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日産エンジン搭載車が5位まで独占し、グリーブスは7位入賞【日産自動車】

2012年7月16日

―2012年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ レポート―

7月15日:ドニントンパーク(英国)
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)第2戦ドニントンパーク6時間レース(英国)が7月15日に開催され、日産エンジン搭載のLMP2車両、ザイテック・ニッサンで参戦するグリーブス・モータースポーツはポディウムフィニッシュも目前の好走を見せていましたが、終盤、ブレーキにトラブルが発生し惜しくもそれを逃しました。しかし、ニッサンVK45DEエンジンを搭載するその他チームは活躍を見せ、トップ5を日産エンジン車両が独占しました。


グリーブス・モータースポーツのドライバー、ルーカス・オルドネス(スペイン)、アレックス・ブランドル(英国)、トム・キンバー・スミス(英国)はこの日、素晴らしいドライブを披露すると共に、ピットでも絶妙な作業が行われ、好結果が期待されました。スタートを務めたのはブランドル。トラブルを避けるためにオーバーランした以外、見事な走りでまとめました。

「ステイタスGPのアレクサンダー・シムスが、オールドヘアピンでかなり強引に内側に入ってきたのです」とブランドルは状況を説明します。「2台が一度に入ることはできないので、私が外側に避けて彼を行かせました。6時間レースの、最初のラップだったということもあったので。これで私は7位にまで後退しましたが、その後2つ順位を取り戻して、5位でこのスティントを終えました。今回目指していたのは7位という順位ではありませんが、今日はこの結果以上の評価に値すると思っています。今回もチームは懸命な努力を費やしてきましたし、私たちにも、まもなく運が巡ってくることを期待したいですね」

次にドライバーを担当したオルドネスは、すぐにペースをつかみ安定してラップタイムを刻みました。レースがちょうど後半にさしかかったころ、アクシデントによるバリア修復の間、セーフティカーが導入されました。この時点でオルドネスは首位につけていましたが、競技再開の時にトラブルが発生しました。

「セーフティカーが入っている間、タイヤを温めるのに苦心しました」とオルドネス。「何とか対処したのですが、最終コーナーでのブレーキング時にフロントタイヤがロックしてグラスエリアに入り込んでしまい、4位まで落ちてしまいました。もちろん、こうしたレースで勝つためには、ひとつのミスも許されません。今日のレースでは、多くのことを学びました。自分のペースもさらに上がっていると思いますし、自分自身、大きな自信もつきました」

キンバー・スミスは4位でステアリングを託され、最後の2時間でポディウム圏内でのフィニッシュを目指しました。順調に周回を重ねていたキンバー・スミスでしたが、残り1時間になったところで突然、フロントのブレーキにトラブルが発生、ピットインを余儀なくされました。

「ポディウムも目前でしたが、今日は運に恵まれませんでした」とキンバー・スミス。「ブレーキが少し柔らかすぎると感じてはいましたが、ヘアピンの進入でペダルがフロアに抜けてしまったのです。このため、ブレーキ圧がすべてリアに回ってしまい、ヘアピンの進入ではハンドブレーキを引くような体勢になっていました。アレックスとルーカスがとてもがんばってくれただけに残念な結果ですが、チームも全力を尽くしました」

記録的な速さでフロントディスクとパッドを交換したチームは最小限のタイムロスでキンバー・スミスをコースに送り戻し、7位でレースを終えました。

一方、この日はオークレーシング、ティリエ by TDSレーシング、マーフィー・プロトタイプ、セバスチャン・ローブ・レーシング、ペコム・レーシングと、トップ5を日産エンジン勢が独占しました。

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