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安全運転に貢献するITS Connect技術 自動運転における有効性を確認【ITS Connect推進協議会】

2021年4月27日

安全運転に貢献するITS Connect技術
自動運転における有効性を確認

 運転支援システムを通じて安心・安全な交通社会を実現することを目指している、ITS Connect推進協議会(所在地:東京都港区 代表幹事:山崎 大 以下、当協議会という)は、2021年3月25日(木)と26日(金)開催の「SIP第2期自動運転 中間成果発表会(以下SIP発表会という)」において、当協議会が推進しているITS Connect路車間通信システムがスムースな自動運転の実現に効果ありと発表されましたので、お知らせいたします。

 ITS ConnectとはV2X(Vehicle to Everything)の一つで、見通しが悪い交差点等において、道路に設置された路側(ろそく)インフラ設備との無線通信(路車間通信 V2I)や、車両同士の通信(車車間通信 V2V)によって得られる情報をドライバーに知らせることで、運転を支援するシステムです。

 自動運転での活用に向けた実証実験の検証結果が公開

内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)東京臨海部実証実験では、臨海副都心地域、羽田空港地域において、路側インフラ設備との通信による信号灯色情報等を活用した実証実験が進められ、3月に中間成果発表会が開催されました。*オンライン展示は2021年4月30日まで視聴可能https://sip-adus-showcase.com/

 通信による信号灯色および信号残時間情報は、自動運転にも有効

例えば「前方を走る大型車等何かに視界を遮られ信号が見えない場合でも、灯色認識が可能となる」「数秒後の信号の状態と自車の走行状態を統合的に判断する」等、通信で得られる信号灯色および信号残時間情報により、安全でスムースな自動運転が実現可能になります。このように一般道の交差点を通過する自動運転システムにおいては、車載カメラに加え通信も活用するといった、信号情報の把握を二重化することの有効性が確認されました。

出典:SIP発表会 展示パネル

また、黄色信号でドライバーが通過か停止か判断を迷う場面(ジレンマゾーン)がありますが、自動運転車両が現在の信号灯色情報に加え予定信号情報を併用することで、ジレンマゾーンの回避が可能、との報告もされました。

 自動運転への更なる課題と、当協議会の役割

SIP発表会では自動運転への課題も報告され、①自動運転搭載車両と非搭載車両の混在、②歩行者・自転車への対応 があげられております。当協議会としては、①ITS Connectシステムの活用による混在交通下でのスムースで安全な自動運転への貢献、②歩行者・自転車向けITS Connectシステムの展開 を目指して、各関係機関・団体等と連携して進めていく所存です。

 すべての人が幸せで快適な交通社会を目指して

ITS Connect推進協議会は、安心・安全な交通社会に向けて、世界に先駆けて通信を活用した運転支援システムITS Connectの実用化に貢献いたしました。自動運転社会も見据えた社会的基盤のひとつとして、より良いシステム構築と普及を目指し、業種や企業の垣根を超えたオールジャパンの取り組みを続けてまいります。

 

 

【協議会概要】
協議会名:ITS Connect推進協議会
代表幹事:山崎 大(ヤマザキ ヒロシ)
幹事会社:
住友電気工業株式会社
株式会社デンソー
トヨタ自動車株式会社
豊田通商株式会社
パナソニック株式会社
株式会社日立製作所
三菱電機株式会社
ルネサス エレクトロニクス株式会社
所在地:東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル
ホームページ :https://www.itsconnect-pc.org/
設立:2014年10月28日

  

  

  

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