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メモリハイロガーLR8450、LR8450-01 発売【日置電機】

2019年11月26日

無線でも1msサンプリングを実現
メモリハイロガーLR8450、LR8450-01 発売
直結ユニット・無線ユニットが選べる330 チャネルロガー

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:細谷和俊)はこのたび「メモリハイロガーLR8450、LR8450-01」を2019 年12 月に発売いたします。

LR8450 はひずみ※ 1 や電圧信号を多チャネル測定できるポータブルロガーです。LR8450(標準モデル)、LR8450-01(無線LAN 搭載モデル)ともに最高サンプリング速度を当社ロガー最速の1ms(1/1000 秒)に向上させました。電圧・温度ユニットやひずみユニットなど各種測定ユニットを用途に合わせて自由に選択できます。LR8450-01 では直結ユニット、無線ユニットを合わせて最大11 台まで増設できるため、1 台で最大330 チャネルの測定が可能です※ 2。

■ 開発の背景
現在、当社が重点市場と位置づける自動車や環境・新エネルギー分野のお客さまに、ポータブルサイズで多チャネルの測定ができる「メモリハイロガーLR8400 シリーズ」(最高10ms サンプリング)やデータの測定部(ユニット)と収集部(本体)を分離させ、無線で測定を行う「ワイヤレスロギングステーションLR8410」(最高100ms サンプリング)をご愛用いただいています。
  LR8400 やLR8410 をお使いのお客さまから、EV(電気自動車)などの開発において多チャネルをもっと速いサンプリングで測定したい、車のシャシーやバッテリーにかかるひずみを温度と同時に測定したい、無線でひずみを測定することができれば配線工数が格段に減り測定時のトラブルも減る、といった要望を数多くいただきました。

■ 特長 1. 有線・無線ともに多チャネルを最高1ms でサンプリング
EV・HV(ハイブリッド)・PHV(プラグインハイブリッド) など、電子化された自動車の開発においては、負荷の急変に対応した測定が要求されます。
直結ユニットである「高速電圧ユニットU8553」(5 チャネル)を使用することで、1ms サンプリングで電圧を測定できるため、急速な変化を捉えられます。
従来のサンプリングスピードでは測定しづらかった樹脂圧力や振動といった低周波数(10 ~数十Hz)のセンサー出力のデータ取りにもベストマッチします。
さらに無線ユニットである「ワイヤレス高速電圧ユニットLR8533」(5 チャネル)も1ms サンプリングで電圧を測定できます。無線タイプのロガーであるLR8410 と比較して100 倍もサンプリングスピードを向上させました。

2. 動ひずみ測定も1 台で完結
ひずみユニットU8554(直結ユニット)やワイヤレスひずみユニットLR8534(無線ユニット)も、1ms の高速サンプリングが可能なため、車のシャシーやブレーキにかかるひずみの試験に役立ちます。
ひずみゲージ※ 3 はとても細く、測定箇所から長く配線を引き回す間に切れてしまうなど問題がありました。無線測定によって、配線長を最短にできるため、配線工数の削減や断線などの測定トラブルを回避します。
また、従来製品では、ひずみを測定する際にブリッジボックスという外付け部品を接続する必要がありました。LR8450 はコンパクトながらブリッジボックスを内蔵しており、ひずみゲージをそのままユニットに直結して測定できます。圧力や加速度など、各種のひずみゲージ式変換器も接続して測定できます。

3. 直結でも無線でも自在にチャネル増設
LR8450(標準モデル)、LR8450-01(無線LAN 搭載モデル)とも、さまざまな測定ユニットを4 台まで自由に選択して直結できます。サンプリング速度が異なるユニットを組み合わせても測定できるため、速い電圧変動と遅い温度測定を同時に観測できます。
LR8450-01 は、さらに無線ユニットを7 台接続できます。直結ユニット4 台と合わせて最大11 台まで増設できるため、最大330 チャネルの測定がLR8450-01 の1 台で行えます。
状況に応じて無線を使った測定や使わない測定を選択できます。

■ 主な用途
 ・自動車、農業機械/ 建設機械、電気機器の実験
 ・工場生産設備の予兆保全システムや、評価設備への組み込み用途

■ 価格(税抜き)
 メモリハイロガーLR8450(標準モデル):140,000 円
 メモリハイロガーLR8450-01(無線LAN 搭載モデル):170,000 円
 電圧・温度ユニットU8550(15 チャネル、直結ユニット):60,000 円
 ワイヤレス電圧・温度ユニット LR8530(15 チャネル、無線ユニット):120,000 円
   ※ユニットは一例です(直結ユニット5 種、無線ユニット5 種ラインアップ)。
   ※無線ユニットは全て2020 年発売予定です。

■ 年間販売目標台数(国内外)
 3,000 台

■ 出展情報
2019年11月27日(水)~29日(金)に東京ビッグサイトで開催される「IIFES2019」に出展いたします。この機会に「IIFES2019」にご来場いただき、初披露となるSP7001、SP7002をぜひご覧ください。 詳細はこちら

※ 1 ひずみ:物体に力を加えたときに生じる、伸びや縮みの変化の割合のこと。
   ひずみによる微小な電気抵抗変化をひずみゲージで検出して測定する。
※ 2 電圧・温度ユニットU8552(30 チャネル、直結ユニット)を4 台、
   ワイヤレス電圧・温度ユニットLR8532(30 チャネル、無線ユニット)を
   7 台無線接続すると、最高20ms サンプリングで330 チャネルの電圧、温度測定が可能。
※ 3 ひずみゲージ:ひずみを測定するセンサ。
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