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レーザーを用いた「自動車内装向け光ファイバー照明」を開発  安全性も配慮、LEDでは困難な輝度とデザイン性も実現【林テレンプ】

2020年2月18日

自動車内装部品の総合メーカーの林テレンプ株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:林 貴夫)は、レーザーを光源とした、自動車内装向け光ファイバー照明(以下、レーザー光ファイバー照明)を開発いたしました。自動車内装用アンビエント照明※は、光源にLEDを用いることが一般的ですが、この製品はレーザー照射装置を内蔵することにより、直径1mm以下の極細のファイバーを明るく、色鮮やかに発光させることが可能です。
※雰囲気照明

この照明は、トヨタ自動車株式会社の低速自動運転EV「e-Palette(イー・パレット)」の天井照明と出入口レール灯に採用されています。

トヨタ「e-Palette」の天井照明

レーザー光ファイバー照明(白)

光が四方に広がる特性を持つ「LED」は、光線を極めて狭い領域に集めることが困難なため、直径約3.5mm以上の太い導光体※を用いる必要があり、スペースが限られる車室内での設置に大きな制約がありました。
本製品は、光の直進性が高く、効率よく光を集中させることができる「レーザー」を光源として用いることで、断面積が従来の1/5未満の細い発光ファイバーの使用を実現。デザインの自由度はもちろん、機能性も向上しました。
※樹脂等を素材とした光の拡散を制御する部品

■ファイバー破損による危険なレーザー光の漏れをセンサーで感知 ユーザーの安全に配慮
一方で、レーザー光ファイバー照明の光源は、レーザーポインターの250~300倍という非常に強い光を用いるため、車室内で安全に使用するには、ファイバーが破損した際の対策などに課題がありました。
当社は、レーザー光の漏れを即座に感知し、発光を停止させる制御システムを開発。車載するにあたり大前提となる「安全」に配慮することで、自動車内装に最適化した製品に仕上げました。

■光源とファイバーを分離 狭所への設置や大型で曲線的なデザインも対応可能に
レーザー光ファイバー照明は、光を細いファイバー内に閉じ込めて運ぶことができるので、光源を分離させて置くことができます。光源を配置するスペースが限られる天井やドア、インパネといった様々な場所への設置が容易になり、設計上の自由度が大きく向上しました。

車載イメージ

またLEDを用いた光ファイバー照明は、先端に向かうにつれ光量が減少してしまうため、ファイバーの長さは2mほどが限度でした。
本製品は5m以上の細く柔軟なファイバーを均一に光らせることができるため、大型で曲線的なデザインにも対応するほか、その発光原理上、混じり気のないビビッドな色彩を表現できるのも特長です。

レーザーとLEDの違い

先鋭的で未来感のある演出が可能になることから、当社はコンセプトカーや高級車向けの需要を見込んでいます。今後改良を重ね、最終的にはイベントや住宅向けにも供給したい考えです。

■ご参考資料
<自動車内装の総合部品メーカー「林テレンプ」 フロアカーペットは世界トップクラスのシェア>
林テレンプ株式会社は、今年創業110年を迎える自動車内装部品の総合メーカーです。独立系サプライヤーとして、国内大手自動車メーカーすべてと取引があり、主力製品であるフロアカーペットは、年間1,000万台以上を生産し、世界トップクラスのシェアを誇ります。
自動車内装を丸ごと企画・デザインできる「トータルサプライヤー」としてのノウハウを持ち、トヨタ「プリウス」「アルファード」といった人気車種の内装を多数手がけています。

【会社概要】
会社名 :林テレンプ株式会社
資本金 :10億円
所在地 :名古屋市中区上前津1-4-5
従業員数:連結 約4,000人(2019年3月)
代表者 :代表取締役社長 林 貴夫
売上高 :連結 2,640億円(2019年3月)
拠点数 :国内:16、海外:23
電話番号:052-322-2121(代表)
事業内容:自動車内装部品の開発、製造、販売








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