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ステランティスと韓国のLGエナジーソリューションが 合弁会社を設立し、北米向けリチウムイオン電池を生産

2021年11月10日

  

ステランティスと韓国のLGエナジーソリューションが 合弁会社を設立し、
北米向けリチウムイオン電池を生産

  

・新たに建設する工場は40GWh/年の生産キャパシティを実現

・北米での電動化推進に重要なステップ

 

2021年10月18日 アムステルダム発――ステランティスとLGエナジーソリューションは、両社による合弁会社が新たに建設する工場で、バッテリーセルとモジュールを北米向けに生産することで覚書を締結したと発表しました。

両社が新設する工場で生産されるバッテリーによって、ステランティスは2030年までに北米で販売される新車のうち4割を電動車にするという目標の実現に向けた第一歩を踏み出します。2024年に稼働が開始する新工場は、年間で40GWhの生産能力を持つ予定です。

新工場で生産されるバッテリーは、アメリカ、カナダ、メキシコにあるステランティスの生産拠点において、次世代のPHVやフル電動車などに組付けられ、ステランティス傘下のいずれかのブランド名で販売されます。

「今日の発表は、7月のEV Dayでステランティスがコミットした、私たちの野心的な電動化戦略を後押しするものです」と、ステランティスCEOのカルロス・タバレスは述べています。「この新工場は、2030年までに年間260GWhの生産能力を持つという、ステランティスの“ギガファクトリー戦略”の一環です。この場をお借りして、今回の戦略的なパートナーシップ実現に尽力してくれた皆さんに謝意を述べさせていただきます。今後はパートナーとともに人々の情熱に火をつける電動車をお届けすることで、自動車産業界で主導的な地位を築いていきます」

「今回のステランティスとの合弁企業設立は、私たちの長期的なパートナーシップを象徴するものです」と、LGエナジーソリューションのキム・ジョンヒョン社長は述べています。「LGエナジーソリューションは、バッテリーソリューションのプロバイダとして、私たちの優秀かつユニークな技術力と、生産に関する知見を地域のお客さまに提供してまいります。」

ステランティスとLGグループとのパートナーシップは2014年まで遡ることができます。当時のフィアット・クライスラー・オートモビルズがミニバンとしては世界初のハイブリッドとなるクライスラー・パシフィカ・ハイブリッドを開発した際、同製品のリチウムイオン電池を供給したのがLG化学でした。その延長線上に位置づけられる今回の合弁事業の発表は、両社の強みを今後も長期にわたって相互提供することを意味しています。

ステランティスは2025年までに、電動化とソフトウェア開発に300億ユーロを投資することを公表しています。と同時に、総売り上げに占める設備投資と研究開発(R&D)関連への投資効率を、業界平均と比べて3割改善するとしています。

新工場の立地は現在検討中であり、新工場の詳細な内容等も後日公表されます。なお、立地の選定は2022年第2四半期までには完了する予定です。

現時点での合意内容は覚書(MOU)に基づいたものであり、今後両社によって正式な合意がなされ、関係省庁からの正式な承認が得られる見込みです。

  

  

  

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