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EV・HEV用高速深溝玉軸受の量産納入を拡大【NTN】

2020年9月1日

モータの小型・軽量化に貢献 オイル潤滑向け採用が増加
NTN株式会社(以下、NTN)は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)に搭載されるモータ向けに開発した高速深溝玉軸受*1の量産納入を拡大しています。EV・HEV用モータの小型・軽量化が進む中、従来品の課題を克服し、高い回転性能を実現したことが評価されたものです。

EV・HEV用のモータは、省電費・省燃費化を目的に小型・軽量化が進んでいます。モータの出力トルクを維持しながら小型・軽量化を実現するために、モータ用の軸受には優れた高速回転性能が求められています。一方で、軸受を高速回転させるためには、遠心力による保持器の変形・破損などの課題がありました。

当社が2015年に開発した本商品は、材料の見直しによる保持器の高強度化とともに、主に保持器と転動体が直接触れるポケット部の形状工夫をすることで遠心力による変形を最小化し、高速回転対応を実現したものです。従来品と同一寸法のため、置き換えも可能です。

本商品はグリース潤滑用に開発したものですが、オイル潤滑環境下での適用も可能で、使用条件によってはdmn値*2150万の高速回転にも対応します。近年、モータの発熱を抑えるために冷却効果が優れるオイル潤滑のモータが増加傾向にある中、オイル潤滑向けで多数のご要望をいただき、量産納入を拡大しています。

今後、EV・HEVの普及に伴い、高速回転対応の本商品の需要はさらに拡大することが見込まれます。NTNは引き続き本商品を市場展開し、自動車の電動化および省電費・省燃費化に貢献してまいります。

2015年3月4日プレスリリース:EV・HEV用「グリース潤滑高速深溝玉軸受」を開発
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201500012.html
dmn値:軸受の回転性能を表す指標で、軸受ピッチ円径(mm)×回転速度(min-1)

特長

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商品写真

保持器構造

左:高速対応樹脂保持器、右:従来の保持器

適用箇所








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