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AC Biodeとサレジオ高専、電池を交流で使い昇圧回路と合わせ、従来のシステムより約10%高い容量を得る
2021年9月1日
AC Biodeとサレジオ高専、電池を交流で使い昇圧回路と合わせ、
従来のシステムより約10%高い容量を得る
・実験背景、目的:
車両の電動化、蓄電等リチウムイオン電池の安全性、容量増加が求められている一方、新しい材料やリチウムイオン電池以外の電池を開発するには、5年以上の期間、非常に多くの資金が必要となります。我々は、既存の材料、製造工程を活用して、電池を交流に使用することで、これらを達成する為の開発を行っています。
・実験の結果:
AC Biode株式会社(エーシーバイオード、京都市、代表取締役社長:久保直嗣。以下“AC Biode”)、サレジオ工業高等専門学校(東京都町田市、校長:小島知博。以下“サレジオ高専”)は、この度、既存の電池を交流として使い、昇圧回路と合わせ、同条件下の従来のシステムより約10%高い容量を得たことをご報告致します。(AC Biodeにて特許を取得済) 容量の違いは主に、電池を直列に並べた際に生じる充電電圧のばらつき低減、および電池の内部抵抗を低い状態で使用することに起因します。
・両性電極”Biode”について:
AC Biodeは、Biode(バイオード)と名付けた両性電極を活用し、電池単体において交流で充放電する技術を開発しており、パワーエレクトロニクスが専門のサレジオ高専 機械電子工学科 米盛弘信 准教授とともに開発を実施しているものです。Biodeを電池に入れることで、電極間の電位を下げ、安全性を高め、寿命を延ばし、また使用する半導体スイッチの数を従来の半分にします。
・今後の展望:
電圧、電流、静電容量、周波数等により諸条件が変わり得る為、今後アプリケーションに合わせて最適値を追求します。この方法でドローン、AGV(無人搬送車)等マイクロモビリティ向けで実験を重ね商業化を目指して参ります。長期的にはEVや蓄電、バックアップ電源等を狙って引き続き開発していきます。
(写真の上から順に)三電極交流電池、実験の様子:
AC Biode株式会社:
材料科学、化学、エレクトロニクスをベースにしたスタートアップ(京都市)で、京都けいはんなプラザラボに研究所を構え、ルクセンブルク、英国にも展開しています。本交流電池・回路開発以外にも、廃プラの解重合触媒等も開発、また発電所等からの灰を化学品にリサイクルする技術CircuLite(サーキュライト)を商業化し、国内外に展開しています。欧州連合EU傘下のベンチャーキャピタル:EIT InnoEnergy等から出資を受け、多数の国内外のスタートアップピッチコンテストで優勝した実績があります。
ホームページ:
お問い合わせ先: Tadashi.kubo@acbiode.com
Facebook, Twitter, LinkedIn, Instagram: ”@AC Biode”または”@ACBiode”
サレジオ工業高等専門学校:
全国にある国公私立57校の高専の中で唯一のカトリックミッション系の私立高専であり、世界中に約2350校の姉妹校があります。本科には、デザイン学科、電気工学科、機械電子工学科、情報工学科の4学科があり、5年間の一貫教育を通して、社会で活躍できるデザイナーやエンジニアを育成しています。また、電気系3学科卒業後に進学できる2年間の専攻科が設置されており、国内外で研究等の活動を行います。モノづくりを基本とした実験・実習が数多く配置されており、さらに高専ロボコンや各種レースなどのモノづくり系課外活動が活発です。近年では、従来からの活動に加えて、産学連携・産官学連携など通じて社会実装教育を推進しています。
ホームページ:http://www.salesio-sp.ac.jp/index.html
以上
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