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救急救命に貢献できる緊急車両存在通知サービス拡大中【ITS Connect推進協議会】

2020年11月27日

救急救命に貢献できる緊急車両存在通知サービス拡大中
安全運転を支援するITS Connectサービス

ITS Connectとは、見通しが悪い交差点等において、車両同士(以下、車車間通信という)や道路に設置された路側(ろそく)インフラ設備との無線通信(以下、路車間通信という)によって得られる情報を自動車のドライバーに知らせることで、運転の支援につながるシステムです。

昨今、救急出動件数の増加や「救急活動時間の短縮」が官民挙げての大きな社会的課題となっています。車車間通信の一つである「緊急車両存在通知サービス」では、実証実験による救急車の緊急走行時間短縮効果も報告されており、また、本年6月からトヨタ救急車“ハイメディック”に、救急車の緊急走行を周囲車両へ通知する機能がオプション設定されるなど、展開が進んでおります。

緊急車両存在通知サービス

■ ITS Connect による救急車の緊急走行時間短縮効果
交差点や道路において自動車から直接救急車が見えなくても周辺車両が早めに停止することで、救急車がスムーズに走行できる状況となり、名古屋市および豊田市で行った実証実験では、救急車が走行する主要道の交差点間(計 16 区間 )において、救急車の緊急走行時間が 平均 7.7 %短縮したことが報告されています。(総務省消防庁 救急業務のあり方に関する検討会 平成30年度報告書より)

■ 都内特定ルートにおけるITS Connectの車車間通信受信率測定
この度、都内の一般道路走行時間中の車車間通信受信率を特定ルートで計測(※1.)したところ、走行時間の約52.0%という結果となりました。これは救急車側から見て「自車の存在を示すことが出来る」証左の一面とも言えますが、救急医療分野における貢献には更なる拡がりが鍵であると考えます。(※1.2020年11月5日16:00~17:50 内堀通り-四ツ目通り-春日通り-明治通りに於いて計測)

■ 救急車の病院到着時間はここ20年間で遅くなっている

急搬送時間は「救急車が(傷病者発生の)現場に駆けつける時間」と「現場から病院到着までにかかる時間」を合わせたトータルの時間が即ち「119番へ連絡して医師に引き継ぐまでの時間」であり、平成10年は全国平均で26分だったが、平成30年では39.3分となった。20年で13分増えている。一刻を争う救急医療にとって、救急搬送時間の軽減は喫緊の課題といえます。(総務省:「令和元年版 救急・救助の現況」より)

 

 

■ 救急搬送人員も、20年間で68%増と、緊急車両存在通知のニーズはますます高まっている

平成30年の救急車による搬送人員は596万295人(対前年比22万4,209人増、3.9%増)で過去最多となった。平成10年の搬送人員が354万5,975人であり、68%増えている。また、救急搬送件数においてもほぼ同様の傾向がみられ、救急搬送時間の増加がより大きな影響を及ぼす環境にある。(総務省:「令和元年版 救急・救助の現況」より)

 

 

■ すべての人が幸せで快適な交通社会を目指して
ITS Connect推進協議会(所在地:東京都港区、代表幹事:山崎 大)は、安心・安全な交通社会に向けて、世界に先駆けて通信を活用した運転支援システムの実用化に貢献しました。より良い運転支援システムの構築と普及を目指し、業種や企業の垣根を超えたオールジャパンの取り組みで活動を続けています。

【協議会概要】
協議会名 :ITS Connect推進協議会
代表幹事 :山崎 大(ヤマザキ ヒロシ)
幹事会社 :
住友電気工業株式会社
株式会社デンソー
トヨタ自動車株式会社
豊田通商株式会社
パナソニック株式会社
株式会社日立製作所
三菱電機株式会社
ルネサス エレクトロニクス株式会社
所在地:東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル
ホームページ:https://www.itsconnect-pc.org/
設立:2014年10月28日








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