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ジープ・ブランドが80周年を記念して電動化の今と未来を形作る【FCAジャパン】

2021年7月16日

  

ジープ・ブランドが80周年を記念して電動化の今と未来を形作る

  

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2021年7月15日、ミシガン州オーバーンヒルズ発――1941年7月15日。ウィリス・オーバーランド社はアメリカ合衆国旧陸軍省と、軍用ジープの製造に関する契約書に署名しました。それから80年。ジープは今でも進化を続けています。新たなラインアップを登場させる一方で、新規セグメントへ向けた新製品を開発し、世界中で愛好者のコミュニティを拡張し続け、80年の間に培ってきたSUVセグメントにおけるリーダーシップをさらなる高みへと導くために、4xeの名のもとに電動化技術を推進しています。

ジープ・ブランドCEOのクリスチャン・ムニエは次のように述べています。「私たちは、ジープをさらに高く、さらに前進させることでブランド生誕80年を祝います。私たちは、3列シートのジープ・グランドチェロキーLを販売することで新たなセグメントへと参入します。一方、プレミアムSUVセグメントへは、ジープ・ワゴニアとグランドワゴニアで仕掛けます。その次には、PHEVテクノロジー採用のグランドチェロキー4xeが控えています。私たちはゼロエミッションの未来世界をビジョンとして掲げており、2025年までにはゼロエミッションのフル電動ジープ4xeを全セグメントに揃える予定です。」

ジープのアニバーサリーを祝うとともに、ゼロエミッションの未来を達成するというビジョンを胸に、ジープ・ブランドは、ステランティス社が7月8日に主催したEV Day 2021でお披露目した動画、「ジープライフ電動化(Jeep Life Electrified)」の80周年バージョンをオフィシャル・チャンネルにアップロードしました。この動画は、あるカップルのラブストーリーを通して、ジープ・ブランドの電動化へのユニークな取り組みを描いています。動画の中ではジープの様々な製品が未来の技術とジープのグローバル・コミュニティと交差し、明るい未来へと続いていくことを表現しています。また、BGMにはバスティーユの新曲、「ギブ・ミー・ザ・フューチャー」が使われています。

「私たちはジープを最もグリーンでもっとエキサイティングなSUVブランドにしようと決意を新たにしています。ジープを電動化すれば、通勤のような短距離なら電気だけで移動が可能になります。一方で、オンロードでの運転の楽しさや効率性はそのままに、オフロードでも静寂のまま高い走破性をお楽しみいただけます。」とムニエは述べています。

ジープのゼロエミッション・ビジョンは、80年のブランド歴史の中で重要なマイルストーンとなります。ジープは単なるブランドである以上にコミュニティであり、オープンエアなフリーダムとパイオニア精神に満ち溢れ、そして4WD技術における画期的なイノベーションの推進者でもあります。

80年の歴史における、記念すべき‘瞬間’12選
80年を振り返って、もっとも記憶にとどめておきたい瞬間は何ですか?と100人のエンスージアストが聞かれたら、おそらく100通りの答えが返ってくるはずです。ここからは、ジープの80年を語るうえで避けて通ることができない記念すべき瞬間の数々をご紹介します。

1.新たな4WDシステム、4xeが登場
ジープはブランド誕生から80年を経て、飛躍的な進化を遂げました。ジープならではのユニークな電動化システムである4xeによって、ジープはより先進的で楽しく、そして性能が別次元にまで高められたのです。4xeシステムは、2021年のニューヨーク国際自動車ショーでデビューを飾るジープ・グランドチェロキーにも搭載されています。ジープのラインアップの中でも、ラングラーは電動化において象徴的な存在です。ジープ・ラングラーの「トレイル・レイテッド4×4」で保証される悪路走破性の高さは、防水バッテリーパックや密閉された電装によってはじめて、過酷な環境での使用にも耐えるようになりました。2リッター直列4気筒DOHC直噴ターボとPHEVを組み合わせたラングラー4xeは、375馬力と637Nmを発揮します。E-Selecモードでの0 – 60マイル加速はわずか6秒。4xeを手に入れたラングラーは、かつてないほど悪路走破性に優れたパワフルで効率的でエコで先進的なラングラーです。しかも電動モーターでの走行時は、静寂を壊すことなく大自然を堪能することができます。

2.新たなアメリカン・プレミアム
2022年に導入される新型のジープ・ワゴニアとグランドワゴニアはプレミアムSUVという概念を覆す、新次元のスタイリングと快適性、そしてアドベンチャーをお届けします。ジープ・ブランドの中では最上級モデルとなる8シーターのワゴニアとグランドワゴニアは、より洗練された、ジープならではのデザインで登場しました。アメリカのクラフトマンシップとヘリテージ、そして上質さに裏打ちされたワゴニアとグランドワゴニアには従来のVIPサービスの概念を覆す、新機軸のオーナー向けサービスが用意され、かつてないレベルの顧客体験を約束します。

3.世界的な成功
この10年間でジープにはコンパクトなレネゲードや、トラックタイプのグラディエーターなど、新たなバッジを付けた世界戦略車を追加してきました。同時に生産のグローバル化も加速させ、ヨーロッパ、ブラジル、インドや中国など、消費地により近いところでジープ製品を製造するようになりました。製品の拡充と6か国に10の生産拠点を新設することで、この10年間にジープは世界販売台数を大幅に伸張しました。

4.究極のトラクションとハンドリング
1999年、ジープは新たに二つの4WDシステムを登場させました。クアドラトラックIIシステムは、トルクを路面の状態に合わせて前後だけではなく、左右にも瞬時に配分することを可能にし、4輪に最適なトルクを個別に配分することを可能にしました。ドライバーが関知することなく、あらゆる路面状況に対応してシステムが最適なトルクを自動的に配分することで、トラクションとハンドリングを飛躍的に向上させることに成功したのです。その後クアドラトラックにはフロントとリアにバリロックと呼ばれる差動制限機構が追加され、トラクションがかかる一輪に駆動力を集中することが可能になりました。クアドラドライブと名付けられたこの新機構により、悪路性能が大幅に改善されました。

5.グランドチェロキーがデトロイト・ショーで文字通りの‘ブレークスルー’
1992年1月7日、デトロイトで開催された北米国際自動車ショーで、当時クライスラーの社長を務めていたボブ・ラッツが運転するジープ・グランドチェロキー(ZJ)の一号車は、同社のジェファーソン工場を出発し、デトロイト市内を抜けて北米国際自動車ショーのプレスデーが開催されているコボ・ホールの正面玄関のガラスドアを文字通り突き抜け(ブレークスルー)て、グランドチェロキーのプレス発表会場へと姿を現しました。まさに、プレミアムSUVが世に誕生した瞬間でした。グランドチェロキーはジープをジープたらしめる悪路走破性やオフロード性能はそのままに、オンロードでの走行性能や快適性、インテリアの上質さなどを兼ね備えたジープの新たな提案でした。

6.レジェンドの誕生
1986年に登場したジープ・ラングラーは、人々が求める快適性とコンパクトサイズのSUVを融合させたものでした。車両の重心位置を下げ、操縦安定性を高め、より快適なインテリアを組みあわせたラングラーは、ジープの歴史の中でも最も長く愛された一台となりました。それまでのCJ-7と同じ、オープンタイプのボディを持つラングラーは車体の一部をCJ-7と共有していましたが、機構的にはチェロキーとより多くの部分を共有していました。ラングラーの発売開始から約一年が過ぎた1987年8月5日、アメリカン・モーター・コーポレーション(AMC)はクライスラーに吸収合併され、ジープ・ブランドはクライスラーの傘下に入りました。

7.世界初のコンパクトSUV、チェロキー
1979年に始まった第2次オイルショックは小型の4WD開発を促進するきっかけとなりました。1984年に登場したジープ・チェロキー(XJ)は、全くの白紙から開発がスタートした世界初のコンパクトSUVでした。モノコックボディが採用された結果、コンパクトでありながら広い室内空間を持っていました。また、バイワイヤで作動するコマンドトラック4WDシステムが採用されていました。

8.ワゴニアがプレミアムSUVセグメントを創造
1963年に登場したジープ・ワゴニアは、SUVの世界にプレミアムというコンセプトを初めて持ち込んだ製品でした。4WDとATの組み合わせ、というだけでなく、当時、高級乗用車にしか提供されていなかった様々なオプションが用意され、人々がSUVに期待することをそれまでとは全く違うものへと変えていったのです。その結果、4WDの魅力と市場を大幅に拡大することに貢献し、その後「All-New, All-Jeep」という広告タグラインに象徴される、モダンSUVというコンセプトが広まりました。その20年後、ジープは新たにグランドワゴニアを発売。グランドワゴニアによってプレミアム4WDはさらなる高みへと達しました。インテリアには本革がふんだんに使われ、エアコンにAM/FM/CB ラジオ、遮音材に木目を多用したデザインなどが多くの人々の支持を得ました。

9.4WDの祭典、ジープ・ジャンボリー
1953年、カリフォルニア州ジョージタウン・デバイドで、55台と155人の参加者を集めて初のジープ・ジャンボリーが開催されました。マーク・スミスが主催したこのイベントで、ジープのオーナーたちは同好の士として集まり、語り合い、そして道なき道を行くことがどれだけ好きかを思う存分表現したのです。現在、ジープ・ジャンボリーは全米各地で開催されていますが、その中で最も過酷と言われているのがカリフォルニア州のシエラネバダ山脈に分け入って行く、ルビコン・トレイルです。全長17マイルのルビコン・トレイルでは、他所では得ることができないオフロード体験を得ることができます。ジープほど人々の心をひきつけてやまないブランド、もしくはコミュニティはありません。地球上のいたるところで、毎日のようにジープのオーナーやファンの情熱を感じることができます。

10.最初のSUV
1946年にウィリス・オーバーランド社は業界初となるスチール製ボディを採用したステーションワゴン、ウィリス・ワゴンを開発しました。しかし、本当の歴史の転換点はその3年後の1949年に訪れます。ウィリス・オーバーランド社はウィリス・ワゴンに4WDを搭載したのです。世界初のSUVが誕生した瞬間でした。7シーターのウィリス・ワゴンは快適性と積載性を兼ね備えていただけでなく、高い悪路走破性をも有しており、まさに、ゲーム・チェンジャーでした。ブルックス・スティーブンスによってデザインされたウィリス・ワゴンはその後20年に渡って生産され、近代のアメリカ製自動車の中で最も息の長い一台となりました。

11.ジープの4WDをより多くの人々に
1945年に販売が開始されたCJ-2Aは、世界で初めて一般向けに大量生産された4WD軽量トラックでした。軍用のウィリスMBと基本的なアーキテクチャーを共有するCJ-2Aでしたが、一般向けにいくつかの改善が施されていました。テールゲートは折り畳み式に、スペアタイヤはサイドマウントに、そして大型のヘッドライトにパワーテイクオフが採用されていました。

12.戦時中にアイコンは生まれる
1941年、ウィリス・オーバーランド社はアメリカ合衆国政府から1/4トンの軍用車両サプライヤーとしての認定を受けます。それから1945年までに35万台を超えるジープMBが世に送り出されました。やがてMBは民生用のジープCJへと姿形を変えていきますが、CJの生産は戦争終了前からスタートしていました。

  

  

  

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