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三菱自動車とPSAプジョー・シトロエン社、ロシア工場での本格生産を開始【三菱自動車工業】

2012年7月4日

三菱自動車(所在地:東京都港区 社長:益子修 以下、MMC)とPSAプジョー・シトロエン社(所在地:フランス パリ市 会長:フィリップ・バラン 以下、PSA)は本日、ロシア・モスクワ市の南西180キロメートルに位置するカルーガ州にある両社合弁による車両組立工場(PCMA Rus)で、本格生産(CKD生産*)の開始を祝う式典を行いました。

このPCMA Rus工場では、2010年4月よりSKD生産*を開始し、これまでの間、『プジョー 308』、『プジョー 4007』、『シトロエン C4』、『シトロエン Cクロッサー』、そして三菱『アウトランダー』の組立てが行われてきました。現在までの生産台数は約9万9千台に上ります。
本格生産は、まず7月に『プジョー 408』から開始し、11月には三菱自動車の新型SUV『アウトランダー』の生産も開始されます。その後、シトロエンブランド車両の生産も順次開始される計画です。

PSA監査役会のティエリー・プジョー議長は、「今、世界の中で最も力強い成長を見せている自動車市場のひとつであるここロシア市場には、我々自動車メーカーが大きな成長を遂げるためのチャンスがあります。この急成長市場で遅れを取らないために現地生産は不可欠です。今回の本格生産の開始により、当社はロシア向け車両生産能力を大幅に拡大することができます。また、これにより、当地における当社ブランド力の強化、そして当社グローバル戦略の強化を実現することができます。」と話しました。

また、MMCの西岡喬会長は、「今回の現地生産では、PSAとシナジー効果を発揮することで、事業効率の向上、事業規模の拡大が可能となります。今後も需要拡大が見込まれるロシア市場での現地生産により、私たちは市場ニーズにマッチした高品質で魅力ある商品を供給する体制を確保することとなります。このことは、当社が中長期的にロシア事業を発展させていくにあたっての大きな礎になることは間違いありません。そして、ここPCMA Rusでの現地生産を通じて、ロシア自動車産業のさらなる発展に貢献していきたいと考えています。」と語りました。

本格生産の開始に伴い、同工場で組立てられる車両には多くの現地調達部品が使用されることとなります。工場の生産規模拡大、及び、今後の部品現地調達促進の取り組みは、ロシア自動車部品業界の発展に大いに貢献するものです。

PSA及びMMCの両社は、ロシア市場を長期的な事業拡大における重要な市場の一つと位置付けています。

ロシアにおけるPSAの2011年暦年販売台数は前年比35%増、そして2012年第1四半期の販売実績についても前年比25%増となっています。また、販売エリアの拡大も着実に進んでおり、現在ではロシア全土の約90%をカバーしています。同社は、本年中に新型車6車種を投入する予定であり、これによるさらなる拡販を目指しています。

MMCのロシアにおける2011年暦年販売台数は前年比63%増と大幅な増加を見せ、同社としては、引き続き2012年についても、新型『アウトランダー』の投入を柱として更なる躍進を目指しています。現行型の『アウトランダー』は、ロシア市場におけるMMCラインナップ中の最量販車種であり、今年7月にフルモデルチェンジを経て発売される新型『アウトランダー』についても、ロシア市場で広く受け入れられることが期待されています。
現在、PCMA Rus工場で働く従業員の1,700名以上が、カルーガ市とその近郊に住む住民です。従業員数は、本格生産の開始以降、徐々に増強される予定であり、2013年末には2,500名規模にまで達することが見込まれています。

カルーガ州知事アナトリー・アルタモノフ氏は、「同工場での生産活動は、我々の地域社会に多面的な発展をもたらすだけでなく、新しい雇用を約束してくれるものです。ロシア全土から求められる商品を生産する企業がカルーガ州にあることを嬉しく思います」と話しました。

工場について:
PCMA Rus工場は、2010年4月にPSAプジョー・シトロエン(70%)並びに三菱自動車(30%)の合弁車両組立工場としてロシア・カルーガ州に設立されました。同工場は、カルーガ地域最大の企業の一つとして、地元の経済発展に大きく貢献しています。
同工場には、環境への負荷低減のため、電力消費量の削減、二酸化炭素排出量の低減や産業廃棄物発生の抑制を実現する最新の生産技術や生産設備が導入されています。

工場の概要

(*) CKD生産 : Complete Knock Downの略。車両組立用の部品を部品単位で供給し、工場で溶接・塗装・組立を行い車両を完成させる生産方式
SKD生産 : Semi Knock Downの略。CKDに比べ完成車両に近い状態で部品・コンポーネンツを供給し、工場で最終組立のみを行い車両を完成させる生産方式


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