車載用IGBT（絶縁ゲート型バイポーラ・トランンジスタ）シリーズ3品種を発売【IRジャパン】

2012年7月25日

インターナショナル・レクティファイアー
車載用IGBT（絶縁ゲート型バイポーラ・トランンジスタ）シリーズ3品種を発売
～耐圧600Vで小型パッケージD2Pakに搭載、ハイブリッド車や電気自動車向け～

パワー・マネジメント（電源管理）技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（IRジャパン）㈱（本社：東京都豊島区）は25日、耐圧600Vの車載用IGBT（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）シリーズ3品種を発売しました。電気自動車やハイブリッド車で使われるエアコンのインバータ（*1）、ポンプ、PTC（正温度係数）ヒーターなどの用途に最適です。

表面実装システム向けの小型パッケージD2Pakに、IGBTとダイオードを内蔵しています。この新しい耐圧600VのトレンチIGBTは、公称電流が24Aで、短絡耐量（SCSOA）は5μs以上です。コレクタ-エミッタ間電圧VCE（on）が低いので、発熱を低減し、より高い電力密度を実現できます。VCE（on）の温度係数が正なので並列接続で使う用途に適しています。最大定格電圧まで最大定格電流を供給可能な逆バイアス安全動作領域（RBSOA）が最適化されており、動作温度は最大175℃です。

この新しいIGBTは、標準的な挿入実装アセンブリ向けのパッケージであるTO-262やTO-220に封止した製品も用意しています。IR社の車載用IGBTは、ゼロ・ディフェクトを目標とするIR社の車載品質イニシアチブの対象製品として、完全自動化されたウエハー・レベルの目視検査に加え、動特性や静特性の試験を行っています。今回の新製品は、IR社の車載品質の部材で組み立てられており、鉛フリーで欧州の規制RoHS（特定物質の使用規制）に準拠しています。

データシート、アプリケーション・ノート、品質基準はIR社のホームページ（www.irf.com）から入手できます。またデータシートは下記表の型番をクリックして頂くことでもご覧いただけます。Spiceモデルを提供できます。
10万個購入時の単価は、AUIRGB4062D1が1.46米ドルから、AUIRGS4062D1とAUIRGSL4062D1は、いずれも1.56米ドルからの予定です（米国での参考価格）。

表　耐圧600Vの車載用IGBTシリーズ3品種の概要

注）3品種ともソフトリカバリ・ダイオード（IGBT素子と逆向きに接続したダイオード）を内蔵しています。コレクタ-エミッタ間飽和電圧VCE（on）は接合部温度25℃のときの値です。

用語説明

*1）インバータ：直流を交流に変換する回路です。逆変換という意味です。交流を直流に変換する回路はコンバータと言います。

インターナショナル・レクティファイアー（IR^®）社について

IR社はパワー・マネジメント（電源管理）技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル　混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費　の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・　航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント　・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。

商標に関する注意

IR^®はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。

本件に関するお問い合わせ先

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