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「NV350キャラバン」を発売【日産自動車】

2012年6月15日

―あわせて、「ライダー」、「ライフケアビークル(LV)」シリーズを発売―

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、「キャラバン」をフルモデルチェンジし、新たに名称を「NV350キャラバン」と改め、6月15日より全国一斉に発売します。


1973年の初代モデルの発売以来、「キャラバン」は商用車の基本性能を継続的に向上させながら、仕事だけでなく趣味やレジャーなど、あらゆるシーンで多目的に使用できる本格的商用車として、高く評価されてきました。11年ぶりのフルモデルチェンジとなる、5代目の「NV350キャラバン」は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン共に「クラストップレベルの低燃費」を実現しました。また、「堂々として存在感のあるデザイン」に加えて、「広くて使い勝手の良い荷室空間」を実現しています。さらに使う人の利便性、快適性を向上させる「これまでの商用車にはない先進装備」を採用しました。

新開発のクリーンディーゼル・テクノロジーを駆使した「YD25DDTi」エンジンは燃費を大幅に向上させ、12.2km/L(JC08モード)というクラストップレベルの低燃費を実現しています。ガソリンエンジンも、「QR20DE」、「QR25DE」ともに燃費技術の積み上げにより、「QR20DE」エンジンは9.9km/L(JC08モード)、「QR25DE」エンジンは9.1 km/L(JC08モード)と、クラストップレベルの燃費性能を達成しました。

エクステリアは、荷室スペースを最大限に確保した新しいレイアウトとホイールベースを拡大することにより、安定感のあるスタイルを実現しています。ボクシーなプロポーションながら、フロント部やコーナー部を大きくラウンドさせ、さらにボディサイドは極力、大きな面構成のデザインを採用することで、クリーンでモダンなデザインとしています。

荷室は、荷室長を4ナンバー小型商用車でクラストップの3050mm*1とし、余裕ある積載性を実現しています。また、広くなった荷室空間を乗員と積載物とで最大限活用できるよう、長尺物を収納しても、後席に1人座ることが可能な5:5分割可倒式シートを採用し、荷室側面のパネルにも、お客さまの使い勝手に合わせて荷室をより使いやすくアレンジできるラゲッジユーティリティナットを装備しています。さらに、商用車初となるプッシュエンジンスターターや、インテリジェントキー、足踏み式パーキングブレーキ、メーターパネル中央の車両情報ディスプレイなどの魅力的な装備を搭載し、利便性、快適性を向上させました。

新型「NV350キャラバン」は、「平成27年度燃費基準+10%低減レベル」、「平成27 年度燃費基準+5%低減レベル」、「平成27年度燃費基準」のいずれかを達成しています。ディーゼルAT車に加え、ガソリン「QR20DE」エンジン全車についても、国土交通省の「平成21年基準排出ガス50%低減レベル」認定とあわせて、「環境対応車普及促進税制(エコカー減税)」による減税措置*2により、自動車取得税及び自動車重量税が一部の車型、グレードで減税となります。尚、新型「NV350キャラバン」は、バン全車*3がエコカー補助金*2の対象となります。

同車は今後、日本を皮切りにグローバルに投入していきます。なお、ディーゼルエンジン搭載モデルとスーパーロングボディについては2012年7月13日の発売となります。また、ワイドバージョン車については2012年冬頃の投入を計画しています。

新型「NV350キャラバン」の特長は以下の通りです。
ガソリン、ディーゼルエンジン搭載車ともにクラストップの低燃費
堂々として存在感のあるデザイン
広くて使い勝手の良い荷室空間
従来の商用車にはない先進装備

販売目標台数

2,000台 / 月

車両概要

1. デザイン
シャープさと力強さを併せ持つダイナミックなエクステリアデザイン

荷室スペースを最大限に確保した新しいレイアウトと、大きく延長したホイールベースにより、安定感のある機能的なプロポーション
立体的で、存在感のあるアングルドストラットグリルを採用したフロントデザイン
LEDポジショニングランプを内蔵したシャープなデザインのバイキセノンヘッドランプ
(全車メーカーオプション設定)
サイドビューに躍動感を与えるボディサイドのキャラクターライン
ルーフサイドのドリップチャネルをなくした、すっきりとしたサイドビュー
高輝度なリヤコンビランプ
新色の「タイガーアイブラウン」を含む品質感の高いボディーカラー7色

機能的で広がり感を意識したインテリアデザイン
上段がブラック、下段がグレーの2トーンカラーで、横方向への広がり感を与えるモダンですっきりとしたインストルメンタルパネル
ブルーとホワイトカラーの表示が浮かび上がる、見やすく高精度なファインビジョンメーター
ステアリングやシフトノブ、メーター、空調ダイヤルやベンチレーション部に明るいシルバー色やメッキを配した、機能的で上質感のある運転空間


2. 利便性/積載性
広くて使い勝手の良い荷室空間を実現

片側のシートを折りたたむことで、3メートル超の長尺物を収納してもリヤシートに1名の乗車が可能な5:5分割可倒式リヤシート。 (バン プレミアムGXに標準設定)
収納棚や工具等を簡単に固定することができ、用途にあわせて荷室をより使いやすくアレンジすることが可能な、荷室側面に備えたユーティリティナット。(バンに標準設定)
上面をフラットにしたことにより、棚などの設置が容易で、より多くの荷物を積載可能なホイールハウス。


3. 走行性能、パフォーマンス
「クリーンディーゼル・テクノロジー」を採用した新開発2.5リッターディーゼルエンジン

電制可変容量小型ターボーチャージャーの特性を変更し、より低回転からの過給を実現。また、コモンレールシステム、小噴口径インジェクターとの組合せにより、余裕のトルクを発生。
パイパス機能付きEGRクーラーにより、NOxの発生を抑制。さらに商用車初のリーンNOxトラップ触媒が発生したNOxを浄化することにより、排出ガスをクリーン化。
空気と燃料を効率よく混合するパラレルポートシリンダーヘッドを採用し、燃費性能を向上。
5速オートマチックトランスミッションとの組合せで、高速走行時のエンジンの回転数を低く抑え、エンジン音を低減。さらに発進から高速加速までスムーズでレスポンスの良い加速性能を実現。

燃費性能だけでなく、静粛性を高めた2.0リッター/2.5リッターガソリンエンジン
オルタネーター回生制御やフリクションの低減、アイドル回転数を低く抑えることなどによって、燃費性能を向上。

操縦安定性
大径スタビライザーの採用や、ストロークを拡大させたサスペンションを採用することにより快適で安定性の高い走行性能を実現。


4. 先進装備、ユーティリティー
従来の商用車にはない先進技術

キー操作が不要なため、荷物を持ちながらでも簡単に解施錠できる、インテリジェントキー。
(プレミアムGX/ GXに標準設定)
エンジンスタートをワンプッシュで行うことが可能プッシュエンジンスターター。
(プレミアムGX/GXに標準設定)
高級感のあるファインビジョンメーターとドライバーのエコ運転をサポートする平均燃費や航続可能距離などの情報を確認できる車両情報ディスプレイ。
使い勝手を大幅に向上させる足踏み式パーキングブレーキ。(AT車に設定)

細かな配慮が行き届いた乗降性/居住性
リヤシートからの使用も考慮した、大容量で多機能なセンターコンソールボックスを採用。
運転席、助手席乗降グリップの位置を最適化し、スムーズな乗り込みを実現。
シートとステアリングの距離を広く取り、乗降時の足元(ひざ)の通しやすさを向上。
インストシフト周りの形状を工夫し、足踏み式パーキングブレーキ(AT車)を採用することで、ゆとりのひざ周りを実現。
運転席シートのスライド量を拡大し、チルトステアリングを採用することで、ゆったり座れるコックピットを実現。
キャラバン伝統の降車時の手つきに配慮した降車用パッドを設定。
使い勝手のよい小物収納スペース機能的に配置。
入り口を斜めにすることでドライバーが座りながら物を取り出しやすいシートバックポケットや、運転席からすぐに手が届く側面ポケットを採用した助手席マルチシートバックポケットを設定。
(プレミアムGXに標準 設定)

その他の主な安全技術、環境への取り組み

バイキセノンヘッドランプ(LEDポジショニングランプ、オートレベライザー付) (メーカーオプション)
電動格納式リモコンカラードドアミラー(バンDX/ワゴンDXはメーカーオプション)
バックビューモニター (メーカーオプション)
オートライトシステム(バン プレミアムGX/ワゴンGXに標準設定)
LED式ハイマウントストップランプ
ABS(アンチロックブレーキシステム)+ブレーキアシスト
フロントベンチレーテッドディスク式ブレーキ
高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
運転席・助手席SRSエアバックシステム(助手席はワゴン標準、バンにメーカーオプション設定)
運転席・助手席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト(助手席はワゴンに標準、バンにメーカーオプション設定)
後席ELR付3点式シートベルト(中央2点式)(3人乗を除くバンに標準設定)
燃費表示機能
「平成27年度燃費基準+10%低減レベル」または「平成27年度燃費基準+5%低減レベル」または「平成27年度燃費基準」を達成 (MT車の一部を除く)
リサイクル可能率95%以上を達成
(「新型車のリサイクル可能率の定義と算出方法のガイドライン(1998年自工会)」に基づき算出 )
車室内VOC*を低減 *:Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)

*1  バン プレミアムGX5人乗り(荷室最大時)時
*2  エコカー減税とエコカー補助金の詳細については、「NV350キャラバン」エコカー減税サイトをご参照ください。尚、エコカー補助金は2011年12月20日~2013年1月31日までの登録(届出)車が対象で、「NV350キャラバン」の補助金は10万円。ただし、申請総額が予算を超過し次第終了となります。
*3  MT車の一部を除く。

全国希望小売価格の一例(消費税込み)

関連リンク

「NV350キャラバン」WEBカタログ
「NV350キャラバン」エコカー減税・補助金サイト
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日産自動車の関連会社である㈱オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:宮谷 正一)は、フルモデルチェンジし新名称となった「NV350 キャラバン」をベースに、カスタムカー「ライダー」と、「ライフケアビークル(LV)*」を設定し、「ライダー」のガソリンエンジン搭載車のロングボディ車は6月15日より、「ライダー」のディーゼルエンジン搭載車とスーパーロングボディ車、および「ライフケアビークル(LV)」全車は7月13日より、日産の販売会社を通じて全国一斉に発売します。
*: 日産自動車グループでは、生活の色々なシーンでお役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル」(LV:Life Care Vehicles)と呼んでいます。

NV350キャラバン「ライダー」車両概要

NV350キャラバン「ライダー」は、仕事でもプライベートでもこだわりの一台を求める方のためのカスタムカーです。エルグランド等で人気のライダーシリーズのイメージを踏襲した専用のフロントマスクを採用することで、より力強く存在感のあるデザインとしました。ワークユースからプライベートユースまで幅広いニーズに応えるべく、複数のグレードをベースに設定しています。さらに、本革巻ステアリングや防水シート地などが装備される「インテリアパッケージ」も設定し、機能性と上質感の両立を求めるニーズにも対応します。

●チェアキャブ
簡単なリモコン操作で昇降する全自動リフターを装備し、車両後部から車いすやストレッチャーのまま車内に乗り込めるモデルです。プラットホーム上で車いすの固定が可能なため介助者の負担を軽減しながら、車いすのまま楽に乗り降りが行えます。今回初設定となる最大で車いす4名が乗車できる仕様を含めて計3タイプを設定しました。また、全タイプでストレッチャーも搭載可能としました。

M仕様 : 車いす2名が乗車可能。歩行可能な方8名と合わせて10名乗りです。
C仕様 : 車いす1名が乗車可能。歩行可能な方が多い場合に最適です。
D仕様 : 最大で車いす4名が乗車可能。車いすの方をなるべく多く乗せたい場合に最適です。「NV350キャラバン」の室内の広さや、スライドドア開口高を活かし、主に福祉施設・病院の送迎用、福祉・介護タクシーのニーズに応えるバリエーションを設定しました。全車、取り回しの良い1.7m未満の車幅で、バックビューモニターを標準装備とする(スーパーロングボディ車)など、運転される方にも配慮しています。


●アンシャンテ 送迎タイプ
福祉施設や病院などでの使用を前提とし、それぞれの利用者の送迎時にスムーズに乗降ができるよう工夫したモデルです。10人乗りであるワゴンをベースに専用のシートレイアウトを採用することで、各列のシートへの乗降性を向上させました。また、視認性の高いオレンジ色の乗降用手すりやステップを装備し、お年寄りや足元のおぼつかない方にも乗降しやすい仕様としました。さらに、それら乗降用装備の仕様や使い方を「チェアキャブ」と共通化することで、「チェアキャブ」と併有してお使いになる場合の利便性を高めています。

新型NV350キャラバン「ライダー」「ライフケアビークル(LV)」は、「環境対応車普及促進税制(エコカー減税)」による減税措置*1で、自動車取得税及び自動車重量税が一部グレードで減税となります。尚、新型NV350キャラバン「ライダー」バン全車、および、「チェアキャブ」全車がエコカー補助金*1の対象となります。

*1  エコカー減税とエコカー補助金の詳細については、ベース車と同様に「『NV350キャラバン』エコカー減税サイト」をご参照ください。尚、エコカー補助金は2011年12月20日~2013年1月31日までの登録(届出)車が対象で、「NV350キャラバン」の補助金は10万円。ただし、申請総額が予算を超過し次第終了となります。

全国希望小売価格の一例(消費税込み)


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