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ペットボトルから作られたAudi A3のシートファブリック【アウディジャパン】
2020年3月3日
- 持続可能なインテリアコンセプトを備えた新型Audi A3
- 各シートに1.5リットルのペットボトルを最大45本使用
- 数多くのコンポーネントをリサイクル素材から製作
(ドイツ本国発表資料)
2020年2月25日 インゴルシュタット:ファッション業界では、ペットボトルから、ジュエリー、衣服、バッグなどを製造しています。さらに、細断紙、プラスチックボトル、木材チップなどの廃棄物で作られた家具も増えています。アウディは、新型Audi A3用に、リサイクル原料で作られたシート地を初めて採用します。
持続可能性(サステナビリティ)は、アウディの企業戦略の中心的な要素となっています。これは、テクノロジーと生産プロセスの両方に適用されます。この戦略に従って、リサイクル原料から作られたシート地が、第4世代のAudi A3に初採用されます。使用するテキスタイルの最大89%は、複雑な工程を経て糸へとリサイクルされたペットボトルに由来します。このシート地は、見た目と座り心地の両面で、従来のテキスタイルから製作されたシート地と同じ品質を維持しています。
古いものを新しいものに変える
ドイツでは、使用済みのペットボトルを回収用のマシンに入れると、デポジットとして支払った0.25ユーロを返金してもらうことができます。その後、ペットボトルはどうなるでしょうか?店舗では、スペースを節約するために、使用済みボトルは輸送用に圧縮されます。リサイクル工場に到着すると、色、サイズ、品質で分類されます。キャップなどの異物は分離されます。次に、粉砕機でフレーク状にして、洗浄、乾燥、溶解します。その後、ノズルから棒状のプラスチックが生成されます。それらが乾燥したら、機械はそれらを小さな断片に切り刻みます。このような工程を経て、ペットボトルはリサイクル原料となります。これを押し出すことにより、糸が生成されます。この糸はコイルに巻かれ、製品を製造する現場で使用されます。
1台のA3に100本以上のペットボトルを使用
全体として、シートごとに1.5リットル容量のペットボトルが最大45本使用されます。さらに、新型Audi A3では、カーペット用にも、リサイクルされたペットボトル62本が使用されています。インテリア以外のコンポーネントも、断熱材や吸収材、ラゲージコンパートメントのサイドパネル、積載フロア、マットなどにもリサイクル原料が使用されています。アウディは、生産する車両のリサイクル素材の割合を、今後数年間で大幅に増加させるという明確な目標を掲げています。このプロセスでは、アウディブランドにふさわしい高品質な製品が提供されます。
現時点では、シート地はまだ完全にリサイクル可能な材料で作られているわけではありません。アウディのテキスタイル部門で素材開発を担当するウテ グレンハイムは、次のように述べています。「接着剤で上部素材に接着する織物素材の下部層が課題となっています。私たちは現在、これをリサイクル可能なポリエステルに置き換える作業を行っています。シート地を完全に非混合材料で製作して、再びリサイクルできるようにすることが私たちの目標です。これは、近い将来には実現すると思います」 長期的には、すべてのモデルシリーズのシート地をリサイクル原料で製作する予定です。
3種類のリサイクルシート地
Audi A3には、3種類のシート地を採用していますが、最大で89%がリサイクル原料から製造されています。その1つは、デザインセレクション用の“トーション”と呼ばれるスチールグレイの素材で、イエローのコントラストステッチが視覚的なハイライトとなっています。さらに、“プラス”と呼ばれる素材もリサイクル原料を利用しています。Sラインでは、ブラックとシルバーのカラーコンビネーションを特徴としており、ロックグレーのコントラストステッチがアクセントになっています。後日、このコントラストステッチには、ブラックとレッドも追加される予定です。対象となる装備グレードでは、これらの素材が標準仕様として採用され、人工皮革製のサイドボルスターと組み合わせられます。
※詳細に関しては、audi.comの記事”The new sustainable Audi A3 seat covers”を参照してください。
https://www.audi.com/en/experience-audi/models-and-technology/design/sustainable-seat-covers.html
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
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