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『空飛ぶクルマ』を開発するCARTIVATOR(カーティベーター)、SkyDrive社との共同開発による世界初披露の機体「有人機SD-03」で、公開試験を成功
2020年8月22日
『空飛ぶクルマ』※1を開発する有志団体CARTIVATOR (共同代表:中村翼・福澤知浩、以下 「CARTIVATOR」)は、2020年8月25日(火)に、日本最大級の1万㎡の屋内飛行試験場を備える豊田テストフィールドにて、株式会社SkyDrive(代表取締役 福澤知浩、以下「SkyDrive」)との共同開発の下、公開有人飛行試験を実施し、成功のうちに完了したことをご報告いたします。2014年の開発当初より目標としてきた、2020年夏の有人デモフライト実現というマイルストーンを無事達成いたしました。
空飛ぶクルマSD-03・有人デモフライト画像
CARTIVATORは、引き続き「誰もが空を飛べる時代を創る」というビジョンの実現に向けて活動を続けてまいりますが、今後SkyDriveと役割分担をしてまいります。SkyDriveは機体の開発を継続する一方で、CARTIVATORは空飛ぶクルマの社会実装議論の加速や、未来に向けた様々なビジョンの実現加速に向けて、五感没入VRを用いた「未来へのタイムトラベル」(=未来の生活を体験する仕組み)を実現する活動を行なっていきます。詳細については、本年秋頃に発表する予定です。
■中村 翼(CARTIVATOR共同代表)コメント
今回の有人デモフライト成功に際し、これまで応援やご支援をしてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。2012年に数人で始めた活動がここまで大きくなり、当時は夢だと思われていた、「2020年に空飛ぶクルマの有人デモフライトを行う」という目標が実現したことに、喜びと感動を覚えています。ひとえに、支えていただいた皆様、そしてメンバーの熱い想いが成し遂げた、汗と涙の結晶です。この活動を通じ、皆様に少しでも”夢”をお届けすることが出来ていましたら光栄です。
そしてCARTIVATORは、本年秋に機体開発をSkyDriveにバトンタッチし、新たなスタートを切ってまいります。また新たな驚きと感動をお届け出来るよう、次なる企画を練り、動き始めておりますので、引き続きのご支援ご声援をよろしくお願い申し上げます。
■福澤 知浩(CARTIVATOR共同代表・SkyDrive代表)コメント
次世代に夢を提供できるような、画期的で夢があるモビリティを作りたい!人はなぜ移動するのか?と、何度も合宿をし、2013年に「空飛ぶクルマを作ろう!」と決めてから、今日に至るまで、楽しくも苦労の連続でした。機体が動かない。姿勢が安定しない。モノが届かない。お金が足りない。様々な課題が出る度に、メンバーでもがいていると、新たにサポートしてくれる方々が現れ、全く想像していなかった方法で、前に進む。そのプロセス一つ一つが、とても楽しく充実したものでした。
そしてついに、有人デモフライトの実現。これまで様々な形で関わって頂いた、応援頂いた全ての方々に、心より感謝申し上げます。CARTIVATORは次の目標へ、SkyDriveは実際に日常で空飛ぶクルマを乗って頂ける世界へと、活動をしてまいります。引き続きのご支援ご声援をよろしくお願い申し上げます。
※1 空飛ぶクルマとは:正式名称を「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL(electric vertical takeoff and landing))」と呼ばれ、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴です。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されています。今後は、2023年の事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されています。
※2 本リリースに掲載している写真は、8月初旬に撮影したものです。
≪有志団体CARTIVATOR≫
代表 : 中村翼・福澤知浩
URL : http://cartivator.com/
活動内容 : 「モビリティを通じて次世代に夢を提供する」とミッションに、「日本発の空飛ぶクルマ」の開発に挑む有志団体で、若手技術者を中心に100名を越えるメンバーで構成。2012年に活動を開始し、2014年に5分の1スケールの飛行に成功、100社超のスポンサーより支援を受け、株式会社SkyDriveと共同で、2020年夏の有人デモフライトを達成。
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