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上海エナジー社とライセンス契約を締結【帝人】

2019年11月21日

帝人(株)(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、上海恩捷新材料科技股份有限公司(本社:中国 上海市、董事长:李 晓明、以下「上海エナジー社」)との間で、車載用リチウムイオン二次電池(LIB)に使用される溶剤系コーティングセパレータの製造に関する技術ライセンス契約を締結しました。
当契約は、電気自動車(EV)などへの搭載に向けて、LIBの高性能化や安全性の向上を図るためのセパレータコーティング技術に関するものです。

背景
1.LIBは、既にスマートフォンやモバイルパソコンなどの電子機器向けに幅広く使用されていますが、世界的な環境規制の強化を背景にEV化が加速する中、安全で長距離走行に耐え得るLIBの需要が急速に拡大しています。 2.帝人(株)は独自技術により、ポリエチレン基材にメタ系アラミド「コーネックス®」やフッ素系化合物をコーティングしたセパレータを開発し、スマートフォンやノートパソコンなどの民生用のLIB向けに展開してきましたが、EV向けの展開には、生産能力の増強やコスト競争力の強化が課題となっていました。 3.こうした中で、帝人(株)の有するセパレータ向けコーティング技術と、上海エナジー社が持つ世界トップクラスの基材生産能力およびコスト競争力とを融合させることにより、市場でのプレゼンス向上を図れると判断し、このたびの技術ライセンス契約締結に至りました。

今次契約について
このたびの技術ライセンス契約は、EV向けLIBの高性能化や安全性向上を実現する、当社独自のフッ素系化合物による溶剤系コーティングセパレータの技術に関するものです。対象となるのはコーティングの組成や生産プロセスに関わる特許で、この契約締結により、上海エナジー社の基材生産能力やコスト競争力との融合を図ります。

今後の展開
1.このたびの契約締結を契機として、帝人(株)は、上海エナジー社と共同で顧客ニーズの探索を進め、EV向けLIBに求められる要求特性を満たすセパレータの開発を重ねることにより、溶剤系コーティングセパレータの市場シェアを高めていきます。
2.高容量で、バッテリー性能が高く、安全性も担保できるEV向けLIBの実現に寄与するセパレータの開発を進めるべく、今後さらに両社提携の幅を広げていきます。
3.また、将来のEVに求められる持久性と安全性を両立するセパレータを開発することにより、CO2排出量削減などの環境負荷低減に貢献し、当社の長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指すとともに 、SDGsの目標達成に貢献していきます。

当件に関するお問い合わせ先
帝人(株) コーポレートコミュニケーション部
03-3506-4055

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その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。


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