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関西電力(株)向けEV充放電管理システム「V2Bコントローラ」を開発、出荷開始【住友電気工業】
2020年7月10日
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下、当社)は、関西電力株式会社(本社:大阪市北区、取締役 執行役社長:森本 孝、以下、関西電力)の新たなモビリティサービス*1向けに、電気自動車(以下、EV)を活用して事業所電力需要のピークカットを行うEV充放電管理システム「V2Bコントローラ*2」を開発し、2020年7月より出荷を開始します。
今回開発した「V2Bコントローラ」は、EVへの充放電を管理・制御し、EV導入に伴う契約電力の増加を抑制するピークカットを担います。具体的には、EV並びにEV充放電器・EV充電器を導入する事業所のスマートメータより使用電力量を取得して電力需要の予測を行うことで、事業所電力需要のピーク時にはEV放電制御によりピークを抑え、オフピーク時にEV充電を行います。この制御の際に対象とするEVは、EVの電池残量などに応じて自動的に選別します。
当社はこれまでに、環境エネルギー分野にて、再生可能エネルギーの増加やEVの普及など変化するエネルギー市場に対応する製品・システムの開発を進めており、電力系統に応じて家庭や事業所のエネルギー・リソースを制御し電力需給調整を行うためのVPP*3サービス用EMSコントローラ・プラットフォーム「sEMSA®-Home」(家庭用)、「sEMSA®-Lite」(事業所用)を開発しています。このEMSコントローラ・プラットフォームは、クラウドと連携して使用するため、必要なアプリケーションの管理(追加・更新等)や電力需給調整の操作を簡単に行うことが可能です。
今回、関西電力と当社は、関西電力の新たなモビリティサービスに向けて、EV充放電管理システムの専用機能を共同開発しました。「V2Bコントローラ」は、EMSコントローラ・プラットフォームに、本機能を搭載して提供するものです。
当社は、今後も関西電力と協力し、新たなサービス機能の追加を進めて参ります。
■ご参考:当社EMSコントローラ「sEMSA®-Home」の主な特長
1.Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)アクセスポイント・ステーションモードの同時運用が可能であり、
場所を問わずに機器設置が可能です。また、スマートメータと通信するためのWi-SUN(B ルート)
機能を内蔵するほか高圧スマートメータとの通信機能を有し、Bluetooth Low Energy4.2、
特定小電力無線(IEEE802.15.4 2.4GHz)を内蔵するなど、多彩な通信メディアをサポートします。
2.エネルギー機器を操作・制御するためのECHONET-Lite*4、
エネルギー管理用クラウドとの通信標準であるOpen ADR2.0b*5を標準サポートします。
3.Java/OSGi フレームワークを搭載しており、VPP やスマートホーム向けなど用途に応じて、
アプリケーション単位で運用中に追加・更新・削除することが可能です。
これらアプリケーションをクラウドから簡単に管理できるなど、電力IoT サービス向け
プラットフォームとして最適な機能を提供します。
*1 詳細は関西電力㈱の以下プレスリリースを参照
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/0710_1j.html
*2 Vehicle to Building: EVとオフィスビル等の間で電力を相互に供給する技術やシステム
*3 Virtual Power Plant: 仮想発電所
*4 エコーネットコンソーシアムが策定するスマートハウス向け家電・機器制御プロトコル
*5 OpenADR Alliance が策定する自動デマンドレスポンス用通信プロトコル
・Wi-Fi は、Wi-Fi Alliance の登録商標です。
・Bluetooth、Bluetooth Low Energyは Bluetooth SIG, lnc. の登録商標です。
・ECHONET、ECHONET Lite は、エコーネットコンソーシアムの登録商標です。
・Java は、米国Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における
商標または登録商標です。
・OSGi は、米国OSGi Alliance の登録商標です。
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