、国際的な環境NPOであるCDPによって、そのサステナビリティ戦略が評価され、排出量の削減や気候変動リスクの軽減により、クライメート・ニュートラルな企業になることを目指した取り組みに対し、「気候変動Aリスト」に選定されました。
これにより、ボルボ・カーズはCDPの気候変動リストの中で、少数の企業とともに最上位に位置づけられました。13,000社以上の企業が環境への影響やリスク、取り組みに関するデータを開示して参加しており、ボルボ・カーズの高得点は、環境と気候変動対策のリーダーとしての地位を反映しています。
ボルボ・カーズのグローバル・サステナビリティー部門の責任者であるアンダース・カーバーグは、「排出量を削減し、クライメート・ニュートラルな企業になろうとする私たちの努力がCDPに認められたことを大変誇りに思います」と述べています。「名誉ある『Aリスト(最高評価)』を獲得したことは、私たちが正しい方向に進んでいることを示しており、他の企業にも更なる努力を促すことができると期待しています」と述べています。
ボルボ・カーズは、2030年までに完全な電気自動車メーカーになることを目指しており、自動車業界で最も野心的な電動化計画の一つとして、今後数年間で電気自動車の新シリーズを展開する予定です。これは、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという高い目標の一環であり、事業全体で一貫してカーボン排出量を削減することに取り組んでいます。
ボルボ・カーズは、2018年から2025年の間に、平均的な自動車1台あたりのライフサイクルにおけるカーボンフットプリントを40%削減することを目指しています。これには、2025年までにサプライチェーンにおけるカーボン排出量を25%削減することも含まれています。
ボルボ・カーズはこれらの削減を実現するために、スウェーデンの鉄鋼メーカーであるSSABと共同で化石燃料を使用しないスチールを開発し、また、スウェーデンのバッテリーメーカーであるノースボルト社と共同で次世代の持続可能なバッテリーセルを開発・製造するなど、積極的な取り組みを行っています。
ボルボ・カーズは、11月に開催された国連のCOP26気候サミットにおいて、新車販売のゼロ・エミッション化に関する共同声明に署名するとともに、事業全体のカーボン排出量1トンにつき1,000 SEK(スウェーデン・クローナ、日本円:12,500円*)にするカーボン価格を社内で導入しました。事業全体にこのようなカーボン価格の仕組みを導入したのは自動車メーカーとして初めてのことです。
編集者注
CDPは、詳細かつ独立した方法で企業を評価し、情報開示の包括性、環境リスクの認識と管理、意味のある高い目標の設定など、環境リーダーシップに関連するベストプラクティスの実証に基づき、A~D-のリストを付与しています。Aリストの基準に関する全文は、CDPのウェブサイト(英語)でご覧いただけます。
*1SEK=12.5円にて換算(2021年12月10日現在)
2020-2021年のボルボ・カーズ
2020年7月から2021年6月までの12ヶ月間、ボルボ・カー・グループは225億SEKの営業利益を記録しました(2019年は143億SEK)。同期間の売上は2,921億SEK(2019年は2,741億SEK)、世界販売台数は773,000台に達しました。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に創業された高級自動車ブランドの一つであり、現在、約100カ国以上でお客様に販売しています。ボルボ・カーズは、ナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」というティッカーで取引されています。
ボルボ・カーズは、それぞれに合わせた、持続可能かつ安全な方法で、お客様に「移動する自由」を提供することを目指しています。これは、2030年までに完全な電気自動車メーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標を掲げて、カーボンフットプリントを継続的に削減することに反映されています。
2020年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約40,000人です。ボルボ・カーズの本社、商品開発、マーケティング、管理機能は、主にスウェーデンのイェーテボリにあります。生産工場は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ(米国)、成都および大慶、台州(中国)にあります。また、イェーテボリ、カマリロ(米国)、サニーベール(米国)、上海(中国)に研究開発及びデザインセンターを有しています。
CDPについて
CDPは、企業、都市、州、地域を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する国際的な非営利団体です。
2000年に設立されたCDPは、110兆ドル以上の資産を持つ590以上の投資家と協力し、資本市場と企業の購買・調達を通じて、環境への影響を開示するよう動機づけ、温室効果ガスの排出量削減、水資源の保護、森林の保護を行う先駆的な活動を行っています。2021年には、世界の時価総額の64%以上に相当する13,000社以上の企業と、1,100以上の都市、州、地域を含む、世界中の14,000以上の組織がCDPを通じてデータを開示しました。
CDPは、TCFDに完全に準拠した世界最大の環境データベースを保有しており、CDPのスコアは、ゼロカーボン、持続可能で弾力性のある経済に向けた投資や調達の意思決定に広く利用されています。CDPは、Science Based Targets initiative、We Mean Business Coalition、The Investor Agenda、Net Zero Asset Managers initiativeの創設メンバーでもあります。
本プレスリリースは、12月9日スウェーデン本社発の翻訳版です
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