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RoHS規制の有害元素分析向け「EDX自動化システム」を中国で発売【島津製作所】

2019年2月28日

RoHS規制の有害元素分析向け「EDX自動化システム」を中国で発売
現地スタートアップとの協業でロボットによる最大540試料の連続分析を実現


「EDX自動化システム」(2台式)

島津製作所は、RoHS指令※1の有害元素分析向け「EDX自動化システム」を中国で発売しました。本製品は、当社EDX(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)による検査を全自動化するシステムです。ロボット分野のスタートアップ企業、上海匯像信息技術有限公司(通称、上海匯像)と共同開発いたしました。中国最大級の分析機器展である「BCEIA2019」(北京、2019年10月23~26日)に出展し、今後は同国全土で本格的に販売していきます。

蛍光X線分析装置は、RoHS指令の規制対象である5元素6物質、廃自動車指令(ELV指令)に伴う規制4元素4物質などの迅速測定に適しています。近年、電機・電子メーカー・受託分析機関では、EDXによる元素分析業務が増えていました。試料入れ替えなど手作業がボトルネックになっており、人件費高騰の影響で省人化のニーズも高まっていました。

「EDX自動化システム」は、ハンドリングロボットやコントロールユニット、エアーコンプレッサ、専用ソフトウェアなどから構成されています。EDX2台によって最大270検体を平均8時間で分析できる「2台式」、4台で最大540試料を平均10時間で分析できる「4台式」の2種類があります※2。対象機種は「EDX-7000」、「EDX-8000」、「EDX-8100」、「EDX-LE」、「EDX-LE Plus」(海外専用)、「EDX-GP」(販売終了)の6機種です。

※1 電気・電子機器における有害物質の使用を制限するEU(欧州連合)の法律
※2 対象試料や設定モードで分析速度は異なります。


新製品の特長

1. 高い柔軟性・互換性
当社の全EDX6機種に対応しています。さらに自動化システムには2台式と4台式の2種類があるため、装置を組み合わせるうえで互換性・柔軟性に富んでいます。

2. 夜間や週末に自動運転
従来手作業だった工程でロボットを活用することで、夜間や週末などの無人稼動を実現します。「試料を装置内にセットして、測定後に次の試料と入れ替える」という単純な繰り返し業務から作業者を開放し、省人化効果にもつながります。

3. 安全かつ簡単操作
EDX本体のX線安全性機能に加えて、自動化システムは緊急停止ボタンやパトライトを備えています。専用ソフトウェアによる開始操作は2クリックという初心者にも扱いやすい設計になっています。








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#2020年1月28日