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愛知県豊田市に、70MPa商用実証水素ステーションを建設【岩谷産業】

2012年7月25日

~2015年燃料電池自動車普及開始に向けた水素インフラ整備~


岩谷産業㈱(本社:東京・大阪、社長:野村雅男、資本金:200億円)は、当社が参画する水素供給・利用技術研究組合※1(略称:HySUT)と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究(地域水素供給インフラ技術・社会実証 技術・社会実証研究)の一環として、2012年度 愛知県豊田市に充填圧力70MPaの水素ステーションを東邦ガス㈱とともに建設します。

今回の「とよたエコフルタウン水素ステーション」(仮称)は、HySUTの組合員である岩谷産業㈱と東邦ガス㈱が、両社のこれまでの技術開発成果と運用の知見を活用して建設するものです。
同ステーションには、国内最大級となる直充填方式※2の大流量圧縮機が組み込まれたドイツ・Linde製パッケージ型水素ステーションを導入することで、利便性向上・省スペース・低コスト化を図り、燃料電池自動車(以下、「FCV」)と燃料電池バス(以下、「FCバス」)への充填を通じて、今後の商用水素ステーション整備に向けた総合的な実証を行います。
本水素ステーションは、2015年の水素ステーションと燃料電池自動車普及開始に向け、大きな役割を果たすものと考えています。

※1  当社を含む民間企業・団体により、水素ビジネスの事業化に向けた供給安定性、経済合理性、環境性等の検証を目的に設立された技術研究組合
※2  直充填方式とは、水素圧縮機からFCVへ直接圧縮水素ガスを送り込む方式

1. 概要

2015年頃からの燃料電池自動車(以下、FCV)の一般ユーザー向け発売開始に向け、当社を含むエネルギー会社各社は、2011年1月に共同声明を行い、2013年度から4大都市圏を中心に全国約100ヶ所のステーション整備を計画しています。本水素ステーションは、この先行整備に先立ち、代表的な商用仕様水素ステーションのモデルの一つとして、用地選定から建設、運用までを一貫して行い、その過程での課題を抽出するとともに、コスト低減の見通しの把握や開発技術の性能評価等を行います。また、豊田市が実施する低炭素社会への取り組みと連携し、市内を走行するFCバス等への充填を行うなど、理解促進活動も進めてまいります。

主な実証項目 :
① 用地選定から建設までの一貫計画による課題抽出、パッケージ型ステーションによる設置面積縮小化・短工期・低コスト化
② FCVおよびFCバス向けの大流量・直充填技術の評価
③ 普及に向けた理解促進活動

設置場所 : 愛知県豊田市元城町3丁目11番地 (とよたEcoful Town内)

完成時期 : 2013年3月末(予定)

2. 設備フローと主な仕様(計画)

都市ガスから水素を製造し、充填装置(大流量圧縮機)、ディスペンサを経て、FCVおよびFCバスに水素を充填します。

表  主な仕様(計画)


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