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トーヨーカラー、高耐久ブルーライトカット剤を開発 【東洋インキSCホールディングス】

2021年6月21日

  

トーヨーカラー、高耐久ブルーライトカット剤を開発
~素材や内容物、人体を有害な光から保護~

  

トーヨーカラー株式会社(代表取締役社長 岡市 秀樹、東京都中央区)は、高エネルギー可視光線から素材、内容物、人体を守る、高耐久ブルーライトカット剤を開発しました。フィルム・コーティング剤・マスターバッチ(プラスチック用着色剤)・粘接着剤などの形態で、電子・光学材料や窓ガラス、医療包装といった幅広い分野での使用が期待されます。

紫外線(100~380nm)が物や人体に及ぼす影響は広く知られていますが、可視光の中で波長の短いブルーライト(380~500nm)もまた、紫外線と同様に素材や内容物を劣化させる性質を持ちます。さらに紫外線とは異なり可視光であるブルーライトは、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達するため、眼や身体に影響を与えるといわれています。
従来は紫外線吸収剤や染・顔料を用いてブルーライトカットを行ってきましたが、紫外線吸収剤はブルーライト域では十分な吸収性能を発揮することができず、一方の染・顔料は耐光性が低く長期安定性に欠け、また耐熱性が低く高熱のプロセスに耐えられないため、利用できる用途が限られる課題がありました。

 この度トーヨーカラーが開発した高耐久ブルーライトカット剤は、長年培った合成技術による独自の構造により、紫外線領域に加え優れたブルーライトカット性能を有する新しい素材です。少量添加でブルーライトカット機能を付与でき、また要望に応じてブルーライトのカット域を一定範囲で任意に制御することも可能です。耐光性・耐熱性が非常に高く、長期的に劣化しないため耐久財用途に向くほか、350℃もの高温に耐える製品もラインナップしており、これまで使用できなかった加工プロセスや過酷な使用条件でもご使用いただけます。
 2021年中の量産化を目指し開発を進めており、お客様での加工が容易なプラスチック用着色剤「Lioplax®シリーズ」(マスターバッチ、コンパウンド等)、および分散体の形でご提供いたします。

トーヨーカラーは、要素技術である合成技術・分散技術を活かし、「機能材で社会課題の解決」を提案し続けることで、お客様の製品訴求力向上に寄与し、また新しい生活文化の創造に向けて貢献していきます。

  

  

  

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