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車載SerDesのPoC用コモンモードチョークコイルを商品化【村田製作所】

2021年5月31日

  

車載SerDesのPoC用コモンモードチョークコイルを商品化

  

ノイズ対策部品/EMI除去フィルタ/ESD保護デバイス

株式会社村田製作所は、自動車に用いられる高速インターフェースSer Des※1向けPoC※2用ノイズ対策部品コモンモードチョークコイル「DLW21SH391XQ2」、「DLW21PH201XQ2(以下、本製品)」を新たに商品化しました。本製品は量産を開始しています。

近年、自動運転技術の確立に向けて、多数のセンシング機器(車載カメラ、LiDAR※3、レーダーなど)が搭載されるようになっています。そうしたなか、映像データ伝送のインターフェースにはSerDesが使用されることが多く、ケーブル本数の削減のためにデータ伝送と電力伝送を一本の同軸ケーブルで行うPoCの採用が進んでいます。PoCは、従来の差動インターフェース(数10mA)とは異なり大きな電流が流れるため、300mAと500mAの大電流に対応した本製品を商品化しました。 また、各センシング機器は小型のため、GND※4パターンを大きくとることが難しく、ノイズ問題が発生する場合があります。データ伝送ラインとGNDライン間に2012サイズ(2.0×1.2mm/0805inch)の本製品を挿入することで、小型化に対応しながらもノイズ抑制効果が期待できます。

製品情報サイト

・製品詳細情報はDLW21SH391XQ2 またはDLW21PH201XQ2 をご確認ください。
・セレクションチャートはこちら
・アプリケーション資料はこちら

用語説明

※1 SerDes(Serializer/Deserializer):シリアルとパラレル信号を相互変換する回路。
※2 PoC(Power Over Coax):信号ラインと電源ラインを同軸ケーブルに一本化した方式。
※3 LiDAR(Light Detection and Ranging):レーザー光を照射することにより車両周辺の障害物を
   検出するシステム。
※4 GND(グランド):信号ラインや電源ラインを通った電流が返ってくるための回路。
   GNDのインピーダンスが十分に低くできないとコモンモードノイズが発生しやすくなる。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。 詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

  

  

  

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