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ロードセル、TEDS 機能内蔵標準化の発表【ティアック】
2012年8月31日
ティアック㈱(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:英 裕治)は、TEDS(Transducer Electronic Data Sheetの頭文字を取りテッズと読む)機能を内蔵したロードセルを、今後発売するロードセルへ順次標準機能として対応することを発表いたします。
TEDSはロードセルなどの各種センサーの感度情報、校正情報をメモリーチップに内蔵し、読み書きできる世界統一規格の機能で、当社では、2003年に国内メーカーとしては最初に※1TEDSのマニュファクチャラーIDを取得しました。以降TEDS機能をロードセルオプションとしてラインナップ、加えて、ロードセル用デジタル指示計にTEDS機能を備え、利便性向上により好調に販売数を伸ばしてまいりました。
当初、TEDS機能の実装に際しては、ロードセル本体へのメモリーチップ内臓が困難で、接続ケーブルのコネクタ内に実装する方式を採用しておりました。しかし、この場合、①付帯品により価格が上がる、②リードタイム、③製品管理の複雑さ、という課題がありました。 当社ではこの課題を解決するため、ロードセルへのメモリーチップ内蔵化の開発を進めてきた結果、小型のロードセルにおいても仕様を変えることなくメモリーチップの内蔵化を実現することができました。
当社の主要なユーザーである半導体関連の製造装置市場では、昨今の円高の影響により、人件費の安いアジア諸国への生産ラインの移転が急速に進んでいます。 そうした現場においてはロードセルの破損により交換が必要な場合、現地人スタッフが校正作業するケースも増えていますが、設定作業の複雑さから生産ラインの長時間停止や設定ミスによる生産性の低下が問題になっております。
当社のTEDS内蔵ロードセル、並びにTEDS対応指示計は校正作業を自動化することが可能で、これにより、生産ライン停止時間を従来より短縮することが出来、生産性の改善・向上を実現できます。
加えて、ロードセルの特別な知識を持たない現地スタッフでも迅速且つ正確に交換作業ができることで、現地での人的リソースのマネージメントへの効果も上げられます。
当社は国内初のTEDSのマニュファクチャラーIDを取得したメーカーとして今後も積極的TEDS対応の製品を増やしていきます。 各製品のTEDS対応状況につきましては、当社のロードセルサイト※2からご確認いただけます。
TEDSとは
● TEDS (Transducer Electronic Data Sheet)はIEEE1451.4で規格化されており、トランスデューサー(センサー)の形式、シリアル番号、感度等個別の情報をメモリーチップに書き込み、そこから情報を読み込む仕組み。センサーと表示器の両方がTEDSに対応している必要があります。TEDS以外のセンサーには、センサー個々の感度校正値があり、指示計等にこの数値を設定する必要があります。
● TEDS製品製造事業者はマニュファクチャラーIDを取得する必要があります。
当社のIDは「32」、国内で最初に取得。ワールドワイドでは16番目に取得しました。
*1 : IEEE-SA – Registration Authority Manufacturer ID Public Listing マニュファクチャラーID一覧
http://standards.ieee.org/develop/regauth/manid/public.html
当社ロードセルの特長
● TEDS機能の標準装備
● 従来品と同価格でTEDS機能を付加
● 小型、低容量、高精度の製品バリエーションが豊富
● TEDS対応指示計とのセット購入が可能
TEDS対応のロードセル(2012年8月現在)
● TC-KR
● TC-XR
● TC-SR(2012年10月より)
● TC-USR(2012年11月より)
● TC-NSRSP(2012年12月より)
TEDS対応済みの指示計等
● TD-275T
● TD-280T
● TD-260T
● TD-250T
● SA-570ST(ストレインアンプ)
ティアック㈱
情報機器事業部 情報機器営業部 計測営業課
電話 : 042-356-9161 FAX : 042-356-9185
*2 : URL : http://loadcell.jp/gijutsu.html
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