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中国車載機器メーカーDDPAI社製ドライブレコーダー4シリーズに映像受信用半導体TP2850が採用【テックポイント・インク】

2020年10月7日

中国車載機器メーカーDDPAI社製ドライブレコーダー4シリーズに映像受信用半導体TP2850が採用
~電子ミラー一体型(デジタルルームミラー)含め、多様なドライブレコーダーへの搭載を拡充~

テックポイント・インク(米カリフォルニア州サンノゼ 代表者:社長兼CEO 小里文宏 以下当社)は、中国の車載機器メーカー、盯盯拍(深圳)技术股份有限公司(DDPAI (Shenzhen) Technology Co., Ltd、以下DDPAI社)のドライブレコーダー4シリーズに、映像受信用半導体「TP2850」が採用されたことを発表いたします。

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映像受信用半導体「TP2850」

燃費、安全など機能面や生活スタイルへの適合性が求められる自動車。交通事故や交通マナーの課題増に対応するべく、ドライブレコーダーの利用数が大きく高まっています。国土交通省の調査によれば、日本ではその搭載率は45.9%に達しています※1。中国市場でもドライブレコーダー(ダッシュカム)搭載へのニーズは強く、自動車保有台数の伸びに伴い、2020年以降も10%以上の伸びが予測されています※2

このようなドライブレコーダー市場において、年間50~80万台のドライブレコーダーを中国車載機器市場に展開しているのがDDPAI社です。DDPAI社は、2014年のM5シリーズの市場投入を皮切りに、2015年にはクラウドファンディングで71万米ドル(約7,500万円)を集めるなどユーザーから高い評価を得ているメーカーです。

そのDDPAI社が展開する2カメラタイプ、および電子ミラー一体型タイプの4シリーズ(「Q2、Q3、 E3、E5」)のドライブレコーダーに、当社製映像受信用半導体「TP2850」および映像伝送方式として当社独自規格「HD-TVI」が採用されました。

電子ミラー(デジタルルームミラー)では車両後方の映像をミラー(ディスプレイ)に表示するため、リアカメラとケーブルで接続して後方の映像を取得します。その際に、当社の映像受信用半導体「TP2850」を使うことで、カメラからのハイビジョン映像を高精細に電子ミラー(ディスプレイ)に表示できます。当社が独自開発した映像伝送方式「HD-TVI」を使うことで、安価で配線が容易なアナログケーブルを使いながら高精細なハイビジョン映像を伝送できるため、システム価格を低減できるとして車載機器メーカーからの採用が増えています。

TP2850は、「HD-TVI」を採用した1チャンネルレシーバーで、高品質な標準規格であるCVBS信号およびハイビジョンアナログビデオ(720P/1080Pなど)に対応しています。また、本製品に採用している「MIPI CSI2インターフェース」は、自由度が高く、市場の多くのドライブレコーダー用システムオンチップ(SOCs)とシームレスに接続することが可能です。

DDPAI社は、今回の4シリーズに加え、ほかの開発中シリーズへの展開を想定しており、当社製半導体を搭載する機種数はさらに増える見込みです。DDPAI社のジェネラルマネージャーのLeo Luo氏は、「テックポイント社のHD-TVIは、ドライブレコーダーに必要な技術です。様々な試験や比較を通して検討したHD-TVIを採用したことで、DDPAIはドライブレコーダー業界をリードすることができると考えています。私たちは、今後の製品ラインアップにも、テックポイント社のHD-TVIを継続して採用していきたいと考えています」と、今回の採用にあたりコメントを寄せています。

今後も、当社はお客様と市場ニーズに合わせた開発を進め、車載機器向け製品を拡充し、安心・安全に関わる自動車のさまざまなシーンを支えていきます。

※1 国土交通省「自動車用の映像記録型ドライブレコーダー装置について」
   https://www.mlit.go.jp/monitor/R1-kadai01/24.pdf

※2 株式会社富士キメラ総研「自動運転システムなど車載電装システムの世界市場を調査」
   https://www.fuji-keizai.co.jp/file.html?dir=press&file=20023.pdf&nocache

【参考:電子ミラー一体型ドライブレコーダー】
自動車の後方に据え付けたリアカメラの映像をケーブル経由で受信し、ルームミラーのディスプレイで表示・記録するほか、ルームミラー裏面などに内蔵するカメラを使い、前方の映像も処理できるドライブレコーダー。従来の2カメラ型ドライブレコーダーの機能と、電子ルームミラーの機能が一体化されている。中国市場では、今後このようなドライブレコーダー一体型の電子ミラー機器の市場が急速に拡大するとみられており、DDPAI社のような車載機器メーカーは、リアカメラとの接続機能を備えた電子ミラー商品の品ぞろえを拡充する方向にある。


(DDPAI社の電子ミラー一体型ドライブレコーダーの商品例、画像:DDPAI社より)

【製品概要】
製品名:映像受信用半導体「TP2850」
入力:HD-TVI、NTSC/PALなど
出力:MIPI CSI-2など
フレームレート:60および50フレーム/秒など
パッケージ:40ピンQFNなど

【DDPAI社概要】
社 名:盯盯拍(深圳)技术股份有限公司
英 名;DDPAI (Shenzhen) Technology Co., Ltd
所在地:中華人民共和国深圳市
設 立:2013年
事業内容:ドライブレコーダーをはじめとした車載関連機器の設計、製造、販売
URL:http://en.ddpai.com/

【当社概要】
社 名:テックポイント・インク(Techpoint Inc.)
設 立:2012年4月
所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンノゼ
従業員数:79(2020年6月末時点)
事業内容:監視(防犯)カメラシステムと車載カメラシステム向け半導体の設計および販売
URL:https://www.techpoint.co.jp/ 







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