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農業機械用高耐泥水性シール付玉軸受の開発 【ジェイテクト】
2021年4月27日
農業機械用高耐泥水性シール付玉軸受の開発
株式会社ジェイテクト(以下ジェイテクト)は、従来自動車のハブユニットに使用していた高密封軸受のシールを、泥水などの過酷な環境で使用される農業機械に応用することで、耐水性の大幅な向上を実現しました。
世界の道で鍛えられてきたジェイテクトの軸受技術で、農業機械の安定操業とメンテナンス頻度の低減に貢献してまいります。
【製品使用箇所イメージ】 |
【開発の背景】
トラクターやプランター(畑を耕しながら種をまく機械)は、泥水中の過酷な環境で使用される為、これまでは短いライフサイクルでの取り換えやオーバーホールが当然の事とされてきました。そんな中、保証期間の延長によるメンテナンスコストの増加や産業廃棄物などが問題となり、壊れにくい軸受を提供することで、農業機械メーカーのニーズにお応えしようと、自動車を車輪から支える役割を果たすハブユニットに使われるシールを応用し、高泥水性シール付玉軸受を開発しました。
【開発品の特長】
従来の農機アタッチメント用密封型軸受は2つのラジアル方向リップで耐泥性を向上させていましたが、本製品は、ラジアル方向のリップに加えてアキシアル方向のリップを追加することで、形状の最適化と低トルク化、そして高密封性を両立しています。
(1) 3リップと形状最適化及びシールドによるラビリンス効果で耐泥水性を2倍以上向上
(2) シール形状の最適化でトルクが40%低減
参考:関連製品
【ハブユニット用低トルクシール】
https://www.jtekt.co.jp/news/190326.html
3.目標販売計画
【量産開始】 2020年10月
【売上目標】 275百万円/年
【販売先】 国内外農機メーカー
【製造工場】 ダイベア株式会社 (当社グループ会社)
ジェイテクトは、軸受事業のブランド「Koyo」において、「Key of your operation」を掲げ、 お客様とともに課題を解決し、嬉しさを提供するパートナーとして、様々な環境に適応する軸受を提供し、 あらゆる産業に貢献してまいります。
以上
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