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高耐電圧の平角巻線を小型HV「アクア」に納入【古河電気工業】

2012年6月21日

~EV・HV駆動モータの小型化に貢献~

当社は、古河マグネットワイヤ㈱(以下FMGW 本社:東京都千代田区、社長:佐野文一)と共同で、高い絶縁破壊電圧を備えた平角巻線を開発しました。

高耐電圧平角巻線は、従来よりも高い設計電圧をもつモータに有効であり、自動車のEV・HV車の駆動モータ等に対応可能で、その小型化に貢献する巻線として開発しました。本電線はトヨタ自動車株式会社殿の小型HVアクアに採用され、当社およびFMGW は昨年末より本巻線の量産出荷を開始しました。

構造

右図のように、平角導体、エナメル層、押出樹脂層から構成されます。

皮膜厚と電気特性の関係

従来のエナメル線は焼付塗装工程での品質による理由で最大皮膜厚さに制限があり、絶縁皮膜厚さは最大で50μm程度が上限でした。
本製品は高耐熱のエナメル線をベースとし、その上層に押出樹脂層を形成することにより自由度の高い絶縁層(~100μm)の確保が可能なため、要求に応じた高い絶縁破壊電圧を有します。
特に高い絶縁要求と信頼性を求められる自動車駆動モータ用途への対応が可能となりました。

特徴とメリット

高い絶縁特性を持つため、高電圧駆動用途に適用できます。また、相間絶縁紙が省略でき工程の省略や機器の小型化に貢献します。
高占積率が可能な平角形状のため、高効率化、軽量化できます。
高耐熱のエナメル層を有することにより、耐熱性・信頼性に優れます。


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