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情報通信技術を活用した 日産リーフの「高精度バッテリー残量予測&実績サービス」を開始【日産自動車】

2012年7月2日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は2日より、「日産リーフ」オーナーが目的地への到達可否及び充電の要否をより的確に判断できるように、ウェブサイトやスマートフォンアプリを用いて、目的地到着時点のバッテリー残量を高精度に予測するサービスと、過去に類似のルートを走行した「日産リーフ」の消費電力実績をお知らせする「みんなの消費電力」*1を提供します。

従来、「日産リーフ」のオーナー向けウェブサイトでは、「ルート探索」機能により、ルート情報に加え、充電スポット情報や所要時間情報などを提供していました。しかし、「日産リーフ」で高低差が大きい地域や山間部、高速道路などを走行する場合、平坦な一般道を走行する場合と比較して消費する電力量が大きく変動するため、走行するルートに応じて、消費電力の変動幅を加味した情報提供が求められてきました。

今回の新しいサービスでは、「日産リーフ」に搭載されたモーター等の仕様に基づく高精度な電力消費量シミュレーターを用いることで、走行ルートの道路勾配やエアコンによる電力消費量などを加味した総合的な電力消費量と目的地に到着した時点でのバッテリー残量について、精度の高い予測を行うことが可能になります。これにより、オーナーは、目的地到着までに充電が必要か否かをより的確に判断できるようになります。
「日産リーフ」オーナーがウェブサイトや専用のスマートフォンアプリを利用すると、ルート探索結果とともに、目的地に到着した時点のバッテリー残量予測値が目盛(満充電時で12目盛)と数値で表示されます。「日産リーフ」のメーター内に表示されるリチウムイオンバッテリー残量計と表示方法を統一することで、見やすさや使いやすさに配慮しました。
今後は、このサービスを「日産リーフ」のナビゲーションシステムで提供するための開発を進めていきます。

また、「みんなの消費電力」は、約28,000台*2の「日産リーフ」から収集されたプローブ情報*3に基づき、過去に類似のルートを走行した車両の消費電力の最大値と最小値、走行ルートやルート全工程の標高差、ルート途中の充電ポイントなどをルート探索結果とともに表示します。
予測と実績を同時に確認することで、お客さまは目的地に到着するまでの充電計画をより綿密に立てることが可能となり、走行時の安心感が向上します。

なお、専用のスマートフォンアプリによる「ルート探索」機能*4は、日本を初め、今後欧米でも展開する新たなアプリ機能です。スマートフォンをお持ちのお客さまは、通信が可能な場所であればどこでも、これらの機能を利用することができます。

本サービスは、日産カーウイングスデータセンターで収集されるプローブ情報*3を活用したサービスとしては、2012年4月に開始した「デイリー更新型の充電スポット情報提供」に次ぐものとなります。
「日産リーフ」は、車載のデータ通信モジュール(TCU)*5を介して日産カーウイングスデータセンターと常時接続することで、各種ドライビングサポート機能や、オーナー向けウェブサイトを通じたEV運転履歴の確認、バッテリー状態の管理、エアコンの遠隔操作、航続可能距離や充電スポットを確認しながらのドライブ計画作成など、EVならではのすぐれたサポート機能を提供しています。
日産は、今後も「日産リーフ」と日産カーウイングスデータセンターが常時通信することによって得られるプローブ情報を活用し、オーナーの利便性向上につながる新サービスを増やしていく予定です。

*1 : 「みんなの消費電力」は日本及び北米のみ対応
*2 : 2012年6月現在の日本、米国における累計販売総台数
*3 : 無線通信技術を用いて得られる車両の位置、速度などのさまざまな車両情報。カーウイングス会員規約(ゼロ・エミッションサポートプログラム版)に基づき、取得したプローブ情報を編集・加工し、オーナー向けサービスに活用します。
*4 : スマートフォンアプリの「ルート探索」対応は現時点は日本向けのみ、北米・欧州向けは開発中オーナー向けサイト<http://n-link.nissan.co.jp/MANUAL/EV/IPHONE/index.html>より無償でダウンロードできます。Android版は本日から公開、iPhone版は近日中に公開予定
*5 : TCU:テレマティクス コミュニケーション ユニット (Telematics Communication Unit)の略で車載通信ユニット


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