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JAXA オープンラボ公募における「宇宙用高精度MEMS ジャイロの開発」採択について【住友精密工業】
2012年8月9日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の平成24 年度第1 回「JAXA オープンラボ公募」において、住友精密工業㈱(兵庫県尼崎市 社長:三木伸一)提案の「宇宙用高精度MEMS ジャイロの開発」がJAXA との共同研究開発テーマに選定されました。
「JAXA オープンラボ」は、JAXA と企業・大学等が連携協力し、それぞれが得意とする技術・アイデア・知見などを結集して共同研究を実施し、その成果を新事業の立ち上げや宇宙航空プロジェクトに応用することを目指すものです。
住友精密工業は、従来より、自動車、船舶、航空、ロボット、アンテナ制御などの産業向け主体にMEMS ジャイロの開発を行い、関連会社であるSilicon Sensing Systems を通じて製造販売を行ってまいりました。
当社のMEMS ジャイロは、特徴であるSi リング構造による優れた安定性、耐久性から、高精度高信頼性用途に適しており、既に高い評価を頂いております。MEMS ジャイロCRS09は地球の自転角速度の検出が可能な精度を有しており、従来のファイバー・オプティック・ジャイロ(FOG)に匹敵する高精度MEMS ジャイロの世界的な先駆けとなりました。
今回の共同研究は、MEMS 部の特性改善と駆動検出回路部のデジタル化により、従来比一桁以上の精度向上を狙いとし、宇宙環境下でのロケット、衛星の姿勢制御など高い方位角精度を必要とする分野への適用を目指すものです。本技術はMEMS 技術の宇宙航空分野への適用の一環であり、また一般産業用途におきましても、姿勢制御やロボティックスなど高精度化のニーズに応えてまいります。
JAXA 産業連携センターホームページ : http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/
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住友精密工業㈱ 総務人事部総務グループ
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