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マルチフィジックス解析ソフトウェアANSYSとのインターフェイスプロダクト 「Particleworks for ANSYS 1.1」 リリースのお知らせ【プロメテック・ソフトウェア】

2019年12月6日

プロメテック・ソフトウェア株式会社(代表取締役社長:角家 強志、本社:東京都文京区、以下プロメテック)は、プロメテックが開発する粒子法(MPS 法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェアParticleworksのオプションで、世界標準の汎用CAEソフトウェアとして広く利用されているマルチフィジックス解析ツールANSYSとのインターフェイスプロダクトの新バージョン「Particleworks for ANSYS 1.1」の販売を2019年12月27日に開始いたします。

Particleworksは、解析モデル定義時にメッシュ生成を必要とせず、使い易い直観的なGUIで、水や油など液体の混合、攪拌、潤滑、噴射、飛散、スロッシングなど複雑な流体現象をシミュレーションする粒子法(MPS法)に基づくメッシュフリー流体解析ソフトウェアです。液体挙動の解析に特化した他に類のない卓越した機能で、自動車業界を中心に、機械、電機、材料、金属、食品、化学、医療工学、エネルギー、土木など、国内外の幅広い業界で導入が進んでいます。このような液体の複雑な流体挙動を、構造、熱、気流などの物理分野と連成させることにより、より実現象に近いリアルな設計検証を行うことが出来るため、Particleworksと他のCAEソフトウェアとの連成解析機能に期待を寄せる声も高まってきておりました。

そのようなニーズに応えて2019年7月にリリースしたParticleworks for ANSYS 1.0は、Fluentの高解像度、高精度の自由表面流れの結果を補完する、自由表面の大規模変形を伴う液体の流れをシミュレーションするために開発されたANSYS用インターフェイスで、これにより、ParticleworksはANSYS Workbench環境上で利用することが可能となり、ANSYSのシミュレーション機能と組み合わせることが容易になりました。初期バージョンでは、まずは構造との連成を実現し、例えば流体圧力による構造変形計算、熱伝達係数を使った熱応力計算などの連成機能が実現されています。この度リリースするParticleworks for ANSYS 1.1では、これまでの構造との連成に加え、ANSYS Fluent(熱流体解析ソフト)でもとめた気流との連成解析をParticleworksで実行することが可能となります。

例えば図1、図2は、ANSYS Fluentにより車体(ミラー)周りの気流の解析を実施し、その気流の影響を考慮してParticleworks で雨滴の挙動を解析したものです。気流を考慮しない場合、雨滴は重力によってのみ運動しその流線は放物線を描きますが、気流を考慮すると重力及び周囲の気流の影響の両方を加味した現実的な雨滴挙動を物理的に表現することが可能になります。

図1 気流の影響を考慮したミラー周りの雨滴挙動解析

図2 気流を考慮した場合と考慮しない場合での雨滴挙動の違い

ANSYS Workbench環境で、ANSYS FluentとParticleworksの連成が実現したことで、設計開発業務における流体現象の評価や理解がますます促進され、企業の競争力強化に貢献できることを期待しています。プロメテックは、今後もParticleworksとANSYSのインターフェイスの機能拡充、継続リリースを予定しております。

■ 価格:別途お問い合わせください。

プロメテック・ソフトウェア株式会社について (http://www.prometech.co.jp
プロメテック・ソフトウェア株式会社は、東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻出身の藤澤智光と、同大学大学院工学系研究科システム創成学専攻の越塚誠一教授により、2004 年 10 月に東京大学発ベンチャーとして設立されました。東京大学ほか諸大学との密接な産学連携体制を有し、新進気鋭の技術者が常に最新の研究成果を取り入れて、産業界に製品やソリューションを提供しています。設立から十数年、現在では国内だけにととどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど海外のパートナーとの協業も拡大し、グローバルソフトウェア企業として成長を続けています。
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