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国産の畳を支援!「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産~日本の伝統産業である「い業」の持続に貢献~【クボタ】
2020年3月5日
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一、以下「当社」)は、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と熊本県経済農業協同組合連合会のご要望に応え、畳表の材料であるイグサの生産に使用する「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産します。イグサ栽培における機械化体系を守り、熊本県で500年続くとされる日本の伝統産業である「い業」の振興に貢献してまいります。
記
カセット式いぐさ移植機 IT-6B5
1.「カセット式いぐさ移植機」について
イグサ栽培では稲と同様に水田に苗を植える作業(移植)を行いますが、「カセット式いぐさ移植機」は、カセットと呼ばれる金属製の箱に詰めた苗を水田に植え付ける乗用の機械です。
当社は1991年に生産を開始しましたが、1998年に事業撤退しました。
2.開発の背景
畳表の材料として知られている「イグサ」は、熊本県が全国の生産量の98%を占めています。
国産のイグサは、住宅の洋風化や輸入畳との競合などにより生産量が減少し、イグサの移植機の需要も大幅に減ったため撤退しました。
イグサの移植作業は冬場の重労働であるうえ、作業の特殊性が高いことから専用の機械(移植機)は欠かせませんが、現在は入手が困難な状況です。
このたび、日本の伝統産業である「い業」の振興に向けた活動を推進する熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と熊本県経済農業協同組合連合会からの強いご要望に応え、当社は2017年に復刻再生産した収穫機「いぐさハーベスタ」に続き、「カセット式いぐさ移植機」及びセットで使用する「いぐさ苗処理機」を再生産することといたしました。
当社は今後も地域の特産物を含めた日本農業の活性化に貢献してまいります。
3.商品名
クボタ カセット式いぐさ移植機(6条植)
クボタ いぐさ苗処理機
4.生産台数
カセット式いぐさ移植機
88台(2020年~2021年の限定生産)
いぐさ苗処理機
86台(同上)
5.型式と価格
6.主な特長
【カセット式いぐさ移植機】
① 高い基本性能で高効率作業を実現
高出力、低燃費ディーゼルエンジンを搭載し、四輪独立サスペンション、植付け部の水平制御などの組合せにより、高精度な植付けを実現します。
ブレーキ操作を必要とせず、ハンドル操作のみで旋回、隣接条合わせができる「ゆう優ターン」、レバー1本で前進・後進、加速・減速する「ゆう優シフト」も装備しており、快適な作業を実現します。
② 株元整列分離装置の採用
1株本数が安定し欠株が少なく、きれいに植付けできる、株元整列分離装置を採用しました。
③ 大型一体フロートの採用
植付け部の大型一体フロートできれいに整地してから植えるので、植付け深さが安定します。
【いぐさ苗処理機】
① 一連の苗処理作業が一台で可能
苗をセットすれば、根切り・葉切り・株分け・カセット詰めまで一工程で済み、作業効率が大幅に向上します。
② 一人作業もこなせる省力タイプ
楽な姿勢で作業ができ、自動でカセットに苗を詰められます。苗が詰め終わると自動で停止するので一人作業も簡単にこなせます。
<ご参考>
「いぐさハーベスタ」の生産を再開・市場へ再参入~日本の伝統産業である「い業」の継承に貢献~
https://www.kubota.co.jp/new/2017/17-16j.html
製品に関するお問合せ先
農機国内営業部 (TEL:06-6648-3938)
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