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メルセデス・ベンツの最上級 SUVがフルモデルチェンジ【メルセデス・ベンツ日本】

2020年3月23日

メルセデス・ベンツの最上級 SUVがフルモデルチェンジ

新型「GLS」を発売

・大人7名がゆったり乗車できる、メルセデス・ベンツ最大のラグジュアリーSUV

・道路の凹凸やコーナリング状態に合わせて快適な乗り心地を作り出す、

 アクティブサスペンション「E-ACTIVEBODYCONTROL」を日本初搭載

・最新の安全運転支援システムを標準装備

メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社:東京都品川区)は、新型「GLS」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて本日より発売します。なお、お客様への納車は、「GLS400d4MATIC」は本日より、「GLS5804MATICスポーツ(ISG搭載モデル)」(以下GLS5804MATICスポーツ)は本年6月以降を予定しております。

「GLS」は、メルセデス・ベンツのSUVを表す「GL」に車格を表す「S」が付くその名のとおり、大人7名がゆったりと乗車できるゆとりあるボディサイズに、オンロード/オフロードを問わない優れた走行性能を備えており、上質で高いプレステージ性を持つメルセデス・ベンツの最上級SUVとして位置付けられています。

「GL」と名乗っていた2006年から2016年を含んで、3世代目となる新型GLSは、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載、そして更なるラグジュアリーを追求して生まれ変わりました。室内スペースの拡大によるゆとりのある空間設計や、日本初導入となる48V(ボルト)電気システムを動力に使用したアクティブサスペンションE-ACTIVEBODYCONTROL*1、Aクラスで導入したインフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)」と最新の安全運転支援システムを備えています。

ラインアップは、静かでスムーズな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載のGLS400d4MATIC、V型8気筒ガソリンエンジンとの組み合わせでは日本初導入となる「ISG」を搭載したGLS5804MATICスポーツをご用意しました。

*1:GLS5804MATICスポーツに標準装備

エクステリア
新型GLSのエクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「SensualPurity(官能的純粋)」を具現化し、細かなエッジやラインを減らして面を強調する等、本質的に重要なものだけを残す質実剛健なデザインとなっています。また、現代的ラグジュアリーと本格SUVならではの力強さを両立させています。

フロントセクションは、地面と垂直になる8角形の大型ラジエーターグリルとその中に配される、特徴的なデザインの2本のルーバー、クローム仕上げのアンダーガードと、2本のパワードームを備えたボンネットがSUVとしての存在感とパワーを表現しています。さらにGLS400d4MATICのAMGライン仕様とGLS5804MATICスポーツでは、バンパー下部左右に配置された2本のフィンなど、スポーティさを強調するデザインとなっています。マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)は、すっきりとしたアウターのデザインと、片側112個のLEDとデイタイムランニングライトを備えることで非常に精密で機械的なインナーのデザインが両立しており、GLSのおおらかなフルサイズSUVとしての性格と、最新のメルセデス・ベンツモデルとしての先進性を同時に表現しています。

リアセクションも、SUVらしい存在感を表現しています。特にテールゲートからリアコンビネーションランプにかけての、力強い筋肉のようなショルダー部が目を惹きます。リアコンビネーションランプは、リフレクターが下部に移動したことで、いっそうスリムなデザインとなり、ボディのワイドな印象を引き立たせます。また、クロームメッキ仕上げのアンダーガードも、SUVらしい印象を際立たせています。

新型GLSのデザインは、エアロダイナミクスの改善にも大きく貢献しており、Cd値は0.32*2と、大型のラグジュアリーSUVとしては極めて優秀な空力性能を実現し、効率性や持続可能性にも真摯に取り組んだモデルです。

*2:欧州仕様参考値、先代GLSは0.35

インテリア
インテリアは、ラグジュアリーでエレガントなデザインと、MBUXの高度なデジタル技術が特徴です。ダッシュボードには「12.3インチワイドディスプレイ」と「12.3インチコックピットディスプレイ」を装備し1枚のガラスカバーで融合することで、ドアパネルまで流れるような先進的なデザインを描いています。インテリアトリムも同様に、一方のフロントドアから反対側のフロントドアまで続く水平ラインがアクセントとなっています。センターコンソールには、SUV特有の装備として、大きなグラブハンドルを左右に設けました。4つに水平に並んだ四角いエアベントは、標準モデルのフロントグリルに採用されているルーバーのデザインがモチーフとなっており、メルセデス・ベンツのSUVのエッセンスを表現しています。滑らかなレザーやトリムには上質感が溢れ、デザインを一新したスイッチ類は金属の質感を備えています。また、前席にシートベンチレーターやステアリングヒーター、温冷機能付きカップホルダーを採用し、長距離移動などでの快適性をさらに高めました。

新型GLSは、ホイールベースが大きく延長(先代モデル比60mm*3増)され、居住性と積載性が向上しました。特に2列目シートには電動シートバックによる前後スライド機能を採用しており、最も後方にスライドさせることでレッグルームが87mm拡大するほか、乗降性も向上します。40:20:40分割可倒式バックレストや左右ヘッドレストの高さは電動調整式となっています。全モデル標準装備の3列目シート(2人掛け)は可倒式でありながら、身長194cmの乗員まで対応する本格的なもので、フレキシブルなシートアレンジが可能なほか、専用のUSB充電ポートも備えています。

*3:欧州仕様参考値

空調は、前席左右、2列目シート左右、そして3列目シートの空調*4を独立調整可能な5ゾーンクライメートコントロールとシートヒーターも標準装備しており、全ての乗員に快適な空調環境を提供します。

*4:3列目ルーフにエアアウトレットが設けられます。温度調整は前席で行います。

3列目シート使用時のラゲッジルームスペースは470リットルで、2、3列目シートを倒すと最大2,400リットルまで広がります。また、トランクスルーで積み込める横幅が72mm拡大されたことで、長尺物もより簡単に積載できるようになりました。また、スイッチ操作によりリアの車高が約50mm下がり、よりスムーズな荷物の積み下ろしが可能になりました。

また、乗り降りでドアを閉める際に、少ない力でも確実に閉まる、ドアクロージングサポーターをGLSとして初めて採用したほか、GLS5804MATICスポーツにはオプションとして、2列目左右のリラクゼーション機能やシートベンチレーター、ヘッドレストクッション等を追加する「ショーファーパッケージ」を新たに設定し、最上級SUVに相応しい、快適でラグジュアリーな装備を備えています。

エナジャイジングコンフォート
全車標準装備となる「エナジャイジングコンフォート」は各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールし、快適性を高めます。「リフレッシュ」や「バイタリティー」「トレーニング」の3プログラムから選択することが可能です。さらに、「エナジャイジングコーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき走行時間等を加味したうえで、さらにGarmin®*5製スマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、運転手をサポートするモードを提案します。

また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備されます。

*5:Garminは、Garmin社の登録商標です。

MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)
新型GLSのインフォテインメントシステムは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備し、表示モードは、クラシック/スポーツ/プログレッシブ/ジェントルの4種類から好みに応じて選ぶことが可能です。

マルチメディアシステムは、メルセデス・ベンツAクラスに続き、新型の自然対話式音声認識機能を備えた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載しました。その最大の特長の1つが、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えています。ボイスコントロールは「Hi(ハイ),Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動します。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応しています。

テレマティクスサービス「Mercedesmeconnect」を標準設定
自動車が通信することによりお客様の利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedesmeconnect」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償でご提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償でご提供する「快適サービス」、メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービスを1年間無償でご提供する「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成されます。

「安心安全サービス」
-24時間緊急通報サービス:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)または
             車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡します。
-24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押下すると
             ツーリングサポートセンターにつながります。

「快適サービス」
-リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができます。
-リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、燃料計、平均燃費等の状態をアプリ等で確認できます。
-駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示します。
-Send2Car:スマートフォンから、ナビゲ―ションの目的地を遠隔設定できます。
-ナビゲーションサービス:天気やガソリン価格情報を地図上に表示することや、USBオンデマンド地図更新をご利用頂けます。

「おもてなしサービス」
-メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービス:車内から専用ボタンを押すだけで専門のオペレーターが24時間365日対応します。
 ✓ 車載された通信モジュールを利用し、ナビゲーションの目的地を設定
 ✓ レストランやホテル等の検索・予約サポート*6
 ✓ メルセデス・ベンツ正規販売店の検索・ご案内緊急時の病院の案内など

*6:施設により本予約と仮予約のいずれかのご提供となります

インテリジェントドライブ:最新世代の安全運転支援システムを搭載
新型GLSには「Sクラス」と同等の、最新世代の運転支援システムシステムが全てのモデルで標準装備されています。機能強化として、「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動します*7。対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを使って行われます。*7:センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバーによる進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止させることが可能な場合。

パワートレイン
GLS400d4MATICには、最高出力330PS(243kW)、最大トルク700N・mと、メルセデス・ベンツ乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載しています。2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしているほか、低振動で高い静粛性を有しています。排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能にしています。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、AdBlue®が添加されます。下流のsDPF(DPFwithSCRCoating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行います。その後、新しく追加されたSCR触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となりました。その結果、常に十分な量のAdBlue®を噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功しています。

GLS5804MATICスポーツのパワートレインは、低負荷での走行の際に4気筒を休止する機能による燃料消費量とCO2排出量を抑制する新型4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M176」との組み合わせで初となる「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48V(ボルト)電気システム」などの新技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現しています。エンジン単体で最高出力489PS(360kW)、最大トルク700N・mを発生させ、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22PS(16kW)、最大トルク250N・mを発生する電気モーターISGと、48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電します。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現します。スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上しました。

四輪駆動4MATIC
新型GLSは全モデルで、9G-TRONICオートマチックトランスミッションを採用しました。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現しました。両モデルとも、前後100-0%~0-100%の連続可変のトルク配分を行うことで、オンロードとオフロードの性能をさらに高いレベルで両立させた新開発の4MATICを採用しています。また、オフロード走行用のローレンジギアを備える「Off-Roadエンジニアリングパッケージ」も両モデルにオプション設定されます。

サスペンション
新型GLSは、「ADSPLUS(アダプティブ・ダンピング・システムプラス)」を搭載した高性能型のAIRMATICサスペンションを標準装備しています。高度に複雑なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させるものです。コンポーネントはすべて先代より改良されており、このうちサスペンションマウントには乗り心地を高める最適化が施されました。さらに、乗員や積み込んだ荷物の重量にかかわらず、常に一定の車高レベルを維持します。

さらにGLS5804MATICスポーツに標準装備となる「E-ACTIVEBODYCONTROL」は、凹凸の激しい路面を走行する際にはエネルギーの回収も行うことができます。ハイドロニューマチック(油圧空圧)装置によりダイナミックに変化する力を発生させてエアサスペンションが発生する力に重ね合わせ、加減速中、横方向加速発生中(カーブ)、不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰するものです。

オフロード機能には脱出モードが設定され、砂丘でスタックして動けなくなるといった多くのトラブルから容易に抜け出せるよう支援します。可能な場合は、サスペンションレベルを上下させる動作を自動で数回繰り返すことにより、タイヤが地面に加える圧力を変化させてトラクションを改善します。ホイールレベルの個別調整機能もオフロード走行のために新たに開発されました。これは、センターディスプレイのタッチスクリーンから各ホイールに対する車高を個別に調整できるもので、これにより、不整路でホイールの1つを溝に落とした場合や、1輪のスプリングがフルバンプ状態にまで収縮した場合などに、車体の姿勢を改善することができます。この機能にはまた、問題が発生しているホイールのトラクションやトルクを高める効果もあります。

さらに、このサスペンションはダイナミックカーブ機能「CURVE」を備えており、コーナリング時には2輪車のようにボディを内側に3段階で傾けることで、乗員に感じられる遠心力を低減します。また、カメラで路面を常に監視し、凹凸を検知するとその箇所に差し掛かる前にサスペンションが対応し、凹凸の大部分を吸収する「ロードサーフィススキャン」機能を備え、乗り心地をさらに改善します。

メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。

なお、新型「GLS」には、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されます。

また、メルセデス・ケア期間中には、ご希望のモデルを3回無料でご利用いただける週末貸出サービス「シェアカー・プラス」もご利用頂くことが可能です。

さらに、メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証修理、定期メンテナンスや24時間ツーリングサポートをご利用いただける有償のサービスプログラム「メンテナンス&保証プラス*10」をご用意しています。

*10:メンテナンスサービスは総走行距離75,000kmまでで終了となります

MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)
新開発の対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)の最大の特長の1つが、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えています。そのため、クルマ、ドライバー、乗員の間に心の結びつきが育まれます。その他のメリットとしては、高精細ワイドスクリーンコックピット(タッチスクリーン操作対応)や、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールなどがあります。ボイスコントロールは「Hi(ハイ),Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動します。

標準装備される新型自然対話式音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応しています。

従来の音声認識機能は命令語が決まっていて、ユーザーがそのとおりに発話する必要がありました。これに対してMBUXの音声認識機能は、自然言語認識機能の搭載により、事実上ほとんどの命令に従い、インフォテインメントおよび車両操作関連の文章を認識・理解できます。人間が機械に合わせるのではなく、機械が人間に合わせます。遠まわしな表現にも対応します。例えば、クライメートコントロールで温度を下げる場合、「温度24度」という明確な命令ではなくても、「暑い」と言えば理解します。

また、学習能力も備えています。クラウド上のソフトウェアモデルによって新しい流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化を学習したりします。

言語支援機能の基本的動作原理は、音声入力からバックグラウンドノイズを除去し、圧縮して転送します。ボイスコントロールは、車載コンピューターとクラウドを両方使って音声をできるだけ正確に理解し、ユーザーの要求に応えるハイブリッドシステムとなっています。

車載コンピューターとクラウドの両方でデータを評価し、それぞれ応答を送ります。システムはどちらの応答がより確からしいかを判断し、数秒以内に応答/反応します。このようなハイブリッド方式とした結果、MBUXは他の多くの支援機能とは異なり、インターネットに接続しない状態でも応答できるシステムとなっています。

MBUXは高度な個別対応能力を備え、さまざまな設定を行うことが可能です。また、学習能力も持っており、ユーザーに合わせて適応します。

MBUXに備わる予測機能は、人工知能を利用しており、ユーザーが次に何をしたいかを予測します。例えば、定期的に決まった電話番号へ電話をするユーザーに対しては、その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を「おすすめ」として表示します。また、決まった時刻にラジオを放送局に切り替える方には、この切り替えを提案します。

新型GLSに搭載される安全運転支援システムの詳細説明
「インテリジェントドライブ」
飛躍的に進化した「レーダーセーフティパッケージ」

高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより周囲の交通状況をより的確に把握することができるようになり、機能が大きく強化されました。

・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)
・アクティブステアリングアシスト

「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)*11」は、ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路などの走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。減速が必要な場合、アクセルおよびブレーキを自動調整してスムーズに減速し、先行車が停止した場合は自車も停止します。また、新たに停止している先行車の検知も可能となりました。先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった場合には、警告灯と警告音でドライバーに知らせます。

自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30秒以内に先行車が発進した場合は、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進します(一般道では3秒以内)。30秒以上停止していた場合は、アクセルを軽く踏む、またはステアリング上のスイッチを使用して再発進が可能です。

「アクティブステアリングアシスト」は、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシスト*12します。

*11:アクティブディスタンス・ディストロニック(自動再発進機能付)
  作動速度範囲:0~約210km/h
  設定可能速度範囲:約20~210km/h
*12:車線が不明瞭な場合のアクティブステアリングアシスト
  作動範囲:0~約130km/h

・渋滞時緊急ブレーキ機能
ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の車線を監視します。突然渋滞の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断すると、即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避スペースがある場合は、ドライバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できないと判断した場合には、即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的余裕がない危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを自動で作動させる機能も搭載しました。

・アクティブレーンチェンジングアシスト
高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際に、ドライバーがウインカーを点滅させると3秒後に車両周囲を監視しているセンサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認された場合に自動で車線を変更します。また、ドライバーがウインカーを作動させたときに周囲の状況により車線変更ができない場合でも、10秒以内であれば、システムが車線変更できるかどうか確認し続け、自動で車線変更を行います。その際、作動状況をマルチファンクションディスプレイに表示します。
*13:作動速度範囲:約80km/h~180km/h(一般道での利用不可)

・アクティブエマージェンシーストップアシスト
アクティブステアリングアシストが起動している際に、ドライバーが一定時間ステアリング操作を行わない場合、警告灯と警告音によってステアリングを握るよう促し、それでもドライバーがステアリング、アクセル/ブレーキ、タッチコントロールボタンの操作の反応が無い場合は、さらに警告音を鳴らしながら、緩やかに減速して停止します。また、車両停止後は自動的にパーキングブレーキがかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止します。

・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)<機能強化>
対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、通常の車速範囲内であれば自動ブレーキが作動します*14。対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを使って行われます。

*14:センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバーによる進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止させることが可能な場合。

*15:作動速度範囲:約7~250km/h
*16:歩行者検知機能作動減速範囲:約7~70km/h
*17:作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります。

・緊急回避補助システム 車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。

*18:作動速度範囲:約20~70km/h

・トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示し、制限速度を超えた際には警告音を出してドライバーに注意を促す機能も搭載します。

・アクティブレーンキーピングアシスト
フロントウインドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させてドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は自動補正ブレーキによって車両を車線内に戻そうとします。なお、破線の車線走行時には隣車線の車両もしくは対向車と衝突の危険がある場合にのみ作動します。

*19:作動速度範囲:約60km/h~200km/h

・アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、30km/h以上で走行の際に側面衝突の危険がある時にはブレーキを自動制御して、危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両に気づかなかった時など、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行を支援します。

*20:作動速度範囲:約8~200km/h
*21:自動コース修正作動減速範囲:約30~200km/h

・PRE-SAFE®プラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
リアバンパーに設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。これにより玉突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影響の低減を図ります。

・PRE-SAFE®サウンド
システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。

ドライバーを支援するその他のシステム
・ドライブアウェイアシスト
車両前方もしくは後方1m以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択した場合、アクセルを強く踏んでも時速2km/h以上の速度が出ず、警告音により障害物が近くにあることをドライバーに知らせることで、誤操作の可能性があることを警告します。

*22:停止した際に、一旦Pにシフトした後、DかRに入れる必要があります。
  通常走行中に停止し、Pにシフトせずに再発進をする場合は、本機能は作動しません。
*23:時速2km/hで走行し、警告にも関わらずドライバーがブレーキを踏まない場合は
  障害物に衝突します。
*24:停止した際に障害物から1m以上離れている場合、本機能は作動しません。

・マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)
ステレオマルチパーパスカメラと4つのコントロールユニットにより、理想的な配光パターンを毎秒100回の頻度で解析することで、片側112個のLEDを高精度に正確に配光します。道路標識の反射が起こらないように前方を照射することや雨天時に路面からの反射を抑えドライバーに見やすい視界を提供することも可能です。さらに、対向車の眩惑防止はもちろんのこと、カーブを検知すると前もって配光パターンを制御し、カーブの先を早めに照らすことで安全性を高めます。








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