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AEC-Q100グレード1、VDA等車載規格対応超広帯域SPDTスイッチNJG1801BKGC-A 量産開始【新日本無線】
2021年1月20日
新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:森田 謙一)は、車載向けに最適な超広帯域対応のSPDTスイッチNJG1801BKGC-Aの量産を開始しました。本製品はAEC-Q100等の各種車載規格に準拠します。
近年車載RKE(Remote Keyless Entry)アプリケーションでは、サブGHz帯を使用した従来タイプだけでなく、次世代のスマートカーアクセスに向けて2.4GHz帯のBLE(Bluetooth Low Energy)の適用や、主に8.5GHzまでのUWB(Ultra Wide Band)を使用した新たなセキュリティシステムの導入が検討されています。
車載関連の部品実装において、確実なはんだ実装及び自動目視検査導入のために、端子ピッチが0.5 mm以上かつウェッタブルフランク*構造を持つパッケージを要望される事例が増加しています。
車載規格であるAEC-Q100準拠は必須ですが、実装される場所によっては非常に高温となるため、動作温度125℃対応を要求される事例が出てきています。
これら要求に対応するためにAEC-Q100グレード1 (動作温度-40 to +125℃)対応の超広帯域SPDTスイッチNJG1801BKGC-Aを開発しました。
NJG1801BKGC-AはサブGHzから8.5GHzという非常に広い周波数範囲内で良好な特性を持ちます。0.5mmピッチかつウェッタブルフランク構造を持つパッケージにより、取り扱いが容易となり、かつ自動外観検査の導入が可能です。
AEC-Q100グレード1に準拠し、さらにドイツ自動車工業会 (VDA)のプロセス監査であるVDA6.3にも対応しています。かつ、ご要求に応じてPPAPドキュメントも対応可能です。
*端子側面にもはんだ濡れ性を持つパッケージ
【特 長】
■広帯域動作
本製品は0.3 to 8.5GHzという広い周波数範囲内において、挿入損失は0.35 to 0.6dB、アイソレーションは18 to 28dBと良好な特性を有しています。
この特性により本製品はRKE関連だけでなく2.4GHz帯及び5GHz帯を使用するWiFiでも使用可能です。
■車載向け0.5mmピンピッチかつウェッタブルフランクパッケージ
車載向けで要求の強い0.5mmピッチかつウェッタブルフランクを有するパッケージにより、確実なはんだ実装及び自動外観検査導入が可能となります。
■広動作温度範囲、車載適合規格
AEC-Q100 グレード1(-40 to 125℃)に対応します。
例えばRKE機能が実装されることの多いBCM(Body Control Module)は多数の機能を持つため、プロセッサ等の周辺部品の発熱により非常に高温になることが想定されます。動作温度125℃対応により、適用可能なアプリケーションの拡大が見込めます。
本製品はVDA6.3にも対応し、かつPPAPドキュメントも対応可能です。
【製品機能】
切替電圧 3.0 V typ.
低消費電流 5.0 μA typ.
低挿入損失 0.35 dB @ f = 0.3 to 2.5 GHz
0.45 dB @ f = 4.9 to 5.9 GHz
0.60 dB @ f = 8.5 GHz
高アイソレーション 28dB @ f = 0.3 to 2.5 GHz
27dB @ f = 4.9 to 5.9 GHz
18dB @ f = 8.5 GHz
高P1dB +31 dBm typ. @ f = 0.3 GHz, 2.5 GHz, 5.9 GHz
パッケージ ESON6-GC 1.6 x 1.6 x 0.78 mm (typ.), 端子ピッチ0.5 mm
動作温度範囲 -40 to 125℃
RoHS 対応、ハロゲンフリー、MSL1
【製品外観】
【アプリケーション】
・車載向けRKE用途
・BLE, UWB用途
・WLAN用途
・その他汎用切替用途
【生産状況】
量産中
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
電子デバイス事業部 デジタルマーケティング部 広告企画課
TEL:049-278-1497 e-mail: semicon@njr.co.jp
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