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MEMSセンサが自動車の燃費向上に貢献! アイドリングストップシステム向けMEMSセンサの拡売について【村田製作所】
2012年6月7日
要旨
㈱村田製作所は、アイドリングストップシステム向けに、Murata Electronics Oy (フィンランド) 製加速度センサ、ジャイロコンボセンサならびに傾斜センサを拡売します。
なお、Murata Electronics Oyは、旧VTI Technologies社で、2012年1月30日 (現地時間) に買収完了、2012年5月25日に社名変更しました。
背景
アイドリングストップシステムとは、自動車が一定速度を下回ったときに内燃エンジンを停止させるシステムであり、自動車の燃費向上に高い関心が集まる昨今、経済・技術両面で最も効果的な燃料節約手段の1つといわれています。最新の開発では、市街地の運転環境で最大10%の燃費向上が可能になります。
当社のMEMSセンサは、その優れた製品特性によって、アイドリングストップシステムにおいて大きな役割を果たします。
製品の概略
加速度センサ (SCA8X0とSCA21X0センサシリーズの高精度バージョン)
加速度センサは、車両の走行状態、停止状態を検知します。アンチロック・ブレーキ (ABS) システムでの使用、もしくはスタンドアロン*1システムとして使用することも可能です。
傾斜センサ
電子制御による駆動システムにおいて、車体の傾斜角を高精度に測定することができます。エンジンの再始動時にブレーキを使用して車両をその場に保持するために使用されます。当社のMEMSセンサ内部のメカニカルガスダンピング*2によって、傾斜測定時にエラーを生じさせ得る外部信号の除去を実現し、精度が向上します。
ジャイロコンボセンサ (SCC1300)
加速度センサとジャイロセンサの組み合わせで、アイドリングストップシステム向けの機能に加え、横滑り防止装置 (ESC) にも使用されます。
用語説明
*1 スタンドアロン:ESCシステムに依存せず、独立で動作するシステムとして利用すること。
*2 メカニカルガスダンピング:センサ内部MEMSチップ内に不活性ガス封入して内圧コントロールし、カットオフ周波数をコントロールすること。
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