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チーム・ペンスキー(Team Penske)とストラタシス、NASCAR/INDYCARレースでの3Dプリンティング性能の活用に関し技術提携を延長

2020年9月28日

チーム・ペンスキー(Team Penske)とストラタシス、
NASCAR/INDYCARレースでの3Dプリンティング性能の活用に関し技術提携を延長

チーム・ペンスキーは2017年の技術提携以降、
レーシングカー/ピット装備向けプロトタイピング、治工具、最終部品へのFDM/PolyJet技術の使用を拡大

チーム・ペンスキーはその53年の歴史の中で通算500勝を記録しており、レースで重要なのはスピードだけではない、ということを証明しています。レースに至るまでの日々も同様に重要です。Stratasys Ltd.(以下ストラタシス)は、チーム・ペンスキーのすべてのNASCAR、INDYCAR、IMSA SportsCarチームに対し3Dプリンティングの時間節減メリットを継続的に提供するため、チーム・ペンスキーとの複数年にわたる新たな技術提携を発表しました。

ノースカロライナ州ムーアズビルのチーム・ペンスキーの広大な施設には、
ストラタシスの生産グレード3Dプリンタが設置されています。

チーム・ペンスキーのプレジデントであるTim Cindric氏は「ストラタシスの恒常的な貢献により、レース前にレーシング・パフォーマンス向上を実現するための新しい取り組みが可能になっています」と述べ、さらに「私たちは3Dプリンティング戦略により、レーシング・オペレーションのための高品質部品を常時、最短の時間で生産しており、進化を続けるストラタシスのアディティブ・テクノロジーは私たちのアプローチに対する自信を与えてくれます」と語りました。

チーム・ペンスキーとストラタシスは2017年の提携開始以来、5つのチャンピオンシップと70超のレースで勝利を獲得し、協力してきました。その間、チーム・ペンスキーはストラタシスの3Dプリンタを2台から4台に増強しました。チーム・ペンスキーは現在、主にレーシングカーの治工具、最終部品向けに先進材料をサポートする高機能FDM® 3DプリンタStratasys F900、Fortus 450mc、Stratasys F370の計3台を所有しています。また、プロトタイピング向けにPolyJet Technology™ベースの3Dプリンタ、J750を1台所有しています。全機とも米国ノースカロライナ州シャーロット近郊のチーム・ペンスキーの施設に設置されています。さらに、ストラタシスはクラウドベースGrabCAD Printソフトウェアを使用したアドバイザリー/技術支援サービスにより、チーム・ペンスキーをサポートしています。

Stratasys AmericasのプレジデントであるRich Garrityは「私たちのパフォーマンス・パートナーはモーターレースから航空宇宙、アメリカズカップ・ヨットレースに至るまですべて、各業界で最高レベルの開発を体現しています。チーム・ペンスキーは真のエリートです」と述べ、さらに「チーム・ペンスキーは日々、最高を目指すことにより数々のトロフィーを勝ち取っており、私たちはチーム・ペンスキーのさらなる500勝のために日々サポートしています」と語りました。

レーシング・チームはデータの重要性に対し深く理解しており、これまでもできる限り多くのデータをできる限り高い頻度で収集してきました。しかし、そのデータをクルマの性能向上に適用することが、より大きな技術課題となっていました。

チーム・ペンスキーのプロダクション・マネージャであるMatt Gimbel氏は、ストラタシスのアディティブ・テクノロジーは大きな違いをもたらすと話しています。同氏は「ストラタシスとの提携により、私たちはアウトプットの増大だけでなく、レーシングカーに新材料の部品を迅速に搭載することが可能になりました。結果として、私たちは迅速なイテレーションと最適な設計を実現するための、高い設計自由度と製造スピードを獲得しました。最終的に私たちはコースで、より良い部品を迅速に利用しています」と述べました。

チーム・ペンスキーにとって、部品の迅速な交換からすぐに使える状態での開発に至るまで、FDM 3Dプリンティングが実現するメリットは明瞭です。例えば、コンポジット・レイアップ・ツーリング生産のオプションは従来、チームのCNCマシニング技術に限定されていました。現在、チーム・ペンスキーは主にFDM 3DプリンタをCNCに代わり使用しています。火曜日に出たアイデアは水曜日にクルマで実現でき、週末のレースで使用可能です。また、レーシング・チームは3Dプリントによる部品のクルマ本体への使用、特にNylon12カーボンファイバーの使用を増やしています。3Dプリントによる一般的な車内部品としてブラケット、マウント、NASCARカーのサイドミラーなどの新設計のアプリケーションがあげられます。パフォーマンス向上はコース上だけで実現しているわけではありません。チーム・ペンスキーはピットクルーの装備にも3Dプリントによる部品を使用しています。

チーム・ペンスキーはINDYCAR SERIES レースでの16勝を含む37のナショナル・チャンピオンシップ獲得経験を持っており、しばしばモータースポーツのニューヨーク・ヤンキースにたとえられます。昨年、チーム・ペンスキーは世界の5つのレース・シリーズでの三度のチャンピオンシップ獲得とともに、40勝と45回のポール・ポジション獲得というシーズン記録を樹立しました。

ストラタシスについて ストラタシスは3Dプリンティングとアディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)技術で世界をリードする企業です。30年にわたり、ストラタシスの製品は製品開発期間、コスト、工具コストの削減/解消、製品の品質向上をサポートしてきました。ストラタシスはFDM® およびPolyJet Technology™ 3Dプリンタ、各3Dプリンタ材料の製造販売、ソフトウェア開発販売、エキスパート・サービス、パーツ造形サービスに関するソリューションや専門知識を提供します。その技術は航空宇宙、車載、ヘルスケア、コンシューマ製品、教育などのさまざまな産業向けのプロトタイプ、治工具、生産部品の製造に利用されています。詳細については、https://www.stratasys.co.jp/をご覧ください。

ストラタシス・ジャパンはStratasys Ltd.の日本子会社で、ストラタシスが製造する3Dプリンタおよび3Dプリンタ材料の販売やパーツ造形サービス(DFP)の提供を行っています。本社は東京都中央区で、大阪に支店があります。

Stratasys、FDM、PolyJet Technology、Fortus 450mcはStratasys Ltd.と子会社の両方あるいはいずれか一方の商標です。他のすべての商標はそれぞれの所有者に帰属し、ストラタシスはこれら非ストラタシス製品の選択、性能、使用に関して一切の責任を負わないものとします。








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