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機能安全用の診断機能を搭載し、出力電圧を設定可能な車載用低ドロップアウト・レギュレータを発表 【STマイクロエレクトロニクス】

2021年7月6日

  

機能安全用の診断機能を搭載し、出力電圧を設定可能な
車載用低ドロップアウト・レギュレータを発表

  

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、AEC-Q100認証取得済みの低ドロップアウト・リニア・ボルテージ・レギュレータ「L99VR01」を発表しました。同製品は、8種類から選択可能な固定出力電圧、機能安全用の診断機能、および優れた熱特性を備え、さまざまな車載アプリケーションにおいてシステム設計と在庫管理の簡略化に貢献します。

L99VR01は、ボディ・モジュール、ジャンクション・ボックス、計器盤、サンルーフ・コントローラ、キーレス・エントリ・コントローラ、およびセンサなどの電源用に最大200mAを供給します。出力電圧は、0.8V / 1.2V / 1.5V / 1.8V / 2.5V / 2.8V / 3.3V / 5V より3本の外部ピンで設定可能で、外部分圧器と比べ、より正確に設定することができます。出力精度は、公称値の± 2%以内です。

L99VR01には2つのバージョンが用意されており、標準のSO-8パッケージで提供される「L99VR01S」は、イネーブル・ピンとリセット・ピンを備え、高速出力放電、低電圧ロックアウト(UVLO)、サーマル・シャットダウン、短絡保護などの安全機能を搭載しています。ディスエーブル時の暗電流は1μAで、動作温度範囲は-40°C~+150°Cです。

PowerSSO-12パッケージで提供される「L99VR01J」は、短絡電流制限の設定が可能で、高温警告や出力過電圧状態の表示、ホスト・マイクロコントローラが正常に動作しているか診断するプログラマブルなウォッチドッグなどの機能を搭載しています。また、-40°C~+175°Cの広い接合部動作温度範囲を備えています。

両製品ともに出力過電圧検出機能を内蔵しているため、安定した負荷保護を実現します。また、診断機能により、機能安全が要求されるアプリケーションの設計を簡略化し、必要とされる自動車用機能安全規格(ISO 26262)の安全性レベル(ASIL)への準拠をサポートします。サポート文書についても提供しています。

さらに、2.15V~28Vの幅広い入力電圧範囲を備えているため、バッテリ電圧(VBAT)に直接接続するアプリケーションや、調整済みの電圧を変換するポスト・レギュレーションにも使用することができます。入力は、40Vのロード・ダンプ耐性を備えています。

L99VR01SおよびL99VR01Jは、現在量産中です。1000個購入時の単価は、L99VR01Sが約0.28ドル、L99VR01Jが約0.35ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。 ( https://www.st.com/ja/automotive-analog-and-power/l99vr01.html?icmp=tt21884_gl_pron_jun2021

  

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。

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