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日本ファインセラミックス社の 窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板の新工場が完成【日揮ホールディングス】

2020年10月5日

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮グループの機能材製造事業会社である日本ファインセラミックス株式会社(代表取締役社長 田中宏)が、窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板の量産化を目的に、宮城県富谷市にある同社事業所内で建設を進めていた新工場(第2、第3工場)に関し、10月2日に若生裕俊富谷市長、渡邊俊一富谷市議会議長ほかの来賓を迎え、竣工式を執り行いましたのでお知らせいたします。

低炭素社会、脱炭素社会の実現に向けて、現在パワーエレクトロニクス分野ではハイブリッド自動車、電気自動車、高速鉄道や、産業機器の省電力化に必要不可欠な各種機器の電力を制御するシリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)をはじめとするパワー半導体、パワー半導体を搭載する回路、絶縁放熱基板、そしてこれらが一体となったパワーモジュールの開発・製品化が積極的に進められています。世界のパワー半導体市場は、2019年の約1.8兆円から2025年には約2.4兆円に達する見通しです。

パワーモジュールの性能向上のためにはパワー半導体や電子デバイスが発する熱を効率的に放熱することができる絶縁放熱基板の存在が重要となっています。日本ファインセラミックス社の窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板は、高い熱伝導率 (80~90W/(m・K)) 、優れた機械的性質、絶縁性を有し、ハイブリッド自動車や電気自動車向けパワー半導体用の絶縁放熱基板として、自動車メーカーおよび回路基板メーカーから高い評価を獲得することができたことから、2018年11月に量産工場の投資を決定し、このたび新工場が完成したものです。

今後、新工場では市場の拡大に合わせながら、順次増産させていく計画であり、加えて、熱伝導率を現状の約1.5倍までに高めた絶縁放熱基板の製品化も実現していく予定です。

日揮グループは、企業グループとして取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境調和型社会」の実現を挙げ、環境関連分野では化石燃料の中では相対的に環境負荷の小さいLNG(液化天然ガス)プラントや、バイオマス発電、太陽光発電設備などの再生可能エネルギープラントの建設をはじめ、今般、新工場が完成した日本ファインセラミックス社の窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板や、マイクロプラスチック代替素材などの機能材製造、さらには水素エネルギー(CO2フリーアンモニア)や廃プラスチックのケミカルリサイクルなどの環境関連技術の早期ビジネス化などに取り組んでおります。 日揮グループは、今後も、これら環境分野への積極的な取り組みを通じて、持続可能な「環境調和型社会」の実現に向けて貢献していく所存です。

<ご参考>
富谷事業所 第2・第3工場(絶縁放熱基板量産工場)の概要

富谷事業所 第3工場外観

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