ニュース

世界最高レベルの冷却性能を誇る放射冷却素材「SPACECOOL」の事業開始【SPACECOOL】

2021年4月30日

 

世界最高レベルの冷却性能を誇る放射冷却素材「SPACECOOL」の事業開始

 

WiL, LLC と大阪ガス株式会社のオープンイノベーション型合弁企業であるSPACECOOL株式会社(代表取締役社長:宝珠山 卓志)は、2021年5月から放射冷却素材「SPACECOOL」(以下「本素材」)の営業、宣伝および生産を進め、夏頃から販売を開始する予定です。

本素材は、直射日光下において、宇宙に熱を逃がすことで、エネルギーを用いずに外気温よりも温度低下する放射冷却*1素材です。大阪ガスによる20年夏の実証実験においては、直射日光が当たった状態で、本素材の表面温度が外気温より最大約6℃*2低くなったことを確認しており、世界最高レベル*3の放射冷却性能を実現しています。

既にフィルムと帆布の2種類の製品を開発済であり、トラックの荷台、膜建造物やコンテナ倉庫での利用など、暑熱環境を改善したいところでの利用を想定しています。

今後、様々な企業様とのアライアンスの中で、人に対しては熱中症予防、食品鮮度維持など安全性や快適性の価値提供、モノに対しては屋外機器の故障抑制など信頼性、スペース効率の改善、コスト削減といった経済性の価値提供、社会に対してはゼロエネルギーでの冷却による温室効果ガスの排出抑制、環境性向上の価値提供を目指し、社会全体での更なる省エネの推進、地球温暖化対策に役立ちたいと考えています。

*1: 熱せられた物体の熱が電磁波(光)として運ばれる現象のこと
*2: 大阪市此花区の大阪ガスエネルギー技術研究所にて計測(計測時の周囲気温は約35℃)。
  放射冷却素材を施工した鋼板の裏面温度を測定。
*3: 公開されている論文を用いた当社および大阪ガス調べによる。

1:放射冷却素材「SPACECOOL」について
■フィルム

■帆布

2:「SPACECOOL」素材のテクノロジーについて
太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、宇宙に輻射も行うことで熱を捨て、ゼロエネルギーで冷え続けます。

3:実験概要と結果
大阪市此花区の大阪ガスエネルギー技術研究所にて計測(計測時の周囲気温は約35℃)。放射冷却素材を施工した鋼板の裏面温度を測定。SPACECOOLの冷却能力としては、70~100 W/m2に相当。

4:会社概要
SPACECOOL株式会社は、WiL, LLCと大阪ガス株式会社のオープンイノベーション型合弁会社。暑熱環境を改善する放射冷却素材「SPACECOOL」の開発、販売を行う。

<SPACECOOL株式会社>
本社所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー4F ARCH内
代表者:代表取締役社長 宝珠山 卓志
設立日:2021年4月1日
株主:WiL 51%、大阪ガス 49%
事業概要:省エネルギー関連の販売・コンサル、環境改善のための製品の販売・コンサル。
ビジョン:世界に木陰の涼しさを
WEB:https://www.spacecool.jp

<WiL, LLC>
本社所在地:102 University Ave. 1A Palo Alto, CA 94301, US
代表者:CEO 伊佐山 元
WEB:https://wilab.com

<大阪ガス株式会社>
本社所在地:大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
代表者:代表取締役社長 藤原 正隆
WEB:https://www.osakagas.co.jp

 

本件に関する問い合わせ
SPACECOOL株式会社
https://www.spacecool.jp/contact/








SPACECOOL株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#SPACECOOL
#材料
#フィルム
#冷却
#2021年4月30日