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優勝の#1 S Road REITO MOLA GT-RほかGT-R全車が上位入賞【日産自動車】

2012年8月19日

優勝の#1 S Road REITO MOLA GT-RほかGT-R全車が上位入賞
GT300の#3 S Road NDDP GT-Rは2位で連続表彰台
– SUPER GT 2012第5戦レースレポート –

8月19日 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
鈴鹿サーキットで行われたSUPER GT第5戦Pokka 1000kmレース(173周、通称: 鈴鹿1000kmレース)で、ポールポジションからスタートした#1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が今季初優勝。他のGT-R勢全車も3位、4位、5位に入賞し、夏の名物耐久レースを大いに盛り上げました。また、GT300クラスの#3 S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正/佐々木大樹)がクラス2位に入り、前レースに続いて連続表彰台を獲得しました。

  

今季はこれまで優勝から遠ざかっていたGT500クラスのNISSAN GT-R勢でしたが、8月上旬に富士スピードウェイで行われたテストでは好結果が得られており、日産各チームはそれぞれモチベーション高くこのレースに臨みました。特に、昨年のチャンピオンチーム#1 GT-Rは、18日土曜日に行われた練習走行からトップタイムを連発し、ノックアウト形式で行われた公式予選でも堂々のポールポジションを獲得。普段の300kmレースの3倍以上となる1000km耐久レースのスタートを最も有利なポジションからスタートすることになりました。決勝レースでも、#1 GT-Rは最初の周から2位以下を引き離しにかかりマージンを築いていきましたが、レース序盤からタイヤバーストやコースアウトするマシンが続出し、上位陣の順位はその都度変わりました。#1 GT-Rにはメカニカルトラブルは起きませんでしたが、柳田がドライブ中の41周目にGT300車両と接触。このときホイールに損傷を受けたため、緊急ピットインしてタイヤ交換する場面もありました。その後トップポジションを取り戻すと、終盤にコース上で起きたクラッシュのためセーフティカーが導入されて各車の差は詰まってしまいましたが、後続車に隙を与えず首位でチェッカーフラッグを受けました。

他のGT-R勢も好調で、予選4位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)と同5位の#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も序盤から好位置につけ、隙あらば首位を奪おうと#1 GT-Rに続きます。さらに、今回は特にタイヤのマッチングがよく、予選11位からのスタートながら好タイムで周回を重ねて来た#24 D’Station ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)も上位争いに加わります。その結果、レース中盤から#1 GT-Rを筆頭に、#23 GT-R、#12 GT-R、#24 GT-Rがトップ4を占め、このままこのレース終了を迎えるかに見えました。しかし、レースには意外な結末が待ち受けていました。タイヤの摩耗度をコントロールしながら、また一方で燃料もセーブしながら安定した好タイムを築かなければならないという、耐久レースならではの作戦にのっとってGT-R勢各車は終盤にさしかかりました。ところが、レースが残り40分をきった時点でコース上に大きなクラッシュ事故が発生。事故処理の間レース隊列を整えるセーフティカーが入ることになり、GT-R勢はそれまでに築いたマージンを一気に吐き出すこととなってしまいました。夕暮れ時を迎える頃レースは再開されましたが、SCが入る直前にピットインしリフレッシュしていた#35レクサスSC430が一気に猛チャージを仕掛けGT-R勢の間に割って入ります。ギリギリで走行していたGT-R勢はそれを覆すことができず夢の1~4位独占は拒まれてしまいましたが、4台のGT-R全車がトップ5に入賞し、GT-Rの強さを改めて見せることができました。

前戦SUGOラウンドで初優勝し波に乗っているGT300クラスの#3 GT-Rは、予選で2番グリッドを獲得。レースでは、スタートドライバーの関口が序盤から速いラップタイムで好位置につけます。続く千代も安定したタイムで序盤から上位を走り続けました。長距離レースのため、無理に上位車に挑んでコースアウトしたりクルマを壊しては元も子もないため、周回を重ねてチャンスを待つ作戦をとります。2位で迎えた終盤には、首位を走る#66アストンマーチンのペースが上がらず、逆転のチャンスが生まれました。しかし、関口がドライブ中に黄旗追い越しのペナルティを取られて10秒間ピットストップが指示されてしまいます。逆転と連勝のチャンスは逸したものの、そのまま2位でフィニッシュし、連続表彰台を獲得。選手権ランキングでも2位につけました。

【柿元邦彦日産系チーム総監督のコメント】
「これまでで最も変化に富み、順位変動が激しい1000kmレースになったと思います。日産陣営としては#23が不意をつかれて2位を逃してしまった以外は、ポールポジション獲得をはじめ、レースでは1位、3位、4位、5位が取れたので良い結果でした。チャンピオン獲得に向けて良い転機になると思います。これから巻き返しを図っていきますので、引き続き応援をよろしくお願いします」

【#1ドライバー、柳田真孝のコメント】
「僕の判断ミスでGT300車両と接触してしまった時はもうダメかと思いましたが、ダメージが少なくその後走り続けられたのでホッとしました。ポイントが高いこのレースで勝てるとチャンピオンシップ争いに残れると思っていたので、今回ランキング2位となったと聞いてとても励みになります」

【#24ドライバー、安田裕信のコメント】
「当初ピットインは4回の予定だったのですがミスがあってガソリン量が足らなく、終盤に追加ピットインすることになってしまいました。それがあってもビヨン(ビルドハイム)が巻き返してくれたので、この結果はとても嬉しいです。僕たちコンビにとって今回が初めての表彰台なので、今後に向けて大きな自信になります。8月上旬の富士テストでは良い結果で出ており、次の富士ラウンドでも上位に食い込んでいけるよう頑張ります」

【#3ドライバー、千代勝正】
「1000㎞レースはタフな戦いになると思っていましたが、GT-Rのエアコンのおかげで体力的な問題はありませんでした。僕のスティントではタイヤの2本交換を選んでいたのでマシンバランスはアンダーが強く、我慢の走りを続けることになりましたが、自分の仕事はきちんとできたと思います。SUGOで優勝、ここで2位ときて、チャンピオンを狙える位置に来ました。残りのレースでもタイトルを狙っていきたいと思います」

  

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