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金属積層造形を用いた試作造形サービスの提供体制を整備【日立金属】
2021年8月26日
日立金属が金属積層造形を用いた試作造形サービスの提供体制を整備
日立金属株式会社(以下、日立金属)は、金属積層造形(金属3Dプリンタ)事業のさらなる強化に向け、試作造形サービスの提供体制を整備しましたので、お知らせします。用途に適した特性を持つ金属3Dプリンタ用材料だけでなく、金属3Dプリンタならではの最適な設計を適用した造形品をご提供いたします。
日立金属は、コーポレート研究所「グローバル技術革新センター Global Research & Innovative Technology Center(略称:GRIT(グリット))」において、金属3Dプリンタ用の金属粉末の開発や積層造形のレシピ開発および造形品の製品化に関する技術開発に取り組んできました。また、金属3Dプリンタ事業の強化に向け、2020年4月1日付で「AMソリューションセンター(以下、AMSC)」を設立し、社外パートナーとの協創を推進し、金属3Dプリンタを起点として、粉末射出成形や精密鋳造といった幅広い造形分野を対象に、素材、設計、加工、レシピまで含めたソリューションの提供を始めました。
こうした中、日立金属は、金属3Dプリンタ事業のさらなる強化に向け、AMSC内に試作造形を請け負う部門としてAMプロダクションベース(以下、AMPB)を設立し、積層造形の試作サービスを本格的に始めました。
AMPBは、これまでGRITで積み重ねてきた造形開発の成果と当社がこれまで各分野で蓄積してきた製品化技術及び品質保証技術を活用し、社外パートナーと協力しながら、試作造形品を提供いたします。また、当社オリジナル材のみならず、一般的な規格材での積層造形にも対応いたします。さらに、お客様のご希望に応じて、積層造形で製作する部品の継続供給もサポートさせていただきます。
AMSCとして行ってきた用途に適した特性を持つ粉末の開発と製造に加え、AMPBによる積層造形の試作サービスが加わったことで、これまで以上にお客様の課題解決をご支援する体制が整いました。これにより金属粉末と積層造形サービスを合わせた金属3Dプリンタ事業として2025年度までに売上20億円をめざします。
写真:パウダーベッドタイプによる試作造形の模様 |
引き続き日立金属では、金型材のような切削加工を前提とした材料を供給するだけではなく、金属3Dプリンタのような付加製造法との両面で、お客様の期待に応えてまいります。
以上
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