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アイドリングストップ車用・ハイブリッド車補機用バッテリー エコカー専用バッテリーを市販市場向けに新発売【パナソニック】

2012年6月28日

新車搭載実績を生かして業界最多※1のラインアップを展開


パナソニックストレージバッテリー㈱は市販市場(アフターマーケット)向けに「アイドリングストップ車用バッテリー」「ハイブリッド車補機用バッテリー」を、BlueBatteryシリーズ「caos(カオス)」ブランドとして新発売します。

環境意識の高まりを背景に、燃費向上・CO2削減により環境への負荷を軽減する「アイドリングストップ車」や「ハイブリッド車」などのエコカーが急速に普及しています。パナソニックはエコカー用バッテリー(鉛バッテリー)の新車OEM(純正品)において高い占有率を確保しています。今回はアフターマーケット向け補修用バッテリーとして、展開していきます。

パナソニックは、「エレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』」を目指しており、環境負荷低減に貢献するために、エコカー用バッテリーを始め、環境貢献度の高いカーバッテリーの開発、商品化を進めていきます。

※1  2012年6月28日現在、エコカー用バッテリーとして。当社調べ。

特長

1. 過酷な使用環境にも耐えられる高い「充電受入性能」「耐久性」を実現(caosアイドリングストップ車用)
2. トランク・車室内搭載のための専用設計とした制御弁式(VRLA)補機バッテリー(caosハイブリッド車補機用)
3. 高い新車OEM実績を生かし、業界最多※1ラインアップを展開(caosアイドリングストップ車用・caosハイブリッド車補機用)

1.過酷な使用環境にも耐えられる高い「充電受入性能」「耐久性」を実現(caosアイドリングストップ車用)
停車中のエンジン停止により、燃費を約7~10%向上できる「アイドリングストップ車」が急速に普及しています。
「アイドリングストップ車」はアイドリングストップ時、エアコンのファンなどの電力を全てバッテリーから供給しており、バッテリーは充電不足が続きます。充電不足を解消するためには、短時間でより多くの充電ができる「高い充電受入性能」が必要です。また、「アイドリングストップ車」は頻繁にエンジンの「ON/OFF」を繰り返しバッテリーに大きな負荷をかけるため、「高い耐久性」も必要とされています。
今回発売する「caosアイドリングストップ車用バッテリー」は新車OEMに使用している技術を取り入れ、高い「充電受入性能」と「耐久性」を実現しています。

【充電受入性能を高める2つの技術】
(1)「Vクイック粒子※2」の採用
負極板に「Vクイック粒子※2」を採用したパナソニック独自の配合により、短時間でより多くの電気の充電を可能にし、一般車用バッテリーの約3倍※3の充電受入性能を実現しています。

※2  硫酸鉛の結晶を微細化させることで、反応面積が拡大し、充電電流が流れやすくなります
※3  当社一般車用バッテリー55D23サイズとの比較

(2)「極板の構成枚数増加」による内部抵抗の軽減
充電受入性能を高めるためには内部抵抗の軽減が必要です。「caosアイドリングストップ車用バッテリー」は極板枚数を増やし反応表面積を増加させることで、一般車用バッテリーに比べて内部抵抗を大幅に低減しています。


【耐久性を高める2つの技術】

(1)「正極活物質の高密度化」による極板劣化の防止
正極活物質は深い充放電を繰り返すと粒子間の結合力が失われて劣化が進行します。「caosアイドリングストップ車用バッテリー」は正極の活物質の密度を高めて粒子間の結合力を向上し、耐久性を向上しています。

(2)「耐腐食合金」の採用による負極耳部の腐食防止
「アイドリングストップ車」のように頻繁に充放電が繰り返されると負極耳部が腐食し、内部断線することがあります。そこで、パナソニック独自技術となる腐食防止効果の高い「耐腐食合金」を採用。負極耳部の耐久性を向上しました。

※4  アイドリングストップ寿命試験(SBA S 0101:2006)後の極板耳部断面図


2.トランク・車室内搭載のための専用設計とした制御弁式(VRLA)補機バッテリー(caosハイブリッド車補機用)

「ハイブリッド車」は2種類(エンジンとモーター)の動力源を持ち、状況に応じて動力源を切替えて走行することで燃費を向上させています。「ハイブリッド車」には主電源となる「メインバッテリー(リチウムイオン電池・ニッケル水素電池)」と、ハイブリッドシステムの起動やECU(エンジンコントロールユニット)などのバックアップ電源、車内機器の安定化に使われる「補機バッテリー(鉛バッテリー)」が搭載されています。
「ハイブリッド車」はエンジンルームのスペースに余裕がない車種が多く、トランクや室内に「補機バッテリー」を搭載しています。そのため、補水不要の「制御弁式(VRLA)バッテリー」を採用しています。「制御弁式(VRLA)バッテリー」は通常使用においては外部へのガス排出がなく、万一ガスを排出する場合は専用の排気構造により車外へ排出されます。


3.高い新車搭載実績を生かして業界最多ラインアップを展開(caosアイドリングストップ車用/caosハイブリッド車補機用)

パナソニックはエコカー用バッテリー(アイドリングストップ車用・ハイブリッド車補機用)において高い新車OEM占有率を確保しており、新車メーカーの求める技術において業界をリードしています。今回「アイドリングストップ車用バッテリー」「ハイブリッド車補機用バッテリー」を、BlueBatteryシリーズ「caos(カオス)」ブランドとして、アフターマーケット向けに、業界最多※1ラインアップで展開していきます。

エコカー用バッテリー ラインアップ予定(2012年6月28日現在。商品発売日は機種により異なります)


※5  特殊充電制御車(アイドリングストップ車用バッテリーの搭載が必要な充電制御車)用バッテリーです。

■ パナソニックは「アイドリングストップ車用バッテリー」にオリジナル品番を設定しています。
自動車メーカー各社から「アイドリングストップ車」が発売されていますが、車種によってバッテリーに求められる性能が異なるため、使用状況次第では充電不足によるアイドリングストップの停止や、過充電による短寿命の原因となる可能性があります。
このようなトラブルを防止するため、パナソニックは車種の特性に合わせてバッテリーを設計しており、アイドリングストップ車用バッテリー規格※6をベースに識別記号を加え、オリジナル品番を設定しています。

※6  SBA S 0101:2006 (社)電池工業会規格

▼ カーバッテリー商品情報 ※新製品に関するホームページ掲載は7月1日以降を予定しています
http://panasonic.jp/car/battery/

プレスリリースの内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。


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