ニュース

「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」を発表【メルセデス・ベンツ日本】

2021年7月1日

  

メルセデス・マイバッハのフラッグシップ SUV
「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」を発表

  

・ 洗練されたラグジュアリーを体現する至高のブランド「メルセデス・マイバッハ」から登場する
  SUVの最高峰
・ 「メルセデス・ベンツ」の最新の技術が実現する世界最高レベルの安全性、快適性、機能性と、
  「マイバッハ」の本質的なラグジュアリーの融合
・ 丁寧な手作業による特別なツートーンペイントや贅をこらしたインテリア
・ 乗降時に自動で展開されるランニングボード
・ 路面の状況を読み取りサスペンションを調節するE-ACTIVE BODY CONTROLによる
  快適な乗り心地

 メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社: 東京都品川区)は、 メルセデス・マイバッハブランドから「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」を発表します。

 1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々 を魅了してきた伝説の名車「マイバッハ」。「究極の」「洗練されたラグジュアリー」を 追求する威厳と風格を備えたブランドとして現代に生まれ変わったのが、「メルセデス・ マイバッハ」です。メルセデス・ベンツによる最新鋭のテクノロジーを備え、ゆったり とした室内空間にプレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げ られた素材を随所に採用した、新しい高級SUVの形です。

 メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATICは、メルセデス・ベンツのSUVを表す「GL」に、 車格を表す「S」が付くその名のとおり、メルセデス・ベンツのSUVの中で最大かつ 存在感のあるボディサイズと、オンロード/オフロードを問わない優れた走行性能を 備えているGLSをベースにしつつ、メルセデス・マイバッハとしてふさわしい徹底的な 改良を施し、究極のラグジュアリーSUVを体現するモデルに仕上げました。

エクステリアデザイン
 メルセデス・ベンツのラインアップの中で「SUVのSクラス」と評されるGLSのボディ フォルムや先進技術をベースに、最高水準のセダンと同等の高級感と快適性を融 合したSUVであるメルセデス・マイバッハ GLS。その特別なポジションを表現するべく 威厳がありながらスタイリッシュかつ力強いスタイリングとしています。

フロントにはメルセデス・ベンツのSUVで唯一、伝統の「スリーポインテッドスター」 が輝くボンネットマスコットを採用しています。フロントグリルは縦方向のピンストライプ をモチーフとしています。このピンストライプは上端が太くなったボートのオールのような形をしており、フロントグリルを取り囲むクロームの上部中央には「MAYBACH」 の文字が刻まれています。フロントエプロンにはクローム処理を施したメッシュの エアインテークを設け、V8エンジンの強力なパワーを控え目にアピールすると同時 にエンジンルーム内の冷却機能も備えています。ハイグロスクロームのアンダーカバー と相まって、洗練された高級感を演出しています。

サイドビューで際立つのはクローム仕上げのBピラーで、これは特にBピラーから Cピラーにかけての後席空間の広さが外観からも想起できるようにもなっています。 ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとして機能と美しさを両立しています。 また、Dピラーにはメルセデス・マイバッハのエンブレムをあしらいました。採用される アルミホイールはメルセデス・ベンツ社が製造する乗用車の中で最大の23インチで、 フロントグリルのピンストライプをモチーフとした鍛造でポリッシュ仕上げのマルチ スポークデザインとしており、足元にエレガントな印象を与えています。

リアはスリーポインテッドスター下部とリアバンパー上部を走る2本のクロームトリムで、 水平基調のデザインを表現しています。バンパー下部のアンダーガードと左右の エグゾーストエンドはハイグロスクローム仕上げとすることで一体化しているような アピアランスを形成しています。

インテリアデザイン
 室内パッケージで特徴的なのはSUVならではの高めのヒップポイントです。セダンの Sクラスと比較すると運転席で250mm以上、後席で280mmそれぞれ高くなっていますが、 電動ランニングボードにより乗降は容易に行えるようになっています。後席をベース モデルのGLSより120mm後方に、30mm内側に移動させて、さらにゆとりを感じる 広さを実現しています。4人乗りが標準仕様となります。

インテリアはデジタル技術と上質な素材が融合した高級感漂う空間となっています。 ダッシュボードやステアリングは厳選したナッパレザーで覆われ、エアアウトレット のルーバーにはクロームの加飾を施しフロントグリルのピンストライプを想起させる デザインとしました。イグニッションをONにするとMAYBACHの文字と専用の配色による グラフィックが浮かび上がります。コックピットディスプレイの表示モードは「クラシック」 「スポーツ」「プログレッシブ」「ジェントル」などから選択可能です。

マイバッハGLSの内装は、5種類のウッドインテリアトリム*1と、3種類のインテリアカラー (ブラック、マホガニーブラウン/マキアートベージュ、クリスタルホワイト/シルバー グレー)のナッパレザーの組み合わせが選択可能です。クリスタルホワイト/シルバー グレーは高級ヨットの艇内をモチーフにしており、ホワイトレザーにあしらったパイピング のローズゴールドはメルセデス・マイバッハ専用のディテールのひとつです。

シートの中心線に沿ってあるボックスプリーツ加工も、高度なクラフトマンシップの 表現のひとつです。本革シート表皮の中央に凹みを入れ左右の部分を折り込んで 互いに向き合わせることにより滑らかで広いシート表面とし、背中の形に合わせて フィットして荷重面積を広げることでゆったりと座れるようにしています。

また、後席から見ることができる、前席バックレスト背面にもインテリアウッドトリム を配し、美しさと高級感を添えています。
*1: アンスラサイトオークウッド、または designo ブラックアッシュウッドを選択した場合、ウッドステアリングは 装備されません。

電動格納式ランニングボード
 専用の電動格納式ランニングボードを採用しました。ランニングボードの全長は 206cmで、後席ドア下部がもっとも幅広く21cm を確保しています。アルミニウム製で、 表面には滑りにくいようラバーストリップを配置、後端にはメルセデス・マイバッハの エンブレムを置いています。格納状態ではサイドスカート内側に隠れているため 外部からはほぼ見えず、車体の中心へ向けて45度傾けて格納されているため、 十分な地上高も確保できています。いずれかのドアを開くとアルミダイキャスト製の 電動アームによってランニングボードが姿を現し、水平状態にセットされます。 ドアハンドルを引いてからランニングボードが所定の位置に付くまでに要する時間 は約1秒。周囲が暗い場合はドアのアンビエントライトに加えてサイドスカート内蔵 のLEDの帯がランニングボードを照らします。ドアを開くとAIRMATICサスペンションが 車高を25mm下げますが、ランニングボードにより路面との距離はさらに近くなるため、 乗降性が向上します。センターディスプレイの専用メニューから、常時格納や手動 操作以外での展開不可などの設定が可能です。通常はドアを閉じると自動的に 格納されますが、手動モードの場合は車速が4km/h以上に達すると自動的に格納 されます。ランニングボードは専用のセンサーを備えていて、何らかの障害物と 接触すると自動的に停止します。

快適性
 室内は、どこに座っても極上の快適性を備えています。GLS の 3 列シートを 2 列 にしたことで後席を GLS よりも 120mm 後方へ配置して余裕あるレッグスペースを 生み出しました。後席バックレストの通常の角度は27 度ですが、それでも1,020mm のヘッドクリアランスを確保しています。さらに、メルセデス・マイバッハ S クラスと同様 に最大で 43.5 度までのリクライニングが可能で、ゆったりと寛いだり仮眠を取るにも 最適な空間としています。また、後席の後方にはパーセルシェルフが付いた固定式 のパーティションを設置、居住スペースとラゲッジスペースを分離しています。 これにより、ボディ剛性/騒音レベルや空調効果の向上を図ることができました。

 左右の後席の間に、専用シャンパングラスの収納部と 750cc のシャンパンボトル 3 本が入る大型のクーリングボックスを装備しています。また、センターコンソール に配置されるカップホルダーにはも温度調整機能が備わっています。ナッパレザー のアームレスト前方には、快適機能のすべてを操作できる7 インチ画面のMBUX リア タブレットを装備しています。また、MBUX リアエンターテインメントシステムのモニタ ーも後席左右に配置され、様々なコンテンツをリアシートで楽しむことができます。

 全てのシートにリラクゼーション機能が標準装備となっています。それぞれのバック レストには身体に圧力を加えるポイントが 10 箇所あり、シートヒーターとの組み合わせ で温めながら押圧を行うことも可能です。

 また、ノイズ軽減タイヤやフロントおよびサイドウィンドウに遮音ガラスを採用しており、 静粛性が極めて高く、理想的なオーディオルームにもなります。標準装備となる Burmester®ハイエンド3D サラウンドサウンドシステムは、高性能スピーカー27 個と 24 チャンネルアンプ、合計出力1,590W のシステムにより、室内の条件に合わせて 適正に調整された優れたクオリティのサウンドをお届けします。さらに前後席間の 会話をサポートする双方向車内通信システムを備えています。

E-ACTIVE BODY CONTROL
 サスペンションはE-ACTIVE BODY CONTROLを採用しています。AIRMATICのシステムを ベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパー の減衰力を個別制御することが可能です。

 ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションを モニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これにより タイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力 伝えずフラットな乗り心地を提供できます。ダイナミックカーブ機能のCURVEでは、 コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御します。 オフロードモードでの脱出機能は、砂丘などでスタックした際に抜け出せるよう支援 するもので、サスペンションが4輪を個別に上下させる動作を繰り返し、タイヤが地面に 加える荷重を増減させることによりトラクションを復帰します。また、高速走行時に は車体を15mm下げて空気抵抗の低減と操縦安定性の向上を図り、30km/h未満 では乗降を容易にするために車高を25mm下げるように制御します。またダイナミック セレクトの「マイバッハ」は、「コンフォート」が全席に対して乗り心地の重視するのに 対し、後席の乗り心地に焦点を絞った制御を行います。

パワートレイン
 パワートレインには3,982cc のV 型8 気筒ツインターボエンジン「M177」に48V 電気 システムと ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせた ユニットを採用しています。システム最高出力は 558PS(410kW)、最大トルクは 730N・m です。また、ISG により瞬間的に 22PS(16kW)と 250N・m を短時間発生する ことが可能です。

 低中負荷域で気筒休止を行うことも大きな特徴のひとつで、ダイナミックセレクトで 「コンフォート」が選択された場合、エンジン回転数が800〜3,250rpm の領域で4 つ のシリンダーを休止します。アクセルを強く踏み込むと、すぐに燃焼運転に復帰します。 4 気筒と8 気筒の切り替えは極めてスムーズに行うので、快適性が損なわれること はありません。また、振り子型ダンパーを備えることで 4 気筒で発生する 2 次振動 などを低減しています。

 トランスミッションは9G-TRONIC を採用し、変速比幅が広いことからエンジン回転数を 必要以上に上げることなく常に快適な走行性能を実現しています。4 輪駆動システム の4MATIC は走行状況に応じて前後の駆動力配分を0:100 から100:0 まで可変します。

MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
 対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリ エンス)の最大の特長のひとつが人工知能による学習機能で、特定のユーザーに 適応する個別対応能力を備えています。そのため、クルマとドライバー/乗員の間に コミュニケーションが生まれます。高精細ワイドスクリーンコックピット(タッチスクリーン 操作対応)や、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールなども装備し、 ボイスコントロールは「Hi(ハイ), Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動します。 標準装備の自然対話式音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、 電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメート コントロールや照明など多様な機能にも対応しています。

従来の音声認識機能は指示語が決まっていて、ユーザーがそのとおりに発話する 必要がありました。これに対して MBUX の音声認識機能は、通常の会話のような 言い回しで、インフォテインメントおよび車両機能の操作が行えます。例えばクライメートコントロールで温度を下げる場合、「温度24 度」という明確な指示でなくても、 「暑い」と言えば理解できるようになりました。

また、クラウド上のシステムの向上により認識できる言葉、認識性能も向上します。 言語支援機能の基本的動作原理は、音声入力データからバックグラウンドノイズを 除去し、圧縮して転送します。ボイスコントロールは、車載コンピューターとクラウド の両方を使うハイブリッドシステムとなっているので、インターネットに接続できない 環境下でも応答できるようになっています。

MBUX は高度な個別対応能力を備えさまざまな設定を行うことが可能ですが、 学習能力も持っておりユーザーに合わせて適応します。例えば、定期的に決まった 電話番号へ電話をするユーザーに対しては、その時刻になるとディスプレイに相手 の電話番号を「おすすめ」として表示したり、決まった時刻に決まったラジオ放送局 にいつも切り替えるユーザーには、その時刻になると切り替えを提案します。

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定
 自動車が通信することによりお客様の利便性を向上する先進的なテレマティクス サービス「Mercedes me connect」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間 無償でご提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償でご提供する 「快適サービス」の2つのサービスカテゴリーから構成されます。

「安心安全サービス」
 - 24時間緊急通報サービス:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)
  または車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡します。
 - 24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押下すると
  ツーリングサポートセンターにつながります。

「快適サービス」
 - リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、 アンロックができます。
 - リモートウィンドウ&サンルーフコントロール:スマートフォンの操作で ウィンドウやスライディング
  ルーフの開閉ができます。
 - リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、燃料計、平均燃費等の 状態をアプリ等で確認できます。
 - 駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示します。
 - Send2Car: スマートフォンから、ナビゲ―ションの目的地を遠隔設定できます。
 - ナビゲーションサービス: 天気や駐車場の満空情報を地図上に表示することや、USB オンデマンド地図更新を
  ご利用頂けます。

ラインアップ

*2: 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
  また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。
  メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店にお問い合わせ下さい。
*3: ISG はIntegrated Starter Generator の略称です。

 なお、メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATICには、新車購入から3年間、一般保証 修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート /地図データ更新*4が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ ケア」が適用されます。

 また、メルセデス・ケア期間中には、ご希望のモデルを3回無料でご利用いただける 週末貸出サービス「シェアカー・プラス」もご利用頂くことが可能です。

 メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証、定期メンテナンスや24時間 ツーリングサポートをご利用いただける有償のサービスプログラム「メンテナンス& 保証プラス*5」をご用意しています。
*4: 地図データの更新にはMercedes me connect サービスのアクティベーションが必要となります。
*5: メンテナンスサービスは総走行距離75,000km までで終了となります。

  

  

  

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC に搭載される安全運転支援システムの詳細説明

「インテリジェントドライブ」
 高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより周囲の 交通状況をより的確に把握することができるようになり、機能が大きく強化されました。

・ アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・ アクティブステアリングアシスト

 「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付) *6」は、 ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路などの 走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。減速が 必要な場合、アクセルおよびブレーキを自動調整してスムーズに減速し、 先行車が停止した場合は自車も停止します。また、新たに停止している先行車の 検知も可能となりました。先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった 場合には、警告灯と警告音でドライバーに知らせます。

 自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30 秒以内に 先行車が発進した場合は、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進 します(一般道では3 秒以内)。30 秒以上停止していた場合は、アクセルを軽く踏む、 またはステアリング上のスイッチを使用して再発進が可能です。

 「アクティブステアリングアシスト」は、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭 な道ではガードレールなどを認識し、車間を維持しながらステアリング操作を アシスト*7 します。
*6: アクティブディスタンス・ディストロニック(自動再発進機能付)作動速度範囲:0~約210km/h
  設定可能速度範囲:約20~210km/h
*7: 車線が不明瞭な場合のアクティブステアリングアシスト作動範囲:0~約130km/h

・ 渋滞時緊急ブレーキ機能
 ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の 車線を監視します。突然渋滞の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突 の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断すると、 即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避 スペースがある場合は、ドライバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが 反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できないと判断した場合には、 即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的 余裕がない危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキ を自動で作動させる機能も搭載しました。

・ アクティブレーンチェンジングアシスト
 高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際に、 ドライバーがウインカーを点滅させると 3 秒後に車両周囲を監視している センサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認 された場合に自動で車線を変更します。また、ドライバーがウインカーを 作動させたときに周囲の状況により車線変更ができない場合でも、10 秒以内 であれば、システムが車線変更できるかどうか確認し続け、自動で車線変更 を行います。その際、作動状況をマルチファンクションディスプレイに表示 します。
*8: 作動速度範囲:約80km/h~180km/h (一般道での利用不可)

・ アクティブエマージェンシーストップアシスト
 アクティブステアリングアシストが起動している際に、ドライバーが一定時間 ステアリング操作を行わない場合、警告灯と警告音によってステアリングを 握るよう促し、それでもドライバーがステアリング、アクセル/ブレーキ、タッチ コントロールボタンの操作の反応が無い場合は、さらに警告音を鳴らしながら、 緩やかに減速して停止します。また、車両停止後は自動的にパーキングブレーキ がかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止します。

・ アクティブブレーキアシスト
(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)

 対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車 と衝突する危険がある場合、通常の車速範囲内であれば自動ブレーキが 作動します*9 。対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサーと ステレオマルチパーパスカメラを使って行われます。
*9: センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバーによる進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、
  かつ車線境界を越えずに車両を停止させることが可能な場合。
*10: 作動速度範囲:約7~250km/h
*11: 歩行者検知機能 作動減速範囲:約7~70km/h
*12: 作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります。

・ 緊急回避補助システム
(車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、 システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング 操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。
*13: 作動速度範囲:約20~70km/h

・ トラフィックサインアシスト
 一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、 ディスプレイに表示し、制限速度を超えた際には警告音を出してドライバーに 注意を促す機能も搭載します。

・ アクティブレーンキーピングアシスト
 フロントウインドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロント ホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させて ドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は自動補正ブレーキに よって車両を車線内に戻そうとします。なお、破線の車線走行時には隣車線 の車両もしくは対向車と衝突の危険がある場合にのみ作動します。
*14: 作動速度範囲:約60km/h~200km/h

・ アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
 リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで 見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、30km/h 以上で走行の際に側面衝突の危険がある時にはブレーキを自動制御して、 危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両 に気づかなかった時など、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行を 支援します。
*15: 作動速度範囲:約12~200km/h
*16: 自動コース修正作動減速範囲:約30~200km/h

・ PRE-SAFE®プラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
 リアバンパーに設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して 車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを 素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、 後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。これにより玉突き衝突の回避 など二次被害の軽減をサポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動 させ、衝撃の影響の低減を図ります。

・ PRE-SAFE®サウンド
 システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動 を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮 反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。

  

ドライバーを支援するその他のシステム

・ ドライブアウェイアシスト
 車両前方もしくは後方1m 以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択 した場合、アクセルを強く踏んでも時速 2km/h 以上の速度が出ず、警告音に より障害物が近くにあることをドライバーに知らせることで、誤操作の可能性が あることを警告します。
*17: 停止した際に、一旦P にシフトした後、D かR に入れる必要があります。通常走行中に停止し、P にシフトせずに再発進をする場合は、
  本機能は作動しません。
*18: 時速2km/h で走行し、警告にも関わらずドライバーがブレーキを踏まない場合は障害物に衝突し ます。
*19: 停止した際に障害物から1m 以上離れている場合、本機能は作動しません。

・ マルチビームLED ヘッドライト(ウルトラハイビーム付)
 ステレオマルチパーパスカメラと4 つのコントロールユニットにより、理想的な 配光パターンを毎秒 100 回の頻度で解析することで、片側 84 個の LED を 高精度に正確に配光します。道路標識の反射が起こらないように前方を照射 することや雨天時に路面からの反射を抑えドライバーに見やすい視界を提供 することも可能です。さらに、対向車の眩惑防止はもちろんのこと、カーブを 検知すると前もって配光パターンを制御し、カーブの先を早めに照らすことで 安全性を高めます。

  

※本プレスリリースに記載されている仕様およびメーカー希望小売価格は、発行日現在の内容です。

  

  

  

メルセデス・ベンツ日本株式会社 ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#メルセデス・ベンツ日本
#2021年7月1日