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松山市と日産自動車、SDGs達成に向けた「電気自動車を活用した持続可能なまちづくりに関する連携協定」を締結【日産自動車】

2020年8月25日

松山市(愛媛県松山市、市長:野志 克仁)と日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)、ならびに、日産の販売会社である、愛媛日産自動車株式会社(本社:愛媛県松山市宮西、社長:岡 豊)、日産プリンス愛媛販売株式会社(本社:愛媛県松山市福音寺町、社長:高岡 秀臣)の4者は、25日、「電気自動車を活用した持続的なまちづくりに関する連携協定」を締結しました。

本協定の内容は、松山市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、温室効果ガスの削減や地域課題解決に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である愛媛日産自動車および日産プリンス愛媛販売より貸与される電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用することで、効果的に被災者支援を行い、市民の安全確保に努める』というものです。
 
松山市は、SDGs未来都市として持続可能な社会の実現を目指し、「松山市SDGs推進協議会」を設置し、官民連携で環境や防災など地域の複数課題の解決に取り組んでいます。また、環境モデル都市として「ゼロカーボンシティまつやま~誰もが安心して住み続けられるスマート シティ~」を基本理念に、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロの社会を目指しています。
 
また、日本最古の名湯といわれる道後温泉や松山城など魅力的な観光地を多数有し、観光都市として、環境にやさしいまちづくりを推進しています。また、観光および環境対策の一環として、道後温泉周辺や松山城に電気自動車(EV)の充電器を設置し、観光客がEVで訪れやすい環境を整備するなど、EVの普及促進にも努めています。2018年7月の西日本豪雨の際には、愛媛県内でも住宅、家屋の浸水など大きな被害を受けたこともあり、EVを活用した防災力強化を目指しています。
 
一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいます。また、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献しています。
 
この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして、松山市が推進する「ゼロカーボンシティまつやま」など持続可能な社会の実現を目指す活動と、双方の取り組みにお互いが賛同し、今回本協定の締結を行う運びとなりました。

「電気自動車を活用した持続可能なまちづくりに関する連携協定」の概要は以下の通りです。

【協定の概要】
①環境対策:電気自動車(EV)の普及促進と市民の環境意識の向上
 ・松山市が運営するクリーンセンター(清掃工場)に電気自動車(EV)の充電器を導入し、電気自動車(EV)の
  更なる普及に取り組む。
 ・松山市と日産自動車、愛媛日産自動車、日産プリンス愛媛販売は、電気自動車(EV)の普及啓発を行うほか、松山市のイベントで電気自動車(EV)からの給電デモを実施するなど、電気自動車は「走る蓄電池」として活用できることを市民へ積極的にアピールしていく。
 
②防災・災害対策:災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保
 ・日産自動車、愛媛日産自動車および日産プリンス愛媛販売は、松山市で災害発生を起因とする停電が
  発生した際または災害が起こりうる状況で市からの要請があった際に、松山市が指定する避難所等に、
  愛媛日産自動車および日産プリンス愛媛販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を
  無償で貸与する。
 ・松山市、日産自動車、愛媛日産自動車、日産プリンス愛媛販売が協力して電気自動車(EV)からの給電を
  行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、効果的に被災者支援を行い、市民の
  生命及び身体の安全を守る。
 
③観光業の活性化:電気自動車(EV)普及を通じた観光業の活性化
 ・松山市、日産自動車、愛媛日産自動車、日産プリンス愛媛販売は、松山城や道後温泉周辺等の松山市内
  観光地の充実したEV充電器設備に関して、電気自動車(EV)で旅行しやすい場所として共同で告知し、
  環境に配慮した観光業の活性化を図る。
 
④次世代モビリティの導入
 ・松山市、日産自動車は、次世代モビリティの導入に関して検討を進め、相互連携を図っていく。

災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

松山市は、クリーンで安全・安心な再生可能エネルギーとして、自立・分散型のエネルギーシステムの構築を計画し、市内の各クリーンセンター(清掃工場)を核とした廃棄物系バイオマスを再生利用したエネルギー事業を展開しています。松山市のクリーンセンターでは、ごみ焼却時の熱エネルギーを利用して発電し、安定した途切れない電力を確保するとともに、余剰分については電力会社へ売電するなど、エネルギーの地産地消の推進と電力の効率的な運用を行っています。
 
とりわけ、松山市のエネルギー事業の特徴は、松山市の清掃工場で発電した電力を使用することであり、清掃工場が停止しない限り発電をし続けるため、電気自動車(EV)充電拠点を通じて「自立・分散型の電力」を確保することができます。また、循環型社会の構築や低炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、非常に有効なエネルギー活用となっています。
 
また、松山市では、本協定締結を機に、電気自動車(EV)の導入を検討すると共に、クリーンセンターで発電した電力を、電気自動車(EV)へ充電するために、市内の各クリーンセンターにEV充電器を設置し、もしもの時に電気自動車(EV)を活用し電力供給できる体制を整えていきます。
 
本件は、この途切れない電力である「自立・分散型の電力」を電気自動車(EV)に充電し、災害時に供給することが可能となる、全国でも画期的な取り組みとなります。
 
 
日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスをお届けすることを使命に活動を続けています。そして、『ブルー・スイッチ』の推進に加え、電気自動車(EV)というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指しています。
 
今回の「持続可能なまちづくりに関する連携」も、日産自動車の『ブルー・スイッチ』活動に基づくものであり、日産自動車にとって、松山市が四国初の連携パートナーとなります。また、日産が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、全国で53件目となり、EVを活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む、ブルー・スイッチ活動としては77件目の取り組みとなります。
 
松山市と日産自動車は、今後もこの協定締結を機に、温暖化対策の推進、災害に強いまちづくり、観光業の活性化、更には、電気自動車(EV)の普及を通じた様々な地域課題の解決に向けて連携を強化してまいります。

日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」ウェブサイト:https://ev.nissan.co.jp/BLUESWITCH/

  

  

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