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INTEGRITYのサポート対象をRISC-Vアーキテクチャに拡大【グリーン・ヒルズ・ソフトウェア】

2021年10月13日

  

INTEGRITYのサポート対象をRISC-Vアーキテクチャに拡大
世界的なRISC-Vテクノロジープロバイダーとの提携により、製品の提供を強化

  

組込み機器の安全性とセキュリティにおける世界的なリーダーであるGreen Hills Software社(本社: 米カリフォルニア州サンタバーバラ)は、安全性とセキュリティを重視したINTEGRITY®リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)のRISC-V版を発表しました。これにより、世界中の電子機器メーカーは、自動車、航空機、列車、携帯電話、手術器具などに搭載されている何百万もの重要なシステムを実行・保護しているのと同じ信頼性の高いソフトウェア基盤を用いて、安全性とセキュリティが重視された高性能なRISC-Vシステムを構築・導入することができます。INTEGRITYは、マイクロチップ社やSiFive社のハードウェアリファレンスボード、RISC-V IPのリーディングプロバイダーであるSiFive社のプロセッサIPなど、業界をリードするRISC-Vプロセッサソリューションと統合されています。このサポートにより、デバイスメーカーが新しいRISC-Vプロセッサアーキテクチャをベースにした自動車、軍事、IoT、産業用ソリューション向けの重要なソフトウェアを開発・展開するための時間やコスト、複雑さを軽減可能とする解決策をご提供します。

INTEGRITY とその先進的な統合開発環境 MULTI® は、RISC-V SoC を活用しようとするソフトウェア開発チームが直面する、次の重要な課題を解決します。

 ●安全性とセキュリティ – INTEGRITY は、分離型カーネルアーキテクチャをベースに、リソース保証、
  ハードリアルタイム決定性を提供し、最大限の安全性とセキュリティを実現するために最初から設計
  されています。
 ●強力なデバッグ機能 – 高度なC/C++コンパイラと解析ツールを備えたMULTIデバッガは、RISC-Vコアが
  メインの汎用CPUであったり、Arm®コアのようにCPUと並んで二次的な特殊用途の加速コアで
  あったりするような、複数の異種コアで構成された複雑なRISC-V SoCにおいて、最も困難なバグを
  発見することを目的として作られています。
 ●プロダクション・レディ – Green HillsのINTEGRITYおよびMULTIソリューションは、自動車(ISO 26262)、
  産業用システム(IEC 61508)、鉄道(EN 50128)などの最高レベルの機能安全認証を取得しており、性能、
  メモリ効率、機能安全(FuSa)などの生産要件を満たす、最先端のRISC-Vリファレンスボードを使用した
  生産システムの開発が可能です。

マイクロチップテクノロジー社でテクニカルフェロー兼マーケティング担当を務めるTim Morin氏は、次のように述べています。「卓越した信頼性、最高のセキュリティ、競合デバイスに比べて30~50%の低消費電力を実現するSoC FPGAのリーディングサプライヤとして、Green Hills Software社がPolarFire® SoCを使用する顧客アプリケーションに安全性とセキュリティのポートフォリオを全面的に提供することは、Mi-V RISC-Vのエコシステムと、より大きなRISC-Vのエコシステムにとって重要なマイルストーンです。安全でセキュアなソフトウェア ツールが加わることで、共同のお客様がフリーでオープンなISAを使ってイノベーションを起こす能力が大きく向上します」

SiFive社のCTOであり、RISC-Vの共同開発者であるYunsup Lee博士は、次のように述べています。「安全性とセキュリティが重要なRTOSであるINTEGRITYをSiFive HiFive製品に統合することは、RISC-VとSiFiveのエコシステムにとってエキサイティングな一歩です。信頼できるRISC-Vベースのソリューションの市場は急速に成長しており、Green Hills Softwareの深い経験によるサポートは、SiFiveのPerformance、Intelligence、EssentialといったRISC-VベースのIPファミリーにチャンスをもたらすでしょう」

今回のINTEGRITYサポートにより、RISC-Vに最適化され、すでにお客様にご利用いただいているGreen Hills製品に加えて、以下のようなRISC-V向けの成熟したソフトウェア開発ソリューションの完全なポートフォリオが形成されました。

 ●INTEGRITY RTOS – マルチコア組込みシステム向けの安心・安全な分離型カーネル
 ●μ-velOSity™ RTOS – 小型で高速な組込み用RTOS
 ●MULTI IDE - カスタムRISC-V命令に対応した高度なマルチコアデバッグ用のC/C++統合開発環境で、
  ISO 26262およびIEC 61508の最高の安全レベルでのツール機能安全認証およびC/C++ランタイム
  ライブラリ認証を提供
 ●Green Hills Probe v4 – マルチコアのハードウェアの立ち上げ、低レベルのデバッグ、トレースを用いた
  解析ツール
 ●求められる安全性、セキュリティ、パフォーマンスを実現し、開発者の生産性を最大限に高めるための
  サービス

入手方法
INTEGRITY RTOS、MULTI IDE、Green Hills Probeは、マイクロチップ社のPolarFire Icicle KitとSiFive社のHiFive Unmatchedボードのアーリーアクセスのお客様に、本日よりご提供いたします。

グリーン・ヒルズ・ソフトウェアについて
1982年に創業したグリーン・ヒルズ・ソフトウェア(Green Hills Software、以下: GHS)は組み込み分野においての安全性とセキュリティに関して世界的なリーダーです。2008年に開発したGHSのINTEGRITY®-178は、NIAP(NSAとNISTで構成のNational Information Assurance Partnership、国家情報保証パートナーシップ)からセキュリティ規格EAL6+のHigh Robustnessの認定を受けた最初にして唯一のオペレーティングシステムとして、これまでのあらゆるソフトウェア製品の中で最高レベルのセキュリティを実現しています。GHSのオープン・アーキテクチャー統合開発ソリューションは、機能安全認証が必要な軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、コンシューマーその他マーケット向けの高度な組み込み型で絶対的な安全性を持ち、高い信頼性のアプリケーションに対応します。本社は米カリフォルニア州サンタバーバラ、欧州本社は英国にあり、アジアパシフィック(APAC)の本社は東京にあります。GHSの詳細はwww.ghs.com/japan/index.htmlをご参照ください。

Green Hills、Green Hillsのロゴ、INTEGRITY, MULTI, Multivisor, µ-velOSityは米国および/または国際的にGreen Hills Softwareの商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。

  

  

  

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