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「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表【メルセデス・ベンツ日本】

2021年9月3日

  

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル
「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表

  

・V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)搭載
・路面の状況を読み取りサスペンションを調節するE-ACTIVE BODY CONTROL*1による
 快適な乗り心地

 *1: オプション装備

 メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社: 東京都品川区)は、 「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規 販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始します。なお、お客様への納車 は本年9 月以降を予定しております。

 メルセデス・ベンツSクラスは、いつの時代も、その時点で持てる全ての技術を搭載し、 世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルです。先代は 2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超え“最も選ばれている ラグジュアリーセダン”の一つとなりました。

 本年1月、8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、 「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルです。 今回、その新型Sクラスのラインアップに、V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・ スターター・ジェネレーター)を搭載した2モデルを追加しました。

パワートレイン
 両モデルには 3982cc の V 型 8 気筒ツインターボエンジン「M176」に 48V 電気 システムと ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせた ユニットを採用しています。

 エンジン単体の最高出力は503PS(370kW)、最大トルクは700N・m です。低中負荷域 で気筒休止する機構も備えており、燃費性能にも配慮をしています。

 エンジンに組み合わされる「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、 「48 V電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化 を同時に実現しています。

 エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力20PS(15kW) 、最大トルク208N・m を発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに 充電します。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、 高い効率性と、力強い加速を実現します。スターターが、従来より高出力な電気 モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイド リングストップの際の再スタートの快適性を向上しました。さらに、このモーターは シフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を 最小限に抑えるためのアシストも行います。これによりシフトチェンジに必要な時間 が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現します。
*2: 上記数値は全て 欧州参考値

E-ACTIVE BODY CONTROL
 フルアクティブサスペンションのE-ACTIVE BODY CONTROLをオプションで選択すること が可能です。AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーター を追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することができです。

 ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションを モニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これにより タイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えず フラットな乗り心地を提供できます。ダイナミックカーブ機能のCURVE*3では、コーナ リング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御します。

 また、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があると 車両側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵された エアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODY CONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が 受け止められるよう にします。
*3: 作動速度範囲:約30~130km/h

ラインアップ
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。

*4: 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車 両本体価格です。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。 メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店に お問い合わせ下さい。
*5: ISG はIntegrated Starter Generator の略称です。

 なお、S 580 4MATICおよびS 580 4MATIC ロングには、新車購入から3年間、一般 保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリング サポート/地図データ更新*6が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラ ム「メルセデス・ケア」が適用されます。

 メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証、定期メンテナンスや24時間 ツーリングサポートをご利用いただける有償のサービスプログラム「メンテナンス& 保証プラス*7」をご用意しています。
*6: 地図データの更新にはMercedes me connect サービスのアクティベーションが必要となります。
*7: メンテナンスサービスは総走行距離75,000km までで終了となります。

  

  

S 580 4MATIC 各モデルに搭載される安全運転支援システムの詳細説明
「インテリジェントドライブ」

進化した「レーダーセーフティパッケージ」
・ アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・ アクティブステアリングアシスト

「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付) *8」は、 ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路や 一般道などの走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。 減速が必要な場合、アクセルおよびブレーキを自動調整してスムーズに減速し、 先行車が停止した場合は自車も停止します。また、停止している先行車の検知も 可能です。先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった場合には、 警告灯と警告音でドライバーに知らせます。

 自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30 秒以内に 先行車が発進した場合は、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進 します(一般道では3 秒以内)。30 秒以上停止していた場合は、アクセルを軽く踏む、 またはステアリング上のスイッチを使用して再発進が可能です。

 「アクティブステアリングアシスト」は、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭な 道ではガードレールなどを認識し、車間を維持しながらステアリング操作を アシスト*9 します。

 新型 S クラスでは、停止している先行車の検知が 100km/h まで可能となっ たほか、360 度カメラシステムによる車線認識機能を追加し、対応が可能なカ ーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に車線中央を維持すること ができるようになりました。
*8: アクティブディスタンス・ディストロニック(自動再発進機能付)作動速度範囲:0~約210km/h 設定可能速度範囲:約20~210km/h
*9: 車線が不明瞭な場合のアクティブステアリングアシスト作動範囲:0~約130km/h

・ 渋滞時緊急ブレーキ機能
ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の 車線を監視します。突然渋滞の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突 の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断すると、 即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避 スペースがある場合は、ドライバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが 反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できないと判断した場合には、 即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的 余裕がない危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを 自動で作動させる機能も搭載しました。

・ アクティブレーンチェンジングアシスト
高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際に、 ドライバーがウインカーを点滅させると 3 秒後に車両周囲を監視している センサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認 された場合に自動で車線を変更します。 *10: 作動速度範囲:約80km/h~180km/h (一般道での利用不可)

・ アクティブエマージェンシーストップアシスト
ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過している と判断した場合、警告灯と音によって警告し、それでもドライバーによるステア リング、アクセル/ブレーキなどの操作の反応が無い場合は、さらに警告音を 鳴らしながら、緩やかに減速して停止します。また、車両停止後は自動的に パーキングブレーキがかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止 します。さらに、停止後 10 秒で緊急通報を行うとともに、外部からの救出を 容易にするため、停止後20 秒で自動開錠します。新型S クラスでは、アクティブ ディスタンスアシスト・ディストロニック とアクティブステアリングアシストが 使用されていない場合でも、作動するようになりました。

・ アクティブブレーキアシスト
(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)

先行車、飛び出し車両、歩行者などと衝突のおそれがあるかどうかを確認。 衝突が近いと判断すると、表示および音でドライバーに警告します。ブレーキ ペダルの踏み込みが弱すぎる場合は、状況に応じてブレーキ圧を高めて支援 するほか、ドライバーが対処しない場合は自動緊急ブレーキを起動します。新型S クラスでは、交差点や曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込み などにより、自動車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、警告や 自動ブレーキが作動するようになりました*11。また、直線走行時の飛び出し 検知機能の上限速度が従来の約70km/hから120km/hとなりました。
*11: 右折の場合、センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバー による進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止 させることが可能な場合に作動します。
*12: 作動速度範囲:約7~250km/h
*13: 直線走行時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約7-120km/h
*14: 右左折時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約3-15km/h
*15: 作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります。

・ 緊急回避補助システム
車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、 システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング 操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。 新型S クラスでは、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む 車両も検知するようになりました。また上限速度も約70km/h から約108km/h となりました。
**16: 作動速度範囲:約20~108km/h

・ トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、 ディスプレイに表示し、制限速度を超えた際には警告音を出してドライバーに 注意を促す機能も搭載します。

・ アクティブレーンキーピングアシスト
フロントウィンドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロント ホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させて ドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は車両を車線内に戻そう とします。なお、破線の車線走行時には隣車線の車両もしくは対向車と衝突 の危険がある場合にのみ作動します。新型S クラスでは芝などの路肩に対しても 反応するようになりました。またメニューで 3 段階で感度が調整できるようになりました。さらに、ヘッドアップディスプレイまたは、AR ヘッドアップディスプレイ*18 によって、強調警告がされます。
*17: 作動速度範囲:約60km/h~250km/h
*18: ARヘッドアップディスプレイはオプション装備

・ アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで 見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、30km/h 以上で走行している際に側面衝突の危険がある時にはブレーキを自動制御して、 危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両 に気づかなかったときなど、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行 を支援します。新型 S クラスでは、停車時*21 にドアを開けようとした際、後方から 障害物が迫っている場合の警告機能を採用しました。2km 以上で後方から 歩行者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある 警告表示灯が赤く点灯します。
*19: 作動速度範囲:約8~200km/h
*20: 自動コース修正作動減速範囲:約30~200km/h
*21: エンジンを停止した場合、エンジン停止から3分間作動します。
*22: 対象物と自車の速度差が大きいなど、状況によって作動しない場合があります。

・ PRE-SAFE®360°
「PRE-SAFE®プラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)」はリアバンパー に設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度 から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車 のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。 自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えて ブレーキ圧を高めます。これにより玉突き衝突の回避など二次被害の軽減を サポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影響の 低減を図ります。

 新型S クラスで導入される「PRE-SAFE®インパルスサイド」はフロントバンパー 外側のレーダーセンサーが、側面衝突が不可避であることを検知すると、 衝突側前席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に 膨張します。乗員をドアから遠ざけることで衝撃の軽減を図ります。

 また、側面衝突の可能性があるとクルマ側が判断すると、運転席/助手席 のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと 乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODY CONTROL が瞬時に車高 をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるよう にします*23
*23: オプション装備

・ PRE-SAFE®サウンド
システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動 を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮 反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。

ドライバーを支援するその他のシステム
・ ドライブアウェイアシスト

 車両前方もしくは後方1m 以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択 した場合、アクセルを強く踏んでも 2km/h 以上の速度が出ず、警告音により 障害物が近くにあることをドライバーに知らせることで、誤操作の可能性が あることを警告します。
*24: 停止した際に、一旦P にシフトした後、D かR に入れる必要があります。通常走行中に停止し、 P にシフトせずに再発進をする場合は、本機能は作動しません。
*25: 2km/h で走行し、警告にも関わらずドライバーがブレーキを踏まない場合は障害物に衝突します。
*26: 停止した際に障害物から1m 以上離れている場合、本機能は作動しません。

・ アテンションアシスト
ドライバーが眠気を催したり、注意力散漫になったりする場合に現れる典型的な 兆候を検知し、休息をとるよう促す警告メッセージを表示します。新型 S クラス では、マイクロスリープ警告の機能を新たに追加しました *27。コックピットディスプレイ内蔵のカメラでドライバーのまぶたの動きを監視するものです。 なお、マイクロスリープ警告機能は20km/h 以上で有効となります。
*27: オプション装備

・ DIGITAL ライト(ウルトラハイビーム付き)
 左右のヘッドライトのDIGITAL ライトは、それぞれ照明モジュール1 つを備えて います。このモジュールは3 個のきわめて強力なLED で構成され、130 万個の 微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めます。このため、片側の ヘッドライトあたりの解像度は 130 万画素となりますが、鏡が占める面積は親 指の爪ほどの大きさです。S クラスのこの革新的なヘッドライトは、凹面レンズや 「DIGITAL LIGHT」のレタリング、ブルーに光る下面の化粧パネルも装備され、 デザイン性も高められています。

 ヘッドライト片側で 130 万のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて 正確な配光が可能となりました。これにより、ハイビームアシストが対向車や 道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、先代S クラスの84 画素の光に比べて大きく向上しています。明暗の境界や他のすべての適応型照 明機能の配光についても精度が大きく高まっており、フォグライトモードやハイ ウェイライト、シティライトなどの照明が最大限効果的なものとなりました。

※本プレスリリースに記載されている仕様およびメーカー希望小売価格は、発行日現在の内容です。

  

  

  

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