「日産アートアワード2020」のグランプリを潘逸舟（はんいしゅ）に決定【日産自動車】

2020年8月27日

「日産アートアワード2020」のグランプリを潘逸舟（はんいしゅ）に決定
世界のアートシーンで活躍する国際審査委員が選出

　　
左：グランプリを受賞した潘逸舟の《where are you now》撮影：木奥惠三
右：左から専務執行役員のアルフォンソアルバイサ、 CEOの内田誠、
グランプリを受賞した潘逸舟、審査委員長の南條史生

日産自動車株式会社（本社：神奈川県横浜市西区）は26日、「日産アートアワード2020」のオンライン授賞式にて、グランプリに選出された潘逸舟（はんいしゅ）氏を表彰しました。

「日産アートアワード」は、日産自動車が創業80年を迎えた2013年、「人々の生活を豊かに」というビジョンのもと、日本を拠点に活躍する現代美術の優れたアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展の助力になることを目指して発足した現代美術のアワードです。

4回目となる「日産アートアワード2020」では、世界のアートシーンで活躍する国際審査委員のオンライン審査を経て、5名のファイナリストより潘逸舟氏をグランプリに選出しました。潘氏による《where are you now》は、今日の社会に蔓延している混乱や孤立といった感情を簡潔かつ鮮烈に形象化し、個人的な体験を、普遍的で詩的なステートメントへと転換させました。極めてシンプルな表現に豊かな感性を織り込み、観る人に幅広く奥行きのある問題を想起させるという点が高く評価されました。

日産アートアワード2020国際審査委員のローレンス・リンダー氏は、「実際に作品を目の当たりにできないことは障害になりましたが、与えられた状況の中で最善を尽くすことができました。このような困難な時代だからこそ、このアワードを前進させることが重要です。気候変動やパンデミックなど地球規模の混乱にかかわらずアートは作られ続けています。我々はアートの重要性を日産アートアワードのような機会を通して認め続けるべきです。」と選考を振り返りました。

また、グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソアルバイサは「アートは私たちが生きている現代社会を美しく、そして刺激的に映し出すことで、観ている私たちに問題提起をしてくれます。日産がこうしたアートの側面を理解し、長年に渡り力強い支援を続けていることをとても誇りに思っています。1930年代に日産の創始者が『至誠天日を貫く』という哲学を見出したように、情熱と誠意は天地を貫くほど強力です。ファイナリストの皆さまの作品と、そこから感じたアーティストのパーソナルで誠実な世界観に、とても心を動かされました。」と述べました。

潘氏は受賞を受け、「私は上海で生まれ、幼少期から日本に住み始めたのですが、この場所で他者に出会い、移動そのものがずっと作品のテーマになっています。そんな中、この場所でこの賞を受賞できたことをとても嬉しく思います。」と述べました。なお、グランプリに授与される海外レジデンスの機会については、新型コロナウィルスをめぐる状況を注視しつつ、アーティストの海外での活動を後押しする最善の方法を検討し実現させていきます。

潘氏をはじめとするファイナリストの新作はニッサンパビリオンにて展示中です。

日産アートアワード 2020 受賞者／ファイナリスト
グランプリ潘逸舟（はんいしゅ）
　　　　　　風間サチコ（かざまさちこ）
　　　　　　三原聡一郎（みはらそういちろう）
　　　　　　土屋信子（つちやのぶこ）
　　　　　　和田永（わだえい）
＊例年、鑑賞者からの投票によって選出しているオーディエンス賞は、実施を見送ることになりました。

「日産アートアワード2020」展
会期：2020年8月1日～9月22日
会場：ニッサンパビリオン（神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-1）

なお、グランプリほかファイナリストが推薦委員と語りあうトーク動画など、さまざまなオンラインコンテンツもHPで公開中です。
https://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/EVENT/

「日産アートアワード2020」 official website: http://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/
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