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農業IT管理ツール「豊作計画」を刷新【トヨタ自動車】

2020年1月28日

農業IT管理ツール「豊作計画」を刷新
-適応品目の拡大に加え、ニーズに合わせた機能選択が可能-

・従来から対応していた米・麦・大豆に加え、野菜・果樹・畜産など適応品目を拡大
・生産分野における作業行程管理の機能や、販売や経営などもサポートする機能を追加し*1、より広範囲に農業経営に寄与

 トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、農業IT管理ツール「豊作計画」を刷新し、4月より提供を開始します。昨年10月より実証を開始し、愛知県の農業生産法人サグワットファーマーズ(株)など3か所でトライアルを行っております。

  トヨタは2014年から、多くの課題を抱える日本の農業に貢献すべく、トヨタ生産方式の考え方を織り込んだ「豊作計画」を開発・導入し、農業の生産性向上に向けた取り組みを進めています。
この「豊作計画」は、広範囲に分断して存在する水田を集約的に管理し、効率的な農作業を可能とするために開発したクラウドサービスです。
現在、全国94の農業経営体に導入されており、作業工程やコストの異常管理を通じて育苗工程での作りすぎのムダ削減等、日本の農業事業の経営改善において、大きな成果を上げています。

  今回の新たな「豊作計画」では、農業経営体からの要請に基づき、米作だけでなく、露地野菜やハウス栽培等に幅広く適用できるよう、適応品目を野菜・果樹・畜産などにも拡大しました。
また、受注・人員・生産・出荷・在庫の一連の情報を一元管理する新機能*2を追加することで、例えば受注生産である野菜作りの生産計画の精度向上による廃棄ロスや出荷遅れの低減や経営者の負担となっていた生産・人員計画の作成や管理業務の効率化も可能にしました。

  システムラインアップは、「Type A」・「Type B」・「Type C」の3種類*3を設定しました。また、経営管理・帳票出力・農機管理・環境管理などの機能をオプション設定とし、お客様のニーズに合わせた選択を可能としています。

  トヨタは、今後も「豊作計画」を進化させ、日本の農業の持続的成長に広く貢献していきます。

システムラインアップ

Type A
従来の「豊作計画」を踏襲し、米、麦、大豆など、土地利用型作物が主な対象品目
従来と比較し、アカウントあたり30%以上の価格低減を実現

Type B
野菜や果樹、畜産、林業といった、幅広い作物・品目が主な対象
受注・出荷・生育・在庫・人員(パート社員・従業員)にもとづく計画立案が可能

Type C
Type A、Type Bのいずれの品目にも対応

新たなオプション項目
経営管理
入力データをもとに、品目毎の売り上げから、利益率の高い作物を見える化する「成績表」、面積・収量・売上の「シミュレーション」などの機能により、収益性向上に寄与

帳票出力
入力データを用い、委託作業における請求書の発行・管理が可能。入力ミスなどによる不要な工数を削減。また、日々の日報をメール配信し、円滑な作業進捗の共有が可能

農機管理
農業機械の稼働実績から、点検更新時期やコストを管理。繁忙期の故障を未然に防止し、機械のランニングコストを低減。燃料の免税申請の工数低減にも寄与。

環境管理*4
ハウス内の温度・湿度・CO2濃度などのデータを入力することで栽培環境を見える化し、計画へ自動的に反映。環境データから精度の高い計画を作成し、工数を削減

新機能の概要

*1 商品体系によって設定が異なります
*2 「Type B」、「Type C」
*3 お客様によっては、通常数回に分けて収穫する品目を一度に収穫する場合もあるため、
   品目で一律に分類するわけではなく、お客様のニーズに合わせて最適なサービスを提供します
*4 施設栽培にのみ対応

本サービスに関する農業関係者向け窓口
トヨタ自動車株式会社 アグリバイオ事業部 豊作計画サポートセンター 0120-59-8039








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