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組み込みマイクロコントローラ向けに業界最高レベルの安全性とセキュリティを誇る仮想化機能を実現【グリーン・ヒルズ・ソフトウェア】

2021年1月11日

グリーン・ヒルズ・ソフトウェア、組み込みマイクロコントローラ向けに業界最高レベルの安全性とセキュリティを誇る仮想化機能を実現
業界初のルネサス RH850/U2A MCU への µ-visor の実装により、 自動車設計における ECU 統合に不可欠な基礎を提供

組込み向け安全性・セキュリティ分野の世界的トップ企業である Green Hills Software(本社: 米カリフォルニア州 サンタバーバラ)は、ルネサス RH850/U2A マイクロコントローラ(MCU)向けに安全性とセキュリティを保証する、 組込み型仮想化ハイパーバイザーの新製品「µ-visor™」(マイクロバイザ)を発表しました。ISO/SAE 21434 及び UNECE WP.29 の新たな車載サイバーセキュリティ要求に対応し、ISO 26262 ASIL D の機能安全規格に適合す るように設計された MCU 向け µ-visor は、業界最高レベルの安全性とセキュリティを誇る仮想化技術とその製品 シリーズにより、Green Hills の業界におけるリーダーシップを確実に高めています。新 µ-visor は、既に何千万台 もの世界中で市販されている自動車に採用されているアプリケーションプロセッサに幅広く搭載され、その性能が 実証済みであるグリーン・ヒルズの INTEGRITY Multivisor® virtualization に追加提供されます。

µ-visor は、単一のマルチコア RH850/U2A 上に複数の MCU ベースのシステムを安全性とセキュリティを確保して 統合するための基礎技術であり、統合システムのコスト、サイズ、及び電力を大幅に節約できるだけでなく、同時に システムの安全設計を簡素化しています。最先端のハードウェアベースのルネサス RH850/U2A の仮想化機能を 採用することで、µ-visor は、複数の仮想マシンを同時に稼働させ、極めて低いオーバーヘッドを保証する各種車載 使用事例に適合する、様々なスケジューリング及びコア管理アルゴリズムをサポートしています。グリーン・ヒルズ の MULTI® integrated development environment (IDE)と、それに関連する ISO 26262 ASIL D 認証ツールは、 システム性能や実行時の情報に今までにない優れた可視性を提供する緊密に統合されたツールをデベロッパに 提供し、複数の作業負荷を一つの RH850/U2A MCU への迅速な統合・最適化を可能にします。µ-visor は、サー ドパーティーベンダーからの AUTOSAR 環境をはじめ、グリーン・ヒルズ・ソフトウェア独自の µ-velOSity™ オペレ ーティングシステム、顧客が社内で使用しているオペレーティングシステム、並びにマイクロエグゼグティブ設計を 含む各種オペレーティングシステムをサポートしているため、お客様に ECU セーフティアイランド(安全島)サポー トを含む車載コントローラの使用事例の統合を極めて柔軟な方法で設計することができます。

ルネサス RH850/U2A は、顧客が RH850 製品に期待する高速リアルタイム性能を維持しつつ、ハードウェアベー スの仮想化支援機能を統合した、世界初のフラッシュ内蔵 MCU です。ハードウェア仮想化機能は、ISO 26262 ASIL D 機能安全をサポートしており、自動車 OEM やティア 1 の安全アプリケーションを単一の統一された MCU ベースの電子制御ユニット(ECU)に、より高いレベルでシステム統合することができます。ASIL D をサポートする ためのハードウェアベースの仮想化技術により、顧客は最新および将来の車両機能を制御するために必要なハー ドリアルタイムの決定論的性能を維持しながら、機能安全レベルの異なる複数のソフトウェア・サービスを干渉なし に RH850/U2A MCU 上で同時に実行することができます。

ルネサス社で、車載デジタルマーケティング統括部統括部長を務める吉田直樹氏は、次のように述べています。 「ルネサスとグリーン・ヒルズ社は、当社の MCU に使用する最高の機能安全技術を我々相互のお客様に提供する ために数十年にわたり協力してきました。その活動を通じて、当社の RH850/U2A のハードウェアベースの仮想化 支援技術とグリーン・ヒルズ・ソフトウェア社の仮想化技術やルネサス製品における豊富な経験を、自然な形で融 合させています。私たちは、お客様の最も難しい統合要求に対応するために協力してきました。その成果として、µvisor は、当社の MCU の最先端機能の最大限の活用を可能にしています」

グリーン・ヒルズ・ソフトウェアでアジア太平洋事業担当バイスプレジデントを務める Matthew Slager は、次のよう に述べています。「グリーン・ヒルズ・ソフトウェアのアプリケーションプロセッサ向け仮想化技術は今日では、既に 数千万台の自動車に搭載されています。当社の仮想化技術における技術力と豊富な経験を µ-visor で MCU 市場 に拡大しルネサス社と協力することで、当社はルネサスの RH850/U2A 上でクラス最高の性能、機能安全性、及び サイバーセキュリティを提供し、自動車業界のお客様に、高性能かつ完璧な安全性とセキュリティを保証する ECU の統合を開発・配備するという困難な目標の達成を可能にしています」

出荷予定 ルネサス RH850/U2A 向け µ-visor は、現在出荷しています。詳細に関するお問い合わせは、jpsales@ghs.com あるいは µ-visor の専用 Web ページ(https://www.ghs.com/products/u-visor.html )をご参照ください。

グリーン・ヒルズ・ソフトウェアについて 1982 年に創業したグリーン・ヒルズ・ソフトウェア(Green Hills Software、以下: GHS)は組み込み分野においての 安全性とセキュリティに関して世界的なリーダーです。2008 年に開発した GHS の INTEGRITY®-178 は、NIAP (NSA と NIST で構成の National Information Assurance Partnership、国家情報保証パートナーシップ)からセキ ュリティ規格 EAL6+の High Robustness の認定を受けた最初にして唯一のオペレーティングシステムとして、これ までのあらゆるソフトウェア製品の中で最高レベルのセキュリティを実現しています。GHS のオープン・アーキテク チャー統合開発ソリューションは、機能安全認証が必要な軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、コンシュ ーマーその他マーケット向けの高度な組み込み型で絶対的な安全性を持ち、高い信頼性のアプリケーションに対 応します。本社は米カリフォルニア州サンタバーバラ、欧州本社は英国にあり、アジアパシフィック(APAC)の本社 は東京にあります。GHS の詳細は www.ghs.com/japan/index.html をご参照ください。

Green Hills、Green Hills のロゴ、MULTI, INTEGRITY, Multivisor, µ-velOSity、µ-visor は米国および/または国際 的に Green Hills Software の商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属しま す。







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