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ユーロNCAPのアクティブセーフティ評価基準の厳格化に先立ち、先進のレーダーを発表【TRW】
2012年7月9日
ドイツ・ホッケンハイムリンク(2012年7月4日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、新レーダーモジュールと次世代カメラを発表しました。これは2014年に予定されているユーロNCAP(欧州の安全性能評価基準)によるアクティブセーフティ基準および歩行者安全基準の厳格化に対応するもので、より手頃な価格で柔軟性に優れた先進の安全システムを提供することが可能になります。なお、TRWは、ドイツ・ホッケンハイムリンクで7月2日および3日に開催された「TRW体験試乗イベント」にて、これら最新の運転支援システム(DAS)技術の全容を紹介しました。
TRWの営業および事業開発部門上級副社長であるピーター・レイク(Peter Lake)は、次のように述べています。「TRWは、10年以上前からレーダーシステムの生産を手掛けるなど、DAS技術における豊富なノウハウと実績を有しています。また、数々の受賞の栄誉に輝くカメラ技術やレーダー技術を背景に、TRWのDAS技術は、ユーロNCAPの新たな5つ星評価基準(最高ランク)、特に歩行者検出能力要求の向上において、お客様のニーズにお応えできるものであると自負しています」。
ユーロNCAPでは、早ければ2014年から、安全性能評価基準で最高ランクの5つ星を取得するための重要な要素の1つに自動緊急ブレーキ(AEB)の搭載を位置付けることで、AEBの任意の取り付けを促進することを次のステップとして掲げています。また、2016年から一部の車種ではパッシブセーフティ機能による歩行者保護性能のカテゴリーで5つ星を獲得するためには、AEBシステムによる歩行者の保護能力が必須となる可能性があります。将来的には、5つ星の取得には高度なアクティブセーフティシステムが必須要件となることも考えられることから、自動車メーカー各社がすべての該当するカテゴリーで最高の評価を取得できるように、TRWは引き続きDAS製品群の開発を継続していきます。
TRWのコグニティブセーフティインテグレーション担当グローバルディレクターであるアロイス・シーウォルド(Alois Seewald)は次のように述べています。「現在、TRWは、第3世代のカメラ技術の開発を進めています。これによって、これまで以上に高い解像度の画像を処理することが可能となり、センサーが検知できる範囲も広がり、歩行者検出機能が向上します。また、AEBに対するユーロ NCAPの要件を満たすように最適化されている次世代レーダーモジュールプラットフォームのAC1000は、数多くの安全機能や利便機能が可能であり、これらの新技術の性能でユーロNCAP要求を満たせます。新しいユーロNCAP評価テスト条件に対応することを確認しており、手頃な価格で先進の安全技術をユーザーに提供することで、『安全をすべての人に』お届けすることをサポートできると確信しています」。
TRWのレーダーは、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、低速追従機能(TJA)、衝突軽減ブレーキ(CMB)、AEB、死角車両検知(BSD)、側面衝突検知(SIS)などすべてを網羅したDAS機能を提供し、TRWのカメラは車線逸脱警告(LDW)、車線維持支援システム(LKA)、車線変更支援(LCA)、交通道路標識認識(TSR)、歩行者に対するAEBをはじめとする数多くの機能を提供します。
今回のイベントにおいて、TRWは歩行者に対するAEBを実現する拡張性に優れたビデオカメラ(S-CAM)と24 GHzレーダー(AC100)のフュージョンシステムも公開しています。このシステムは各センサーからの情報を使用し、歩行者を検出すると高度な危険評価アルゴリズムによって車両と歩行者の予想進路を考慮しながら衝突の確率を計算します。これによってドライバーに警告が発せられるか、または、特別な処理はされずに減速して衝突の影響を緩和するために自動的にブレーキングが開始されます。
TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン㈱として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。
本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。
*本リリースは、7月4日(現地時間)にドイツ・ホッケンハイムリンクで発表されたリリースの日本語版です。
お問い合わせ先 : taj-info@trw.com
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